沖縄でオオウナギ釣り。都会の川でファミチキ餌に大物現る!!

突然ではあるが沖縄での釣りといえば何を思い浮かべるだろうか。

タマン?ミーバイ?それともやっぱりGT?
とにかく多種多様で、カラフル。そしてパワー溢れる魚が想像出来るだろう。

さて、実は7月上旬のとある日。ひょんな事から沖縄を訪れていた筆者。

釣りに来ていたわけではないため、ガチな体勢では挑めないものの滞在最終日の朝の2時間ほど空き時間を作ることが出来た。

これは何か釣りをするしかない。

ここで、朝一で北部へ車を走らせ、リーフからタマンでもチャレンジしようかと悩んだ筆者。

しかし沖縄は幹線道路が少ないため、高い確率で渋滞に巻き込まれる可能性がある。

筆者
うーん。

とすると近場に限られるだろう。前日訪れた釣具店では”河口ならメッキゲームが楽しめるよ”との情報をいただいていた。

ただ沖縄にはアイツがいるのをご存じだろうか。

そう。TVでもよく出る。オオウナギだ。

主に太平洋とインド洋の熱帯・亜熱帯域に分布し、その大きさは2m約20キロにも及ぶ。
その名前の通り、本州のウナギとは比べものにならないまさにビックサイズのウナギだ。

しかもこのオオウナギ。某youtuberなどの情報によると那覇市内の川でも釣れてしまうらしいじゃないか。

そして筆者は大の長物好き。こうなればこいつに戦いを挑むしかないだろう。

まずがgoogleマップでオオウナギ釣り場探し

そんなロマン溢れるオオウナギだが、さすがにネットを使っても詳細な釣り場までは出てこない。

となると唯一頼れるのはyoutuberが上げた動画内に写る画像の情報。そしてオオウナギを釣り上げた記事を書いたブログ。

調べていく内に分かったのは以下の情報だ。

①駅前付近の川にも居る。
②雨が降れば昼間でも活発に活動する
③餌はファミチキ

特に1の駅付近に関しては沖縄県内での路線はかなり限られているので、かなり情報を絞ることが出来た。

2に関しても、沖縄は梅雨明けしたばかりなのでほどよい条件となっているだろう。

問題は3。

餌がファミチキってなんやねん。

うなぎが肉食なのは百も承知だが、まさかのチキン。
それも揚げた肉を食うのかアイツは。やはり沖縄は魚のスケールが違いすぎる。

ファミチキGET。袋はなぜかフラチキだけどね。

すぐにホテルを飛び出し、ちかくにあったファミリーマートへ駆け込んで餌(ファミチキ)をGET。

そして冷蔵庫へしまい込み、決戦の日を待った。

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決戦当日。オリオンビールのユニフォーム

そして迎えた当日。この日のために沖縄名物のオリオンビールのTシャツを購入し、完全沖縄ミーハースタイルの筆者の姿があった。

オリオンビールのTシャツだが、タックルはステラとワーシャ。端から見ると猫に小判。

時刻は朝の6時。まだ人通りが少ないから良いもののこれが通勤時間なら間違いなく不審者だろう。

なお、タックルはこの沖縄のために用意したワーシャ2752R5。
それにステラのC5000を装備している。ブチ抜けるかはさておき、メータークラスでも恐らく対応は出来るだろう。

以上のように”ラフな格好にガチタックル”で前日までに目星を付けておいた釣り場へ向かう。

いざ釣り場へ!しかしオオウナギ不在?

ホテルから数分の駐車場に車を止め、あとは徒歩で移動する。だがなにせ沖縄中心部の川は住宅などで遮られているためなかなか一直線に進むことが出来ない。

よってポイント付近の駐車場に止めてその都度歩くか、またはレンタル可能ならチャリで移動するのが好ましいだろう。

そして着いたのが画像のポイント。
一見するとただの都会の川。しかし一部分を拡大してみると…。

いる。めっちゃいる。

画像中心部に多くの魚が写っているのがお分かりいただけるだろうか。
これはコイやフナでもなく、またまた南国らしいティラピアという魚だ。

北海道でも温泉地などで繁殖している場所はあるのだが、ここはただの川。
もちろん温排水など出ているわけではない。さすがは年間平均気温20度越えの熱帯雨林気候だ。

とまあ、本日の狙いはオオウナギなわけだが、腕慣らしにとりあえずこのティラピアを狙ってみる。

まずはトップで。ティラピアの少し奥に投げ込むと、着水音に反応し、すぐに振り向く。

ここでポチャンポチャンとアクション。すぐに食ってくるかと思いきや。

ガン無視。

スレているのか、はたまた筆者の誘い方が悪いのかは定かではないが、とにかくいくら誘いを掛けても反応しない。
それならばとマイクロスプーンを投げ込むも、むしろ逃げる。散る。

ならばこちらも手を打つしかない。

ファミチキ様の登場だ。

オオウナギの釣り場を調べていて判明したのだが、沖縄の魚はそのほとんどがファミチキで釣れるらしい。
その証拠にチキニングなんて言葉があるくらいだ。

袋から取り出し、小さくちぎって針に付ける。

シンカーなどはなし。フリーフォールでティラピアの前へぶち込む。

※画像はイメージです。

なんということだろう。本来は自然界にないはずの”ファミチキ”目掛けてティラピアが寄ってきた。

さっきまでのルアーへの無反応はなんだったのか。やっぱりお前らの主食はチキンなのか。

寄ってきた中でも一番大きい個体が口にくわえたので、すぐに合わせ。

一瞬手ごたえがあるも、すぐに軽くなった。合わせをミスったか?

