ここ数日は風が強かった函館港内。
週末になると東の風が強く吹き、やきもきした方も多いのではないだろうか。
そんな中、昨日24日はようやく風も止み、待ちに待った釣り日和となった。
これは狙いに行くしかないだろう。アナゴを。
仕事終わりに冷凍の安いイカを買い込み、気がつけば釣り場へ降り立っていた。
午後8時、真アナゴ狙いスタート!
釣り場到着は午後8時半。
久々の釣り日和ということもあってか、釣り人で溢れかえる岸壁。
割合としてはアナゴ狙い4割、イカ狙い5割、その他1割程度といったところだろうか。
幸いなことに浮き釣り師の方の隣が空いていたのでそこに入釣。
投げ竿3本をセットして買ったばかりのイカを付けてポイントへ投げ込んだ。
開始当初に当たり!しかし止まる。
この日は気温も高く、時折来る海風が夕涼みにはもってこい。
ビールをプシュっと開けたくなる気持ちを我慢しつつ、竿先に全神経を集中させる。
すると、いきなり右側の竿にココンっと当たり。



すぐに竿に手を掛け、すぐに合わせられるよう待機。
しかし続かない。
餌だけ取られたかととりあえず回収しようかと悩んでいると、今度は左の竿に同じ当たり。
すぐに移動して構えるも、また止まる。仕掛けを上げてみると少し齧られた跡が残っていた。
まあ開始したばかりだしまたすぐ当たるだろうと余裕の筆者。イスに腰掛け、
待つ。
待つ
待つ



かれこれ3時間は当たりを待った。
しかしだ、この間にあった生命反応はゼロ。一度餌交換時に重みがあったのでウキウキしながら巻いてくるとヒトデだった。
それくらいのお葬式ムードだ。
普段写真は撮りすぎてカードがいっぱいになるくらい撮る筆者なのだが、今回に至っては開始の1枚しか撮っていない。それくらい悲惨な状況だ。
気付けば釣り場にいた人々はほぼ帰宅済。残念だが今日はボウズか…。
浮く竿尻。現れる巨大アナゴ
時刻は23時30分。次の日も仕事と言うこともあり、とうとう痺れを切らして片付けを開始。
一応何か付いていないかと軽く合わせを入れて巻いてくる。
1本目。もちろんなにもなし。
2本目…これもダメ。
だが2本目を8割くらい巻き取っていたところで事件は起きた。
ガガン
今まで全く当たりが無かったのに、急に宙に浮く竿尻。
それでも止まらず、思い切り引っ張られて三脚の上を宙ぶらりん。
もちろん筆者は2本目の竿を片付けるために巻き取り中だ。しかももう一本は別の三脚に立てかけている。
慌てて竿を置いて走るが、もうロケット発車寸前。



ガッ。
なんとか奇跡的にリールが引っかかって止まった。バケツにたっぷり水を入れていたお陰で三脚も倒れなかった。
すぐに合わせを入れてファイトを開始。
ずっしりとした重みは間違いなく大物だ。
時折潜るような?首を振るような強い引きを見せる糸の向こうの相手。
ドラグもキツめに締めていたが、余りの引きに少し緩める。
アナゴ釣りなのにジャー、ジャーと間隔を置いて出されるドラグ。
だが、ここで筆者の頭を過ぎっていたのは”サメ”というワードだ。
アナゴなら竿尻が浮くことはあっても、さすがに竿が落とされるほどに引き込まれることはまずない。
取り込み寸前、まあサメだろうと少し強引に寄せていく。
だが水面に現れたのは白くて長い大本命だった。
太い。メチャクチャ太い。
筆者が今まで釣り上げていた個体と比べると、まるで別の種類のようだ。まるでヘビのような見た目はまさに”魔”アナゴ
すぐに家へ帰宅し計測すると80cmジャスト。
日本記録が79.1cmだからそれをわずかに上回る記録的サイズ。
といってもこの前しまさんが81cmを上げたのだが(笑)
恐るべし函館港といったところだろうか。
最大は1メートルとも言われるマアナゴ。またいつかこのクラスに出会いたいものである。