[2018]今年の鮭(アキアジ)は型が小さい?実は○年魚がほとんどだった!

突然だが、今期アキアジ釣りをしていてこんな疑問を持たれた方はいないだろうか。

今年筆者が釣り上げた魚。60cmほどしかなく、まるでカラフトかサクラマスのよう。

今年の鮭は小さい!?

確かに釣り場やSNSでもこの話を聞くことは多いが、果たして実際のところどうなのか。

そんな疑問を解消すべく、今回はアキアジが小さい説を本当かどうか調べてみた。

今季の鮭…獲れる量は増えているのに売上が減っている?

まずこの記事を書こうと思ったきっかけになったのが、昨日の記事でもご紹介した”秋さけ漁獲速報(旬報)”

さっそくデータをご覧いただきたい。


                                北海道HP・平成30年度秋さけ旬報(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ggk/H30sakesokuhou.htm)

左の漁獲尾数は昨年と比べてほぼすべての地域で上昇しているものの、右の漁獲金額がマイナスになっているのに気づかれただろうか。

筆者は昨日の記事を書いていて、これが一番の疑問になった。
それもそのはず・・・

獲れる魚は増えているのになぜ売上が下がるのだろうか。

最初は浜値が下がったから?などと適当に考えていたのだが、”獲れる魚体の小ささ”も関連していると判明!
(他にも不漁だった昨年の魚価が高かったなどの理由もあり)

その理由を次の項目で見ていきたい。

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確かに鮭は小さかった!

ではいよいよ理由を見ていこう。
これは日刊水産経済新聞の9月18日の記事だ。

今期の秋サケは魚体が小さく、全道の平均目回りは2・96キロと、昨年同期(3・71キロ)より20%“小型化”が指摘されている。一尾当たりの平均魚価は44%安の1828円。
これにより、漁獲金額は前年対比マイナスとなっている。

この記事から、全道で獲れているアキアジの平均キロ数は3キロ未満ということが分かる。

昨年同期の平均キロ数は3.65。
ことからも今年釣れているアキアジは型が小さいといっても間違いないだろう!

なお、同時期に獲れるカラフトマスも例年同期に比べて2割ほど小型化していることが分かった。

今後はどうなる?大型のアキアジの行方は?

では今年はこのまま小型のアキアジの群れだけで終わってしまうのだろうか。

基本的に大型と呼ばれるアキアジは5年魚がほとんど。
しかし、今期は4年魚が約8割を占めており、大型のアキアジは非常に珍しいものとなっている。

実際、アキアジ釣りをしている皆様の中にも80後半以上の大型の個体を釣り上げた人はごくまれだろう。

よって・・・

今季、大型アキアジを釣るのはなかなか厳しいと考えられる。

しかし、アキアジ自体は10月が来遊の本番。

オホーツク地方では9月20日ごろから少しずつ大型の個体も増えてきているとの情報も見受けられたので、今後もしかすると5年魚が多く見られる地域も出てくるかもしれない。

今後に要期待だ。