さて本日は20日に更新された秋鮭漁獲速報をまとめていこう。
前回(10日)のデータによるとオホーツク~西部(宗谷岬ー枝幸)、中部(雄武町ー常呂町)、えりも以西~胆振、噴火湾、道南などが好調なスタートを切ったわけだが、今回は果たしてどのエリアが伸びただろうか。
20日現在の秋さけ漁獲速報は?



秋鮭漁獲量 | 尾数 |
2020年9月20日 | 3,898,532 |
2021年9月20日 | 4,925,064 |
さけます・内水面水産試験場の来遊予想によると、今年は昨年よりも不漁になるとの見立てであったが、今月20日までの総計は4,925,064尾と昨年同期に比べて23%漁獲が増えている状況となった。
特に伸びているのがオホーツク地方の西部と中部だが、一方で東部の斜里やウトロなどは伸び悩むなど同じ管内でも差が生じているようだ。



釣りも狙い目?漁獲量がぐーんとアップの地域も



そのほか、前回の記事で”好調になりそう”と筆者が予想した日本海の数字も伸ばした。
こちらは10日時点までは昨年同期比-42%と不調だったのに対し、今回の速報で一気に数字を伸ばして豊漁だった昨年とほぼ同水準の漁獲量に。
特に積丹岬から松前手前辺りまでを含む南部が昨年の2倍近くまで伸びており、このエリアは引き続き好調が期待できそうだ。
また鮭釣り一級ポイント”歌別”を含む日高も前回の発表から5倍程度数字が伸びているのが確認できたので、接岸が遅れていた群れが10日から20日にかけてようやく入ったと推測される。
鮭の漁獲が不調な地域は?
一方で不調になっているのが、幌泉群えりも岬~根室市納沙布岬を含むえりも以東や、渡島森町砂原から室蘭市地球岬までを含む噴火湾、そして胆振などだ。
特に噴火湾、胆振に関しては9月10日の発表時には前年同期比二倍以上の伸びだったのに対し、今回の漁獲速報ではマイナスに転換する流れとなっている。同管内の日高方面は好調になっただけに、今後の動きが気になるところだ。
そのほか、えりも以東に含まれる道東太平洋方面は漁獲の減少が著しい。水揚げ量は浜中で58%減の3700匹、釧路市東部で1200匹、散布で前年同期比81%減の700匹と記録的な不漁となっている。