さて季節も7月に突入。
北海道でも大人気の鮭釣りシーズンが目前に迫っている中、今月1日に今年の浜益川(石狩市)鮭有効利用調査の中止が発表された。
同じく有効利用調査を行っている忠類川(標津町)でも5月に中止が発表されており、これで2021年の道内の有効利用調査は全て中止となってしまったようだ。



道内はもちろん、道外の釣り師を中心に楽しみにされている方も多いだけに今回のお知らせに悲しい方も多いだろう。



両有効利用調査の中止の原因はやはり新型コロナウイルス。



もともと日本の河川でのサケ・マス釣りは水産資源保護法で禁止されているが、道内では忠類川と浜益川(石狩市)のみ「有効利用調査」として事前登録することで行うことができていた。
この有効利用調査は両河川共に1990年後半から実施されており、期間中はトータルで約1000人近い釣り師が竿を振る全国でも人気の釣り場となっていたが、新型コロナウイルスの影響により昨年から連続しての中止。
なお昨年の忠類川サケ・マス有効利用調査実行委員会の中止理由によると
①例年、忠類川の参加者の多くが標津町以外からであり広域的に移動を伴うことが多く移動途中でのリスクが高いため
②当実行委員会で実施したアンケート調査からも移動に伴うリスクの問題意識が高く、それにより大幅な参加者減が予想できるため
③町内住民の意識として他地区からの移動に対して神経質になっている部分が生じており、不必要な摩擦を回避する必要があるため。
④秋サケ漁の最盛期と重なり、仮に町内でも発生が認められた場合、主産業すべてに影響を及ぼすことが懸念されるため
忠類川サケ・マス有効利用調査実行委員会HP(http://www.salmon.jp/)より
となっている。
ワクチン接種などがようやく動きだし、前に進み出している新型コロナウイルス対策ではあるが、その一方で変異株なども増えており、まだまだ油断は禁物。
来年こそは道内の鮭釣り有効利用調査が再開することを願ってやまない。