道東鮭釣り遠征①クマとの出会い、磯竿ブチ曲げカラフトマス出現。

さて当ブログでも今年で3年目となる毎年恒例の道東鮭釣り遠征。
この遠征は道東在住の特派員I氏と共に釣りが出来る、年に一度の最高の楽しみなのだ。

今回は豪華に筆者が8連休、特派員が9連休を取得しての本気の鮭釣り遠征。毎年なんだかんだある程度の本数をGETしているのだが…。

果たしてどのような旅になったのか。

新千歳で集合!そしてアメリカ屋漁具でクーラー大人買い。

当初は毎年一定のタイミングで湧く道東ポイントに入ろうとしていた特派員と筆者。
だが飛ぶ10日ほどにコロナの影響で飛行機が減便というアクシデントが発生。予定していた全日空の便ではどうやっても一日で釧路空港まで行くことができないのだ。

そこで相談した結果、大の運転大好きマン”特派員I氏”が発したのは…。

特派員I氏
近いし迎えに行きますよ(笑)
kawaguti
マジで!?

さすが最盛期には毎週のようにオホーツク遠征をかます特派員。300キロ程度の運転はスーパーへの買い出しレベルだそうだ。となると実際の買い物は部屋の中のトイレに行く感覚なのだろう。

一人10本は釣れるべと100L近いクーラーを大人買い。

新千歳空港で落ち合ったあとは、まず札幌駅周辺で腹ごしらえとクーラーボックスを購入。食事は1週間近くまともなものを食べれない恐れがあったので、某ご飯・味噌汁おかわりし放題店で死ぬほど食った。
特に特派員が大盛りご飯を山ほど食べていたのだが、あまりに頼みすぎて筆者の普通盛りすら大盛りにされてしまった。

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そして初の知床遠征編へ…。

腹も満腹になり、いざ目的地へ向かう筆者と特派員I氏。
なお今年はカラフトマスがよく釣れていること+距離感ガバガバな特派員の発案で、いつもの道東某所に行く前に知床へ向かってみることになった。

ぐっどくん
特派員ぶっ飛んでるな

といっても実は知床方面へは旅行にすら行ったことのない筆者。
そして発案者の特派員も鮭狙いではよく行くものの、カラフトマスとなるとあまり詳しいとはいえない。まあとりあえず現地に行けば釣れてる場所に人がいるだろうというユルユルの考えで向かってみた。

初場所は投げ釣り師の多い浜

移動中、フォロワーさん情報やyoutubeなどの情報を加味して向かったのは斜里方面の某河口。どうやら見てる範囲でぽつぽつと釣れている様子。

だが仮にも100L近いクーラーを購入した強欲な筆者らだ。
入れ食い状態じゃないし竿を出すのはまだ早い、とりあえず様子を見に行こうとの謎の判断をした。

結果この判断があだとなったのだが。

朝マズメ、二人で水没。

開始15分ほどで上がったというカラフトマスと鮭。

実際に釣り場へ降りてみると、なんとカラフトマス中心で鮭も混じるなかなかアツい状況。だがこの日は波が高い影響で遠投気味のブッコミが有利のようだ。眺めている間にもグングンと竿先が突き刺さっている。
そして案の定、数十人居る浮きルアー組はマスが数本しか釣れていない。

さすがにブッコミの準備はしていなかったので、ここは無理だと判断し、場所移動を決意。
さきほどはスニーカーで川幅2mほどを上手いこと石を渡ってきた筆者ら。しかしここで横着して軽い助走をつけてジャンプ。

結果飛ぶ前に踏み外して水没。

筆者を笑いながら、行きと同じく石を渡ろうとして特派員も失敗。

朝マズメ、びしょ濡れの二人。

こうして筆者らの朝マズメは終了したのであった。

ぐっどくん
あほだな(笑)

ようやくキャスト開始。そしてセッパリヒット!

まだ竿すら握っていないのにずぶ濡れになった下半身を乾かしながら向かったのは、超有名ポイントのフンベ川河口。
着いてみると平日にも関わらず人でビッシリ。そして沖にある磯でワンド風になっている場所でマスがポンポンと跳ねているじゃないか。

魚っ気はむんむん…!!

