さて恒例のサクラマス釣行も第15戦目。
こんなに連敗が続いていても、実はそろそろうっかり本命が釣れちゃうんじゃないかと心の中で余裕な筆者。
そして先日も昼からのんびり日本海へ。
そう、まだこの後最悪の悲劇が起こるなど誰も想像していなかった。
まずは山菜採りに。
釣り場到着は午後2時頃。
実はいつもお世話になっているしゅんちゃん君らと行こうかと思っていたのだが、諸事情により断念し、昼からゆっくりの釣行。
ぱーっと釣り場を見て回ったが、昼から釣れている人はいない様子だったのでまずは最近始まったという山菜採りをしてみることに。
いつものマイポイントはまだ誰も入っていない様子。案の定車を止めてから10分も歩くと、行者ニンニクの畑が広がっていた。
男は狩猟本能なんていうが、個人的にはこういう宝探し感のある山菜採りも大好きだ。まあダニやら熊が怖いけども。
まあまだ4月の頭だし、ダニに関してはあまり心配しなくていいだろう。
ストック分はまた次の休みに採ればいいやと、とりあえず小さめのビニール一袋分をゲット。
これだけあれば醤油漬けやら天ぷらにして楽しめるだろう。茎も太くて実に美味しそうだ。
そしてサクラ狙いに切り替え。爆風に
傾きつつある太陽を気にしつつ、足早に山を下山してお次は海へ。予報では結構な強風となっていたが、実際は思ったよりも風もなくやりやすそう。
朝何本か上がっていたサーフには平日夕方にもかかわらず釣り人は7名程度。ウェーダーではなく長靴姿のおじいちゃんが多いことからほとんどが地元の人だろうか。
とりあえず最近お気に入りのカブキ30CSからスタートし、サイズを変えながらサクラの回遊を待ってみる。
しかし、全く反応はなし。
このくだりもう何回目だろうか。
”沈黙を破る”だの、”諦めかけていたその時”だのカッコいい表現しようにも本当に何もないのだから書きようがない。
ああ…。このくだりをあと何度続ければサクラに出会えるのか…。
そして追い打ちをかけるように徐々に正面から爆風が吹いてきて、実釣開始から1時間もしないうちにおじさんたちも帰りはじめ、釣り場は筆者ともう一人だけの状況に。
この後の状況はご想像いただける通りだ。
帰宅してから…。まさかのダニ。
ボウズになるのは想定済みで帰宅。
今日はいつもと違う。なんといっても美味しい山菜が待っているのだから。
ただ山菜採りをしたあと、いつもならすぐに風呂に入るのだが、今日は先に行者ニンニクの処理を行ってから味見などをしていた筆者。
イスに座りながら初物の旨味に浸っていると、左脇腹に何か違和感があるのに気づく。



ん?
まさかね。この時はただの痒みだと思っていた。
しかし。



服をめくり、痒みの場所を確認するとダニが筆者の皮膚にぶっ刺さっていた。
一瞬固まる。おい。マジですか。ダニですか。
今まで服に着いた姿などは何度か目撃していたが、刺されたのは初めて。ただ血をくれてやるだけならまだいい。ただこいつはあのジャスティンビーバーが感染してニュースにもなったライム病などを媒介する恐れがあるのだ。
そして無理に引き抜くと口の刺さっている部分が残ってしまう可能性もあるので、取る場合は病院に行くか、ピンセットで慎重に引き抜くのが吉とされている。
そして運命の引き抜き作業…。
時刻は午後8時過ぎ。救急以外の皮膚科はもちろん閉まっていることから結局自力で抜き取ることを選択した筆者。
ピンセットがなかった、というより探す余裕もなかったので指でダニを潰さないように(潰すと菌が入る可能性も)ゆっくりと引き抜きを試みる。
なおいつもはブロガー精神で何でもかんでも写真を撮っているのだが、今回の文字だらけの記事でその緊迫感が伝わるだろう。
そしてコイツ(ダニ)。意外としっかり刺さって抜けないのだ。ああキモチワルイ。
2回目の引き抜きでようやく抜けた。
すぐに落ちた個体を捕獲し、瓶に入れてみると…。
ああ、キモチワルイ(2回目)
綺麗に引き抜くことに成功すると、ダニは生きたままの状態になるので成功したようだ。
そしてあとで調べてみるとライム病をはじめとする厄介な病原体を媒介するのはダニが刺さってから48時間以上経ってかららしく少し安心。
またこのダニは道南に多いヤマトマダニなようで、ライム病を持っているのはこれとは別のシュルツェマダニという種類が一般的らしい。
一応、何らかの病気に感染していた場合、刺咬後何日かしてから発熱などの症状が出るそうなので、一応このダニは牛乳瓶にテープで何重にも蓋をして軟禁状態にして保管中だ。(今もパソコンの隣にいる。)
みなさんもダニにはお気を付けください。
もはや最初のサクラマス釣行なぞ忘れた方も多いかと思うが、これで計15連敗となった。
それにしてもまさかダニに食われることになるとは。
今年は一体なんだっていうんだ。
確かに行く途中で黒猫に横切られたりはしたが…。
今のところ熱もなくピンピンしている筆者だが、このコロナ禍の状態で発熱してダニを片手に病院に行くのだけは避けたいところ。
もうけちょんけちょんにやられている2020サクラマス。次回は果たして何が起こるのか。