2018年8月某日。
筆者はとあるターゲットを狙うため、三重県津市に訪れていた。
そのターゲットは・・・
“うなぎだ”
近年ではめっきり数が減り、ニュースでも話題になるほど。
このブログをくまなくご覧になった方ならお気づきかもしれないが、筆者は大のうなぎ釣りファン。
東京在住時代は週に少なくても週に2日釣行へ。年間捕獲数はリリース含めて100本以上。
数年前に北海道に移り住んでからは、苫小牧のアナゴ釣りなどで寂しさを埋めてはいたものの、どこか物足りない。
いつかはまたあの強烈なぐねぐねとした引きを味わいたいと思っていた。
そして今回、ついにその時が訪れたのだ。
果たして筆者は念願のうなぎを釣り上げることが出来たのか。年始スペシャル記事でお送りしていく。
釣行前、竿を折る。
今回の釣行にあたり、twitterにてうなぎ情報を募ったところ、なんとフォロワーのyamaichiさんが同行ガイドをしてくださることに。
他県に住んでいる見ず知らずの筆者に車まで出していただき、まさに神様のようなお方だ
時刻は19時過ぎ、津駅前に集合し、yamachiさんと落ち合う。








釣り場へ行く前に、まずは三重県で有名な釣具店を案内してくれるというyamaさん。
わくわくしながら到着を待つ筆者。なお、幸先悪くデジカメを忘れてしまったので全て携帯の写真だ。
と、いきなりここで事件が。
車内で竿をいじっていたところ、やたらと興奮していた筆者。
ポキッと嫌な音が鳴る。








数年ぶりのうなぎ釣りによほど高ぶっていたのだろう。
ただただ意味不明だが、間違いなく穂先は折れたのだ。
いきなり前途多難感満載の釣行である。
水谷釣具店へ到着!穂先を・・・
デジカメ忘れに穂先折れと、ハプニング続きの車内だったが無事にお目当ての釣具店へ到着。
連れてきたいただいたのは、楽天などのネットショップを利用する方にはお馴染みの水谷釣具店さんだ。
海・川などの様々な商品がずらりと並ぶ。しかも安い。
店内に足を踏み入れると、そこはまさに魔界の言葉が相応しい場所。
まず初めにレジへ行き、穂先の修理をお願いし、店内をくまなく見て回る。
yamaさんも道中に言っていたのだが、よく探すとネットショップより安い竿やリールも。
ここで大量購入しようか迷ったのだが、帰りの飛行機で死ぬのは必須。(財布的にも)
大人しくうなぎ針とオモリ、そして道内のアキアジ釣りに使えそうなウキ数個をかごに入れる。
レジへ行くと、竿がすっかり綺麗に修理されていた。
これで準備はバッチリ。ありがとう水谷釣具店さん。
お次は餌の購入へ。
直った竿を次は折らないようにとバックにしまい込み、お次は餌の購入へ。
まさしくエサ屋なその名も餌昭
到着し、車を降りてビックリ。北海道ではなかなか見ることの出来ないエサの専門店。
店内に入ると、これまた見かけない用語の釣り餌が並ぶ。
せっかくなのでエサを購入する前に、この近辺でうなぎが釣れているかを聞いてみたところ「あんまり聞かないね。釣れているの?」と逆に質問されてしまった。
やはり昔に比べるとかなり数が減っているようだ。
悩みに悩み・・・初のアケミ貝購入!
それでは肝心のエサ。何にしようか悩むところだが、うなぎ釣りと言えばやはりミミズ。
店員さんに声を掛けると「ミミズは置いていないよ」と残念な答えが返ってきた。
となると「ゴカイ」か「青イソ」を選ぶしかないか・・・
悩んでいると最近twitterでうなぎを上げているフォロワーさんが「アケミ貝」なるもので釣り上げているのを思い出した。
在庫を確認するとすぐに「あります」との返事。
見た目はドブ貝のよう。
郷には入れば郷に従えとの言葉もある。
せっかくならこのアケミ貝を試してみるかと、約1キロを購入してみた。
お値段は800円ほど。こんな貝で果たして釣れるのだろうか。
念願のうなぎ釣り場へ到着!
足下のテトラにはベイトのハゼや手長エビがいっぱい。これだけで興奮。
そして念願の釣り場へ到着。
車で準備をするyamaさんに対し、うなぎに会いたいあまり、急いで土手をかけ降りる筆者。
遠くを眺めると、奥の方にぽつらぽつらとうなぎ狙いの釣り人が見える。
ちなみにyamaさんもうなぎ釣りは普段しないそうで、この釣り場も釣れるという情報を聞いただけで釣果はあまり期待出来ないと聞いていた。
しかし、うなぎが生息していない北海道とうなぎがいるかもしれないポイントでは天と地の差。
スタート地点にすら立てない北海道から比べたら、データ上でもうなぎが生息しているだけで大万歳なのだ。
アケミ貝をキャスト!ようやく当たりも・・・?
適当な場所に釣り座を構え、キャストを開始する。
アケミ貝の身。貝殻をスライドさせて取り出す。
肝心のアケミ貝の身だが、付けたことも触ったこともないのでネットで適当に調べてなんとか針へ取り付ける。
以外と臭いがするので、タオルを持って来忘れたことを後悔しながら記念すべき第一投。
今回は気合いを入れ過ぎてうなぎ釣りにステラを用意。鯉にでも持っていかれたら泣こう。
しかし、期待に反して全く揺れない穂先。
時刻も21時過ぎと夕マズメもとっくに過ぎており、かなり厳しい時間帯だ。
暇すぎるのでyamaさんとテトラ帯に潜むハゼを探して遊ぶ。
うなぎ針にアケミ貝のヒモを付けると、まあまあサイズのハゼがすぐにヒットした。
肝心の投げ竿は揺れぬまま・・
だが、開始して1時間ほどが経ったころyamaさんが穂先に当たりを感じ取った。





何度か合わせるyamaさん。しかし、一向に乗らない。
そのうち筆者にも当たりが来るが、ココンと前当たりのようなものが来て終わってしまう。
恐らくハゼかカニなどがいたずらしているのだろう。
そして何かがヒット!!
それからあっという間に2時間。
相変わらず小さな当たりがたまに来る程度で、一向に乗らない。
時刻は0時を回っていた。
お互いに明日も予定があるので、そろそろ時間的にもそろそろ引き際。
すでに道具を仕舞ったyamaさん。
残ったアケミ貝を逃がすyamaさん。この貝、水切りに適しているという。
筆者も最後の1投と決め、アケミ貝をたっぷりと付けてキャスト。
待つこと5分。また今までと同じようにココンっと当たりがあった。
もうなんでも良いから上げたい!気合いを入れて次の当たりを待ち構える。
”もう一度、クンッと確実に入る竿先”
思いの丈を込め、思い切り合わせ!



ようやく掛かった竿は、わずかながら重みを感じる。
引き的にうなぎではなさそうだが?期待を込めて抜き上げるとまさかの・・・
セイゴだ。
普段ならば気にもしない餌取りだが、北海道からはるばる来てようやくゲット出来た魚だけにyamaさんとガッツポーズ。
やはり釣りは面白い!!
次回、うなぎ現る!
残念ながらyamaさんとの釣行では本命のうなぎに会えず。
しかし、この知らない土地で一緒に竿を出すことができ、非常に貴重な思い出となった。
次はぜひ、北海道に来ていただいた際にご案内したいところだ!
そして次回、うなぎ現る。