先日いつものように釣具店で情報収集をしていると”今年はクリガニがめちゃくちゃ多い”という言葉を耳にした。
まあ今期の筆者は読者の方々もご存じのように、サクラマス狙いに明け暮れている。
クリガニはいつでも釣れるし、日中は混んでいるのが目に見えていたので先延ばしにしていたのだったが、今度は釣り友のくいだおれさんから…



ク、クリガニのじゅうたん…。
想像するにこんな感じだろうか。
ここまで聞けば北海道の釣りブロガーとして調査しに行くしかないだろう。
果たしてクリガニを爆釣することはできたのか。
釣り場に到着。いきなり竿立てをもらう
そんなわけで向かったのは家からほど近い某埠頭。時刻は夕まずめ過ぎの午後8時ごろ。
本当は一番人気のポイントへ向かおうか迷ったのだが、混み合っているのは避けたいし、なによりクリガニがじゅうたん状態ならどこで竿を出しても狙えるはず。
そして辿り着いたのはクリガニの噂すら聞いたことのない場所だ。
先行者が一人だけいたので挨拶がてら釣果を聞いてみると”あそこのバケツをみてみな”と一言。
3つのバケツが並んでいたので覗いてみると…。
いるわいるわクリガニちゃん。さすが港内じゅうたん状態。
先行者のおじさんはすでに片付けモードに入っていたようなので、先端のよさげポイントを譲ってもらうことに。
そしてこのおじさん、とても優しい方で「ここから14時の方角のポイントだけしか当たりねえんだ」とこの場所で初めて竿を出す筆者にアドバイスをしてくれた。



それだけではなく「竿立てあった方が当たり分かりやすい」と自作の竿立てまでいただいてしまった。一度断ったのだが”余るほどあるから”と車のトランクにずらりと並ぶ竿立て。本当にありがとうございます。
さっそく釣り開始!口いっぱいにイカのカジカ
おじさんからの思ってもみないプレゼントをいただき、それを使用してさっそく釣り開始。
今回は置き竿4本の本気体勢だ。
なおクリガニ釣りを知らない方に簡単に解説すると、通常の投げ仕掛けに1cm幅ほどにカットしたイカを付け、足下付近にポチャン。
あとは餌を見つけてイカを食べているクリガニをそ~っと巻き上げ、たも網(枠の規制あり)でキャッチするだけという非常にシンプルな釣り。
全ての竿を投げ込み、風もあるしのんびり車で待っていようかと思っていたところ、一番右の竿がガンガンと揺れているじゃないか。
ゆっくりと餌を食べるクリガニなら小さな当たりが出る程度なのだが、この暴れる感じは確実に魚。
すぐに竿を手にとって巻き上げると…。
まさかのカジカ。しかも結構な大きさで美味しそうだ。
ただ陸に揚げた瞬間、大量のイカゲソをまき散らしやがった。おそらくクリガニアングラーのイカのおこぼれをたらふく食っていたのだろう。
少しかわいそうだが、頭を下にしてフリフリし、口の中に残ったイカを全てはき出させてからバケツにキープ。
そして本命!毛ガニサイズ!
カジカを上げてから約30分後、餌交換がてらチェックしていた1本の竿が根掛かりした様子。
しかしゆっくり煽ってみるとすぐに外れた。ん?そしてめちゃくちゃ重い。
最初はコンブか何かが引っかかったかと思っていたのだが、念のためライトを付けて仕掛けが上がってくるのを待っていると…。






しかもダブル。そうか、根掛かりかと思っていたらクリガニががっちり地に足付けてお食事中だったのか。
残念ながら一匹は落ちてしまったものの、このクリガニがめちゃくちゃデカイ。普通に筆者のクリガニ記録更新ものだ。
その姿はもう本物の毛ガニのよう。これは絶対美味しいに違いない。
そして飽きない程度に釣れるクリガニ。
それからは15分おき程度のタイミングで飽きない程度に釣れてくるクリガニ。サイズも200g以上のものが多く、蒸して食べるのにちょうど良さそうだ。
メスも混じっているので内子も非常に楽しみ。
結局3時間ほどで大きめサイズ8杯をキープ。
なお最初に上げた一番デカイクリガニはなんと500g。重さも毛ガニに近いサイズだった。



場所によってはじゅうたん状態ともいわれているクリガニ。今回は人気ポイントを避けたため入れ食いとまではいかなかったものの、それでも十分楽しむことができた。
サクラマスが不調な今、普段とは一風変わったカニ釣りにチャレンジしてみるのもいいかもしれない。