【2022鮭釣り】過去5年で最多の水揚げ!秋さけ漁獲速報更新!

さて北海道連合海区漁業調整委員会から最新の秋さけ漁獲速報が発表となった。

今回の対象期間は2022年9月31日までの全道各地における鮭定置網漁の速報となっている。

なんと全体の数字は昨年比で18.9%増の1198万8800匹!。

これは過去5年間においても最多の数字となっており、今年はSNS上でも鮭釣りや漁が好調な投稿を目にする機会が多かったのにも納得がいく。

次に地域別に詳しい数字を確認していこう。

ぐっどくん
いったいどこが一番獲れているんだ!?

変わらず好調、オホーツクのさけ漁獲状況について

昨年も好調だったのがこのオホーツクエリア。前年同期比で11.5%の上昇となった。

ただ去年と違うのは湧別から北見市常呂の中部エリアが昨年比約5%減と若干落ち込んでいるのに対し、逆に不調だった網走から知床岬までの東部エリアが28%増と数字が逆転しているようだ。

その一方で宗谷岬から紋別の西部エリアは過去5年で一番良いとされていた昨年よりも更に23%アップし、安定した推移を見せている。

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例年通りか。根室のさけ漁獲状況について

次は知床岬から根室岬までの根室エリアについて。

こちらは昨年に引き続き、漁獲量的には大きく目立った動きはみられず、前年同期比で3.7%の下落となっている。
このエリアは北部の数字がここ数年があまりよくなく、昨年同期比で約5%の落ち込みとなっている。

ぐーんとアップも!?えりも以東のさけ漁獲情報について

昨年、赤潮によってもっとも甚大な被害を受けたのがこのえりも以東エリア。

完全な回復とまではいえないが、幸いなことに前年同期比で22%の増となったようだ。
なお、えりも岬から白糠町茶路川を範囲とする西部が44%アップと一見すると豊漁に見えるが、これは2021年が前年同期比で30%以上下落していたことが数字が伸びた要因と思われる。

道南が凄い。えりも以西のさけ漁獲情報について

えりも以西は昨年もっとも漁獲が下落していたが、今年は前年同期比で43%の上昇となった。

特に伸び率が良いのが道南エリア。
なんとこの地区は前年同期比で156%アップと驚異の数字を見せている。

kawaguti
2、2倍以上…!

もともとこのエリアの漁獲量は他の地区と比べても約10分の1ほどと、漁獲量自体が他の地域よりも少ない。
それを踏まえてもこの急激な上昇率は今後も気になる状況となった。

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安定した漁獲。日本海のさけ漁獲情報について

最後は近年最も好調な日本海エリアの数字を見ていこう。

この日本海は前年同期比で68%上昇と全体で見ると北海道内でも一番の伸び率となっていた。
そして驚くことに対象となる南部、中部、北部全てにおいてほぼ同じ好調具合となっているのも非常に興味深い。

この理由について今朝の北海道新聞朝刊によると

道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場(恵庭)は、日本海で海流などの成育条件が良くなっているとみて、今秋の来遊数を昨年実績比10・1%増の2052万匹と予測。
(北海道新聞・10/08日朝刊
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/742206/)

と日本海側で秋さけが育ちやすくなっている状況のようだ。海水温のことも考えると今後も安定して伸びていくエリアとなるのだろうか。

まとめ!今年は好調!でもルールとマナーは守りましょう。

そんなわけで今回は久しぶりに秋さけの漁獲速報をまとめてみた。

全体的な数字で見るとほぼ全ての海域で数字が伸びており、過去5年間で一番の漁獲量になるなど、ここ数年では久々に明るい話題となりそうな今回のさけ漁獲速報だった。

その一方で今年は河口規制内で釣りをする姿や、卵を抜いた鮭が捨てられている姿がバズるなどのネガティブなニュースも目にする機会が増えた。

少しずつ回復基調にある今だからこそ、私たち釣り人としても、この全国でも唯一といえる鮭釣り文化を絶やさぬよう、今一度意識を新たにしていきたいところである。