このブログを初期からご覧になっている方は覚えているかもしれない。
昨年札幌から長万部までヒラメ釣りに遠征し、ある意味天才的なフッキングでカニばかりを釣った札幌の友人がいる。
さて、前回の遠征以来、すっかりヒラメ熱が上がってしまった筆者。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://fishingoood.com/fishing/ensei2 target=]今回は札幌の友人[…]
そんな友人K君がまたしても函館方面に遠征に来るとのことだったので筆者も一緒に釣行することに。
ああ、書いている本人が何か起きるフラグをビンビンに感じるが、今回は果たしてどのような釣行になったのか。
ポイントは?迷った末に日本海へ。
札幌に住むK君は土曜の昼過ぎに函館に着いて、昼間は観光をするとのこと。
深夜には釣り場に向かうとのことだったので、それまでに筆者が釣り場選び。狙いはやっぱり今がアツいアキアジだ。
アキアジと言えば筆者が連日通っている日本海の某ポイントへ連れていこうか迷ったのだが、実は最近古い群れしかいないと聞いていたのでここはスルー。
K君も普段あまりアキアジ釣りはしないとのことだったので、日本海の中でもあまり混んでいなさそう+最近鮭の実績も聞いているわりと近場のポイントを選ぶことにした。
場所のスクショをK君に送り、とりあえず向かう時間を待った。
そして深夜。心躍るK君。光るオービス
そして0時頃。目覚めて携帯を見るとK君はもう函館を出る気らしい。その後すぐに来たメッセージがこちら。
もはや筆者をタモ要員としか見えていない。
まあせっかく道南まで鮭釣りに来るのだからよほどワクワクしているのだろう。大目に見てあげよう。
一方の筆者はのんびり準備をしつつ、車に荷物を積み込んで「もう出るよ」と連絡をし、釣り場へ向かった
K君、オービス光らせる
筆者が釣り場に向かい始めて10分も経過しないころだった。
ピロリンと鳴る携帯。
なんだ?K君か?
ちょうどコンビニに寄ろうとしていたので停車してメッセージを確認。すると筆者の予想の遙か上をいく驚きのメッセージが書かれていた。
「ほえっ!?」
あまりの衝撃にと奇声を発するような返信をしてしまった。
どうやら道中の山道を越えた辺りでかなり速い車と遭遇し、K君もそれについていったらしい。その速い車は急に減速したので変だなと思いつつ、K君がぶち抜いていったら赤く光ったと。
でもNシステム(ナンバー読み取り装置)かな?大丈夫かな?とK君。
赤く光ったか。
…。
それはオービスだよ。と即返信する筆者。
恐らくK君も分かっていたはずだ。だが筆者からの一言でトドメをさしてしまったのだろう。それからしばらく返信が途絶え、30分ほどして「なんとか着いた」との連絡。
これはなんとしてでも鮭を釣って元気を出してもらうしかない。
良いポイントに入って欲しいので「とりあえず場所あるか見ておいて-。」と筆者。
するとK君からこんな返信が来た。
ダメだ。完全にメンタルやられてる。
今日やる予定のポイントは比較的近くに車をおけるポイントだ。というか横付けできるレベルだ。なのに車から動けないってよほど精神がやられているのだろう。
まあまだ時刻は午前2時前。そこまで一級ポイントではないので焦る時間でもない。
嫌なことは時が経てば忘れていく物だ。
20分くらい経ってから再度メッセージを送ってみようじゃないか。
うん。だめだった。
結局メッセージ上では彼を動かすことは出来なさそうなので、とりあえず釣り場に着いてから彼を立ち直らせることに。
釣り場着。普通に竿を振るK君。
そうして開幕前から惑星級のハプニングをブチかましてきたK君。
午前2時半くらいに筆者も到着すると漁港にはたった一台、彼の車が。
うん。いったいどう見たら「たぶん空いてる」になるのだろうか。そもそも人っ子一人いないじゃないか。
ああ、これは相当やられてるなと思いつつ車を側に停め、中を覗くと居ない。
まさか早まったかK君。と思ったら漁港に浮く電気ウキ。
なんだよ釣りしてるじゃないか。
夜明け前にヒット。そしてドシャ降り。
1年振りの再開を果たし、K君もすっかりあきらめがついたようなので筆者も隣で釣りを開始。
幸いなことにバッチャンバッチャンとアキアジが跳ねている。
どうやら彼もこの音を聞いて竿を出す気になったらしい。やっぱり魚の力って凄い。
ただ遙か彼方での方でたまにピカッと雷の光。
天気予報を確認すると、なんと朝方から雨マークに変わってる。
これは短時間の勝負になりそうだなと思っていると、ピコピコと沈むK君の浮き。
すぐに指示を出し、軽く誘って本当たりを待つK君。
そして…。
アキアジヒット!!!
これでバラしたら彼はほんとに海へ消えかねないので、気合いを込めて一発タモ入れを狙う。
常夜灯はあるものの、辺りはまだ真っ暗。
ギリギリまで寄せてもらって、ここぞというタイミングでタモを構え…。
無事タモ入れ成功!
びっくりするほどブナだが、数年振りに釣ったアキアジに喜ぶK君。函館まで来てわざわざ購入したディアルーナも入魂できたようだ。
雨も強まり帰宅。また待ってるぞ。K君。
その後は予報通り雨も強くなり、カッパなどの雨雲持ってきていなかったので朝マズメタイムに帰宅。
どうやら夜に跳ねていた群れは古い魚群だったらしい。
そうそう。元気が出たかと気になっていたK君だが。
もうすっかり大丈夫なようだ。
やっぱり何かが起きた彼との釣行。次はどんなハプニングが起こるか楽しみである。