さて本日は各地で始まった秋鮭定置網漁の水揚げの模様をまとめていこうと思う。
我々釣り師も漁師さんの網にサケが入っていなければ釣れる確率は低いが、定置の水揚げが少しでも多い地域で竿を振れば鮭に出会えるチャンスもグッと上がるはずだ。
なお来遊予想によると記録的不漁だった昨年よりもさらに悪い数字になるそうだが、果たして現状はどのようになっているだろうか。
鮭定置網漁、去年よりも出だしは好調なところも?
では実際に各地の数字をみていこう。
北海道内の秋鮭定置網漁は8月30日からえりも以東・以西、日本海海区からスタート。まだ始まったばかりの地域もあれば、つねに本格化しつつある場所もある。
ただ冒頭でも書いたように今期の来遊数の雲行きは怪しい。そのためえりも以東の全地区、根室海区の一部において秋鮭定置網の解禁を2日から5日程度遅らせる措置をとったという。
オホーツク海側の鮭水揚げ量について
オホーツク沿岸の鮭定置網漁のエリアである網走漁港では今月7日に初水揚げとなり、初日の水揚げ量は25トンとなった。
この数字は去年の初水揚げ量である56トンと比べても半分程度になる。そして4日に始まった枝幸方面の初水揚げは昨年に比べて3分の一ほどの漁獲量となっている。
ただオホーツク側の漁のピークは9月末からなので今後に期待したい。
太平洋側の鮭水揚げ量について
1日に解禁となった根室海区は羅臼、標津漁港共に若干上昇気味。
内訳を記載すると羅臼は昨年5970匹だったのに対して8千匹を水揚げ。標津漁港では1万6553匹と昨年の1万2596匹よりも若干だが上回る数字となった。
いずれにしても去年よりは好調な出だしとなったようだ。
西胆振地方でもサイズが小さいものの、初日の漁獲量は昨年を上回ったようだ。だが一方で釧路地方の水揚げは量は例年の半分ほどと低調なスタートとなったようだ。
日本海側の鮭水揚げ模様について
では最後に日本海側の数字を見ていこう。
やはり好調なのが日本海。石狩湾新港と厚田漁港では両漁港の初水揚げを合わせると23.1トンと例年比4倍以上の数字となる。
みなと新聞の記事によると
昨年から日本海海区の来遊はえりも以東・以西、根室を上回り、主産地のオホーツクに次ぐ実績となっている。=みなと新聞(9/4日)北海道秋サケ漁シーズン入り
なんと鮭の主産地である斜里方面などのオホーツクに次ぐほどの漁獲量になっているのには驚きを隠せない。
日本海側では昨年も累計では2.4倍の水揚げ量となっており、今後も右肩上がりの状況は続きそうだ。
まとめ。やはり強い日本海。他エリアは例年並みか低水準。
そんなわけで今回は8月30日から始まった秋鮭定置網漁の各地の水揚げ状況をまとめてみた。
地域によっては水揚げの日程を遅らせるなど低迷が続く鮭漁獲量だが、そのような中でも豊漁なのが日本海側ということを再確認できた。
ただ北海道の秋鮭定置網漁はまだ始まったばかり。今月半ばには令和3年秋さけ漁獲速報(旬報)も発表されるはずなので、そちらの数字も出次第、当ブログでまとめたいと思っている。
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