すぐに今年の遠征用に用意した浮きフカセ用”ファイアブラッド・ゲイルバード”とドリームツアーエディションを握りしめ、ポイント着。
朝マズメは逃してしまったと言うこともあり、まずはフカセで勝負。沖で跳ねている個体をめがけてフルキャスト。5.3mあることもあってストレス無く仕掛けが飛んでいく。これは掛かったら絶対に面白いだろう。

しかし筆者の思惑に反して全く食い気のない魚。

ただルアーマンにはぽつぽつとではあるが反応している。これはリアクションバイトで攻めるしかないか?とすぐにワーシャ+7gのBUXにタックルを変更し…

ヒット!!

これがまた走る走る。型もそこそこ大きいようだ。2832RSが気持ちよくブチ曲がる。カラフトマスってこんなに引いたっけ。ただ周りに人も多いので、適度に楽しみながら足下まで引き寄せてくる。

見事なセッパリ!カラフトマス。

手中に収まったのは見事なセッパリのカラフトマスだった。こいつを釣ったのは実に小学生の頃なので実に十数年振り。鮭とはまた違った出っ張った背の古代魚のようなフォルムは非常にカッコイイ。
少しブナが入っていたこともあり、蘇生をしてすぐにリリースした。

この1本後はやはり食い気のある魚が少ないと判断し、新たな釣り場へ。

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移動先ではクマとの遭遇。

お次に向かったのは羅臼方面某河口。

途中、知床峠を通過したのだが、実はクマを目撃したことのない筆者は「知床だし熊でもいねえかなあ」などと軽い考えで考えで運転していた。

するとどうだろう。カーブに差し掛かった辺りで道路沿いに降りてくる何かが見えた。

kawaguti
ん?鹿?

クマだ。

よく見たら3頭居る。しかも筆者らの車道に歩いてきているのでそのまま通り過ぎると引いてしまう可能性もある。
こんな状況には遭ったこともないので、とりあえずハザードを焚いてこの親子が通り過ぎるのを待つ。その間、普段は重要な場面で撮影をし忘れる特派員はがっちりと撮影。(のちにメディア掲載)

親子は筆者らのすぐ目の前を悠々と通り過ぎていったのだった。

※あとで聞いた話だが、クマは車の窓ガラスすら割ることもできるとのこと。いかなる場合でもすぐに立ち去ることが推奨されています。

そしてゲイルバード入魂!

朝から水没したり、クマに遭遇したりとアクシデント続きだった筆者ら。初日から飛ばしすぎて今後の旅はいったいどうなるのだろうか。

そして案の定この釣り場でも問題発生。向かい風の爆荒れで人っ子一人居ないのだ。
ちょうど帰りがけの釣り師に聞くと、朝マズメは水族館状態で入れ食い。コンディションの良い個体だけ選んで持ち帰るほどの釣れ具合だったようだ。

どうやら終始恵まれていない。

それでもあきらめきれず、30分だけと決めて竿を出してみる。

魚の跳ねなどはもちろんないが、せっかくなので磯竿で取りたい。なおこの時点で特派員は諦めムードで竿を出さずに後ろから見守っている。

目の前は荒れて仕掛けが安定しないので、水深のありそうな少し沖にある磯際へスーッと浮きを流し込む。

10分ほど経った頃だろうか。波にもまれていた円盤浮きが水中へ引き込まれていった。

kawaguti

コンブ?

kawaguti
いや、魚だ!!
絞り込まれるファイアブラッド・ゲイルバード。

物凄い勢いで絞り込まれるファイアブラッド・ゲイルバード。とっさにレバーブレーキに手を掛け、フリーにして対応をする。道糸及びハリスは3号。決して余裕ではないタックルバランスにひやひやしながらもめちゃくちゃ楽しい。

さすが尾長ロッドということもあり、しっかり曲がりつつも、その圧倒的パワーで着実に魚を寄せてくる。

入魂!!

無事に魚体が陸上へ上がった瞬間は、釣りをしていて久々に手が震えた瞬間だった。
まだ未経験の釣りって本当に楽しい。この後は波風もさらに強まったのでストップフィッシング。この状況下で1匹獲れただけでも十分大満足だ。

翌日編へ続く。