鮭釣りのルアー(スプーン)でよく聞く”グロー(蛍光)”というカラー。
釣れるとは言われていても、いったいこの色がなぜ鮭に効くのかと言われると…。意外と知らずに使っている人も多いはず。
今回はそんな謎に包まれたグローカラーについて、鮭釣りで効果を発揮する理由を筆者なりに解説していこうと思う。




グローカラーは昔からある?
グローカラーをよく知らない人にとっては、この色は最近新しく出てきたもののように感じるが、実は10年以上前からワームやルアーに取り入れられているものだ。
例えばロックフィッシュなどでも暗闇で光るワームを使用した方も多いはず。まさにあれが蓄光(グロー)というものにあたる。



そんなグローカラーはここ数年、鮭釣りにおいても非常に人気が出てきた。
実際、当ブログでも何度か紹介している鮭男爵はダブルグローなどの人気色がどこも品薄状況となったり、王道のアキアジクルセイダーも2020年にグロー系の新色をいくつか発売するなど、まさに鮭釣り界隈はグローブームと言っても過言ではない状況となっている。
グローカラーのスプーンを実際に光らせてみた。
ではまだグロータイプのスプーンを見たことがない方に向けて、実際に光らせてみた様子をご覧いただきたい。
なお違いが分かりやすいよう、今回は鮭男爵の通常カラー(左)とグローカラー(右)の2つを並べている。



この2つのスプーンに左上にチラッと写っている紫外線ライトを同じ時間(5秒間)照射してみる。
そして部屋の電気を消して真っ暗にしてみると…。




このようにライトで照らしていない状況でも怪しく光るのだ。もちろんこの発光はしばらく続くので、キャスト後も海の中で強烈なアピールとなる。
グローの特性(メリット)について
こからはグローカラーのルアーを用いて特性を解説していこう。
鮭釣りにおけるグローの特徴(メリット)は大きく分けてこの3つが考えられる。
●河口や漁港が濁った時
●曇り・雨天
特に鮭釣りではまだ薄暗い朝マズメ時から高活性になることが多い。こんな時は画像のように暗闇でうっすらと光るグローカラーが威力を発揮するというわけだ。
もちろん台風一過などで海に濁りが入った時や、曇りや雨でどんよりとした天気などのシチュエーションでも心強い存在となる。



注意!こまめな蓄光を忘れずに。
なおこのグローカラー、先ほども書いたようにチラッとヘッドライトの明かりを近づけるなどでは蓄光が足りず、専用の紫外線ライトなどでしっかりと光を当てないと上手く発光しない。
そして一度蓄光すれば永遠に輝くわけでもないので、数回投げて光が弱くなってきたと感じたらこまめに照射することが釣果アップに繋がる重要なポイントだ。
新戦力!グローカラーを上手く使いこなそう。
そんなわけで今回は近年の鮭釣り界隈において大人気のグローカラー(蓄光)をご紹介してきた。
一度ライトを照射しなくてはならないという一手間はあるものの、その面倒さを上回るほどのメリットがあるのは事実。
特に朝マズメでのアピール力は他のどのルアーカラーにもないものとなっている。
もちろんどの場面でも効くわけではないので、シチュエーションに合わせて上手く使いこなすことができれば、力強い味方となってくれること間違いなしだ。