回収してみると、なんと針が曲げられている・・・。

どうやら沖縄の魚を舐めていたようだ。

針をチェンジで巨大ティラピアヒット!

すぐに針をタマン用に購入していた太軸の物に交換し、再度キャスト。

さきほどの大きい個体はさすがに反応しないが、別の大き目のティラピアがすぐに口に入れた。

筆者
ようやく!!!

そしてティラピア人生初ヒット。ゆるめに設定していたドラグがジャー、ジャーと2回ほど引き出される。
しかしこちらは天下のワールドシャウラ。パワーでは全く動じない。

足元まで寄せて一気に抜きあげた。

人生初ティラピア。口が尋常じゃなくデカい。

大きさは40cmはあろうかというナイスサイズ。沖縄にはティラピアが3種類ほどいるらしいが、口の大きさからしてモザンビークティラピアだろうか。

すぐにリリースし、すぐに一回り小さい個体を追加した。

こんなのが住宅街の川で釣れるのだから沖縄はなんて最高の土地なんだ。
家に場所によってはベランダからちょい投げして釣れるだろう。

生まれ変わったらぜひ、沖縄の子になりたい。

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そして舞台はオオウナギ戦へ。

その後何匹か追加させてもらうと、さすがのティラピアもファミチキにスレてしまったようで全くの無反応に。

時計を確認すると、残り時間は1時間ほど。

そろそろ本命のオオウナギを探しに行かねばならないだろう。

googleマップの航空写真を開いたスマホを片手に、全く魚がいなさそうな住宅街をひたすら突き進む。
すると先ほどのポイント同様に水の流れが止まり、ティラピアたちが溜まっている場所を発見した。

残念ながらオオウナギの姿はないものの、気温約30度の中で歩き回るのは道民の筆者には限界。

とりあえず休憩がてら再びティラピアに遊んでもらおうと、再びファミチキを付けて何匹か釣り上げる。

そろそろウナギ探しに戻ろうか。

しかしここで異変が起きた。

横の岩からオオウナギが現れたのだ。

お恥ずかしいことに、あまりに驚いて写真などは撮れなかったが、その色、大きさ、うねり。間違いなくヤツだ。しかもかなりのスピードで移動してる。
餌を探している様子から、ファミチキの臭いで誘われてきたと思わざるを得ない神的タイミング。

バッグに忍ばせていたオオウナギ用の替えスプールなど出している暇はない。すぐにファミチキを付けてキャスト。

なんと。驚くことに別の方向を向いて泳いでいたウナギがスーッと針の付いたファミチキへ向かってきた。

オオウナギ
なんかいい匂いー。

この時点で筆者の心臓はバクバク。そりゃそうだ。テレビでしか見たことのない憧れのオオウナギだ。

水深は浅いので、完全なサイト状態。
一瞬餌の前で止まったあと、ついにその時は来た。

ファミチキをゆっくりと咥えたオオウナギ。すぐに合わせを入れようと一呼吸置くも…

離した!放しやがった!!

うねうねと後退りをし、あからさまに嫌なそぶりをみせて消えていくオオウナギ。

しかし、すぐ近くの岩に入り込んだ。

仮に見切られていたとしても、ここで引き下がるわけにはいかない。
先ほどより大きめにファミチキを付け、針全体を完全に隠してキャスト。

そして数分の時が経つ。筆者が投げたと思われるファミチキはその場にあるままだ。

さすがに諦めるしかないか…。

回収して次のポイントを探そうかと巻き上げると、奇跡は起きる。

オオウナギ、ヒット!!!

どうやら筆者の見つめていたファミチキは先ほどウナギが食べなかった古い餌だったらしい。巻き取るとウナギが掛っていた。

引っ張られて針が付いていることに気付いたのか、体をよじらせ思い切り抵抗するオオウナギ。

先ほどのティラピアとは比べ物にならない引きだ。寄せることはできても、とてもじゃないが抜きあげられない。

おまけに足元には草が茂っている。右に移動すればアスファルトがあるが、画像に写っているように木が邪魔で移動もできない。

完璧に積んだ。

イチかバチかで抜きあげようかとも思ったが、なにしろティラピア用に道糸はPE1号。リーダーは付いているものの、手前の草に擦れて終わりだろう。

とりあえず完全に弱らせてアスファルトを降りることに決めた筆者。高さ5mほどあるので降りれる場所を探していると。

フワッ・・・。

抜けた。

手の震えは止まらない。今回は完全にオオウナギの勝利だ。

もしあの時、替えスプールに変更していれば。ピックアップしやすい場所に移動していれば。などと思いはよぎるものの、時すでに遅し。

空にファミチキを掲げ、完全燃焼で竿をしまい込んだ。

またいつか。必ずリベンジを誓うと心に決めた朝だった。

まとめ。あなたもぜひオオウナギチャレンジ

そんなわけで今回は、沖縄でのオオウナギ釣り特別編をお送りしてきた。

結果は残念だったのもの、次の大きな目標が出来たことが嬉しい。

GTなどの大物に隠れ、なかなか日の目を見ないオオウナギ釣りだが、その迫力は満点。

沖縄に行く機会があればぜひチャレンジしてみてほしい。