さてもうさすがにやめると思ったのだが、先日の休みはまたまたまたしても泳がせ釣りへ。
水温的にはヒラメは厳しい気がするが、週末にはフォロワーさんがまだヒラメを釣り上げており、消えかかった筆者の平物魂にまた火が付いてしまう。マジでtwitterって体に悪い。
もちろん行き先はいつものポイント。果たして久々のフラットフィッシュを拝むことはできたのか。
二日連続でin。アジ、まだ居る。
何の成果もなかったので詳細は省くが、この前日にも同じポイントで竿を振っていた筆者。
といっても到着時間が遅く、ルアーで軽く狙ってみたのみ。唯一の釣果としては海面がざわついていたのでサビキを投げてみたところ、豆アジがまだ釣れたことだった。こいつがいるならまだ平物も居るんじゃないかと淡い期待を胸に翌日の釣りへ。
現地到着は午前5時半。辺りはまだ真っ暗の中、まずはサビキをぶん投げて泳がせ釣り用の餌を狙う。



巻いてはフォール、巻いてはフォールを繰り返していると、コツッとバイトがあり、画像の豆アジが釣れた。無限に釣れるマイワシのじゅうたん状態ならアレだが、この豆アジのように地味に餌確保ですら楽しいのが泳がせ釣りの魅力かもしれない。
まずは待機しておいた1本目の竿にアジをセットし投入。今日は3本の泳がせ竿を出す予定だったので、すぐに追加の餌要員を狙っていく。
しかし釣れない生き餌。
しかしここで思いもしなかった問題が起きた。
活き餌が全く釣れないのである。
その名の通り”泳がせ釣り”は泳がせる魚がいなきゃ話にならない。アジでもイワシでもなんでもいいからとにかく生きた餌が必要だ。これではワームを付けずにジグヘッドだけで釣りをしろといっているようなものだ。いや、餌なしで釣りしろの方が正しいか。どちらにせよこのままでは先ほど釣った豆アジ1匹をロストしたら本日の釣り終了というゆゆしき事態なのである。
時間的には朝マズメと最高の状況であり、実際沖合の水面はパチャパチャとベイトがざわついている。
しかし全くサビキに反応してこない。というか届く範囲にいない。こんな状況も考えて撒き餌も用意してきたが、撒けど撒けど寄ってくるのはウミタナゴのみ。
こうなれば最終手段。ベイトが居る場所までぶん投げるしかないだろう。
いったん車に戻り、手頃な浮きを見つけたのでダッシュで釣り場へ戻り、ネットにコマセをたっぷり入れて再度キャスト。



数分経ってようやく消し込む浮き。あまり覚えていないが取り込み間際で「イワシだ!」と叫んだ気がする。あれ?今日は何を釣りに来たんだっけ。
生き餌を確保するのに実に1時間掛かった。そして恐ろしい話をすると”後にも先にも釣れた餌はさっきのアジとイワシのみ”。
正直こいつも全長20cmくらいあり、三枚に下ろして針に付けたいくらいデカイのだが、背に腹は替えられない。
そして良型アブラコ連続ヒット。
一応言っておくが、釣り開始1時間半経ってまだ全ての竿を出し切れていない。
先ほどの奇跡のイワシに針を付けて再び海に戻し、すぐに餌を確保するために必死にサビキを振る。楽しいはずの釣り中にも自転車操業という言葉がピッタリな状況があるとは思いもしなかった。
しかしここで到着してすぐに投げた豆アジ付き磯竿が勢いよく突き刺さる。
すぐにサビキ竿を置き、走って思い切り合わせ。
重量感はなかなか。ゴンゴンと首を振りながら突き刺さる引きはヒラメっぽくもあり、またアブラコっぽくもある。
フッキングはがっちり決まっているようなので焦らずにファイトをしてくると、上がってきたのは茶色いアイツ。



前回の釣行に引き続き、これまた50cm寸前の良型アブラコ。普段なら嬉しいゲストのはずなのだが、いかんせん平物にはほど遠いビール瓶のような姿じゃないか。
とかなんとか文句を言いつつも食べて美味しいのでキープさせていただく。
そしてここで時合いに突入したのか、今度は20cm弱もありそうなイワシを付けた竿がなにやら怪しい動き。
というのも今まで大人しかったイワシが明らかに逃げ惑っているような揺れが穂先から感じ取ることが出来た。大抵この状況になったときは近くにフィッシュイーターがおり、ベイトにいまにも飛びかかろうとしているわけだ。
思惑通り、コココンという小さな揺れから一気に突き刺さる竿。
かなり大きいイワシだったので針掛かりが心配だったが、合わせもばっちりと決まって筆者のテンションは最高潮。重量感は先ほどとほぼ同じでデカそう。
さあ今度こそ平物か。またしてもアイツか。



無念。またしてもアブラコ。いやこいつも40cm後半でめちゃくちゃいいゲストなのだが。
どこだ。どこに居るんだ平物。
2本追加。2本お持ち帰り。
結局まさかの活き餌が確保出来ないという異例の状況でこの日の釣りはフィニッシュ。
うーん。あの時合いの感じだとまだまだいけそうだったのだが。まあこればかりは悔やんでも仕方ない。



一応あのあとポツリと釣れた尺近いサバを切り身にし、2本のアブラコを追加したが、それならカジカでもと投げ仕掛けに変更したらもう季節は12月だというのに悪夢のような奴らが針すら貪ってくる状況になってしまった。
帰宅してからはお楽しみの調理タイム。まずは恒例の味噌漬けを仕込み、残った身は最近煮付けばかりだったのでムニエルにしてみる。
このムニエルがフワッフワでめちゃくちゃ旨い。下手なレストランの白身魚よりずっと美味しいんじゃないかってレベル。癖のない味わいにも関わらず、しっかりと脂が乗っていてジューシー。冬の魚ってどうしてこうも美味しいのだろう。
今回も平物には出会えなかったが、もう一度チャンスがあればラスト1回は狙ってみたい。
ああ、でも活き餌の自転車操業だけは避けなくてはいけない。どこかで餌確保してから向かうしかないか。