さて、道央、道南エリアなどでついに解禁となったヤマメ。
その見た目は渓流の女王と呼ばれるほど美しく、引き味も最高。この時を待ちに待っていた釣り人も多いのではないのだろうか。
そんなわけで今回は、本日6月1日解禁日にヤマメを狙ってきた釣行をお届けしていこう。
※道東・道北地方は7月1日まで禁漁なのでご注意ください。
北海道全域では20度を超える日が増え、待ちに待った渓流釣りシーズンも間近となっている。渓流魚の代表「ヤマメ」非常に美しい魚体だそんな渓流釣りで1点気を付けなければならないポイントが!それが渓流魚の代表・ヤマメに禁漁時期が[…]
道南ヤマメ釣行!まずは餌探し。
googleマップで見つけた適当なポイント。果たしてヤマメはいるのか。
なお、冒頭では”ヤマメ釣りに”と書いていたが本日の本当の狙いはヒラメ。
もともと荒れ模様の予報ではあったが、まあ行けるだろうと少しの希望を掛けて朝方はサーフに入ったものの予報通りに爆風+うねり。



途方に暮れてtwitterを眺めていたところ、当ブログでもお世話になっているフォロワーさんがヤマメを釣っているのを見て川へ向かってみることにしたというわけである。
そんなわけで竿はもちろん、餌や仕掛けすら持ってきていない状況だ。
渓流にホッケ仕掛けを持ってくるやばいやつ。初心者でもこんなことはしない。
とりあえず車を漁り、出てきたホッケのウキ仕掛けとリーダー2号を適当に魔改造して釣りに挑む。
もちろん餌も現地調達。その辺の石をひっくり返すとクロカワムシなどの川虫がいるのでそちらを用意。
カゲロウ系の幼虫。柔らかいので針持は悪め。
渓流釣りにお馴染みのクロカワムシ。顔が長くて少しグロテスクなのが特徴。
このポイント、餌は意外と豊富なようで30分も探せば1、2時間遊ぶのに十分な量が採取できた。
これと先ほど作ったホッケ仕掛け改を持ち、適当なポイントへ向かってみる。
なお竿はガルプスティックという全てヘンテコな組み合わせだ。
ポイント着。いきなり当たり…
最初に入ったのは比較的流れが穏やかなポイント。
ヤマメは基本的にガンガン瀬と呼ばれるような流れの早い場所を好むのだが、ホッケ仕掛け改の試運転も兼ねてトロ場で竿を出してみる。
渓流には似合わない、あまりに大きいウキをキャスト。
なおハリスは強気の2号だ。通常は太くても0.8号。
違和感があると一瞬で餌を離すほど繊細なヤマメ。
普段渓流釣りをやらない方はアジングに投げ竿+ハリス5号で挑むくらいありえない話と想像していただけるといいだろう。
目もいいので下手をしたら口に含みもしないかもしれない。
しかし、流れに沿ってスーッと移動していく浮きが予想にも反していきなりピクッと動き出す。
すぐに合わせるとギラギラ。まさか本命?
どーも!ウグイです^^
そうか。こいつがいたのか。さっきから偏光グラスを通して見える魚はすべてこいつら。
少し場所を変えるも、浮きに反応があったと思ったらウグ様。
さすがにこの子たちをから揚げにするほど飢えていないので数キロの移動を決意することに。
場所変更。いい深みにヤマメ様登場
良い深み。絶対に何かいる。
幸い道路沿いに川が続いていたので、数キロ上流へ向かってみる。
車が停めれそうなエリアがあったのでそこへ停車。川へ降りてみると適度に流れもあって深みもある”いかにもヤマメが着いていそうなポイント”を発見。
相変わらず不格好なデカ浮きをキャスト。出来る限り自然にクロカワムシを流していく。
すると…。画像左の岸際でスッと動く浮き。
即合わせするも乗らない。このスピードは少なくともトラウト系っぽい。まずニジマスなら飲み込むのでヤマメの確立も高い。
すぐにもう一度流すが、見切られたようでアウト。さすがはヤマメ…。ホッケ仕掛けじゃ厳しいか。



難しい…。
しかしここで諦めるわけにはいかない。
とりあえず今の場所は少し時間を置いて帰りに狙うとして、この先にある同じような条件の深みに再チャレンジ。
ハリスだけはどうしようもないので、動きで誤魔化す作戦だ。クロカワムシを新しくチェンジ。
こんな大きいウキも取っ払う。
浮きやすいPEを利用して当たりを取る、脈釣りスタイルで挑むことに。
そして運命の瞬間。
川の流れに乗るPE。ほんとに一瞬「クンッ」と引っ張られたのを見計らい…。
ヒット!
引きはそこまで強くないものの、明らかにウグイ様とは違う最後まで抵抗を見せる引き。
渓流の女王たる由縁の美しい姿。
ようやく上がった。この美しいパーマークはまさに渓流の女王にふさわしい姿だ。
なによりホッケ仕掛けが一番喜んでいるだろう。
コツを掴んで連発!ニジマスも登場
その後、まだ魚が着いていそうなので同じポイントへ再度仕掛けを投入。
今度はより水深の深そうな中心部を流していく。
最後まで反応が無かったので、回収。しかし生命反応あり。
合わせると今までとは比べ物にならない引きだ。ストラディックci4のドラグがジリジリと出される。
なにしろ本線は0.6号のPEなので慎重なやりとりをし、1分ほど掛けて上がってきたのは…。
嬉しいゲストニジマス!しかも尺ジャストとナイスサイズ。
この後、帰り道の先ほど当たりを逃したポイントでヤマメを1本追加し、餌も切らしてしまったので納竿。
2号のハリスにしては十分健闘した結果じゃないだろうか。
帰ってからはお楽しみのヤマメの天ぷら!
帰宅後はビールを購入し、毎年解禁日のお楽しみのヤマメの天ぷらをいただく。
ヤマメは内臓とエラを取って小麦粉をパラパラ。てんぷら粉にくぐらせて揚げるだけ。
ニジマスは3枚におろし、同じく天ぷらに。
初夏の渓流魚豪華セット。
塩をちょこっと付け、まずはヤマメを一口…。



全く臭みはなく、あるのは旨味だけ。身もフワフワで箸が止まらない。
そして朝から渓流の砂利道を歩き続けた体にビールが染み渡る。
なお、ニジマスの方はヤマメと比べると少し臭みはあるものの、甘みがあってこちらも美味。
準備不足で苦戦を強いられる戦いだったが…
渓流釣り最高だ。
本気を出せばこんなヘンテコなタックル+エサ代0円で楽しめるヤマメ釣り。ぜひ皆さんも”普通のタックル”で楽しんでみてください。