さて道東遠征も4日目。
カラフトマスはぽつぽつ釣れているものの、本命の鮭の姿は全く見えない状況の筆者ら。
まあ知床に居座り続けている時点でマスしか釣る気が無いんじゃないかと突っ込まれても仕方ないのだが…。
笑いあり、涙ありの終盤戦をみていこう。
夜飯は現地で水切りネット使用のイクラ丼!
今回の遠征であまり出番の少ないG君だが、実質翌日が最終日。
なのでやるならこの晩飯しかないだろうと、ついにアレをやることが決定した。
現地イクラ丼である。
しかし端からそんな予定はなかったので、ザルやボウルなどの類いは用意は一切なし。
まあ鍋はあるのでネットさえあれば…。といったところ。この案を思いついたのがすでに夜の8時過ぎだったので、もちろんお店も開いていない。そもそもこの近くの金物店と言えば斜里にあるホーマックニコット(峠越え約1時間)だ。
編み目があって、イクラが通り抜けず、コンビニでも入手可能なものといえば…。
!!!
>>>ストッキングだ<<<
静まった駐車場でこれは行けるぞと全員合致する筆者ら。いやでも冷静に考えてくれ、男三人でストッキングを購入してイクラを作るっておかしくないか。
いやまあ一部のマニアックな方々には受けるかもしれないが、そもそもストッキングを使用して作られたイクラを誰が食べたいというのだろうか。こんな健全なブログでそんなことをしてしまえば、多くの読者様の信頼を失いかねない。
だって口いっぱいにほおばった後に「このイクラストッキングで作ったんだぜー♩」なんて言われたら吐き出されるのは必須である。
そこで再び頭を抱えて悩む男三人。あ、水切りネットでいいじゃん。



よかった。危うく人として踏み出してはいけない一歩を踏み出してしまうところだった。
まあ見た目的にはストッキングで作ったよといっても信じられてもおかしくないビジュアルではあるが。
そんなこんなで紆余曲折して作成された、恐らく人生で一番思い入れのあるイクラを土鍋ご飯にたっぷりかけていただく。



もう何も言わなくてもお分かりいただけるだろう。
この光り輝く不純物一つ無いイクラ。誰がストッキング・コンビニの三角コーナー用水切りネットで作ったと思うだろうか。
これなら筆者らを攻める人は誰一人居ない。静まりかえる炊事場で念願の野外イクラ丼を書き込んだのであった。
そして翌朝。静まりかえる釣り場。
そして翌朝、無事に腹を壊すこと無く釣り開始。
場所は昨日夕方と同じ、ペレケ川河口。釣り人はびっしりとはいかないものの、良い感じにディスタンスを保って入釣している。
筆者らが準備をしていると一番河口側でやっている釣り人に早速ヒット。このあとバタバタっと釣れるかと思い、意気揚々と浮きを投げ込むも…。
全く反応しない。
うーん。こんなはずではなかったのだが。結局朝マズメ以降は9時くらいまで粘っても1時間に1本ペースでしか上がらないので場所移動を決意。
知床で巨大シイラ現る!?
途中、ウトロの道の駅に寄ったのだが、なんとそこで驚きのお魚を発見。本来は北海道では滅多に見ることの出来ないあのお魚。
全長80cmはあろうかというシイラだ。



しかも値段を見てほしい。180円って。レッドブルやらのエナジードリンクよりも安いじゃないか。体色からして恐らく今朝獲れたばかりの新鮮な個体だろう。それほど需要がないということなのだろうか。
ブログのネタ的にも面白いし、その場で何度も買おうか悩んだのだが、絶対に食べきれないだろうと断念。
そして斜里のサーフ到着。G君ついにマス掛ける。
道中、温泉に入って汗を流し、再び釣り場へ向かう筆者ら。
近郊はどこもだめそうなので、思い切って斜里方面へ足を伸ばしてみることにした。
現地に着いてみると、小雨交じりの中で地元のおじさんらしき人がぽつりと一人で釣っている。
んでまさに今竿を曲げてるじゃないか。
着替えもおろそかに、ダッシュでサーフへ降りる三人。その間にもまた1本上げるおじさん。しかも銀ピカの本命”鮭”まで混じっている。
おじさんは浮きフカセでやっていたので、筆者はフカセ、G君と特派員は浮きルアーでチャレンジ。
するとついに2日間ボウズだったG君の竿が曲がった。



約1年振りの鮭鱒類の引きに、興奮するG君。
頼むからバレないでくれと願いながら、運動会の子どもを撮るお父さんばりに撮影する筆者。
タイミング良く来た引き波に合わせ、後ろに下がって上手いことランディング。



これで帰れる(笑)と笑顔のG君。いやー、知床まで呼んでおいてボウズだったらどうしようかとおもっていたところだった。
思い出なんて水切りネットでイクラ丼を作ったくらいだもの。
そして間髪入れず、筆者の浮きが消し込んでヒット。
これは残念ながらスレだったが、波間に見える魚影からしてもかなりの数の魚が岸寄りしている様子。
爆るおじさん。一切当たらない筆者ら。
しかし後が続かない。
いや、実際魚は釣れている。その証拠に先に入っていたおじさんは筆者らが来てからアキアジ3本とマス4本を釣り上げているのだ。
おじさんが「また来たどー!」と声を上げる度に首をかしげる筆者ら。その惨敗さにさすがにみかねたおじさんが棚まで合わせてくれたのだが、これでも一切上がらない。
もちろん飛距離も十分で、群れの少し先に遠投し、数秒後にど真ん中になるようジャストな仕掛けの投入も行っている。
あとの違いと言えば、エサくらいか。おじさんは赤イカの短冊にエビを付けている。
結局この後はおじさんのみが爆釣し、まるでプレゼントを配りに向かうサンタクロースばりに袋を満タンにして帰路についていた。
粘った筆者らは完敗。特派員に関しては当たりすら感じることが出来なかった。
地元民恐るべしである…。
次回!道東遠征記事ラスト!