さて先週までは連日ヒラメ釣りに明け暮れていた筆者なのだが、季節も6月に入ってヤマメも解禁、そしてイカやアナゴ、アジまで…と非常に忙しくなってきた。
さすがに仕事前に渓流に入るのは体力的に辛いし、かといってヒラメはすとっくも潤沢にあるので無理して狙うほどでもない。
それならばと夜にフラッと出掛けてお手軽ヤリイカ狙いに向かってみた。
現地着!騒がしい水面。いきなり…イカ!?



向かったのは函館近隣の某漁港。
実はこの釣行以前にも5月中に2回ほどイカ調査を行っていたのだが、ヒットはおろか当たりすらゼロ。
そして急な雨に打たれるわ、気温は寒いわでさんざんな結果になっていたのだが、今日は無風で道中の社内は蒸し暑さすら感じるほどでこれは期待出来そう。夜釣りは涼みに行くがてらに行くのが一番いいんだよね。
とりあえず1本竿で様子見をし、反応があれば2本出して本気体勢に移行することに。
水面はパチャパチャとイワシが騒がしいが、果たしてイカはいるのだろうか。
10分後、さきほどまで経っていた浮きが若干斜めになっていることに気付く。



もしやこれはイカが食い上げているのでは。すぐに糸ふけを取り、かるーくちょんちょんと誘いを入れると、クンッと浮きが沈み込んでヒット。
サイズは小さめだが、イカならではの水面でジェット噴射しながら引っ張られる感覚を楽しみつつ、そーっと抜き上げて…。



なんと上がってきたのはヤリイカではなくマイカ(スルメイカ)。
おお、ちょうど今日(2日)にニュースで解禁日とみてたイカちゃんじゃないですか。こちらはもちろんキープしてすぐに次のヒットを待つ。
そして連続マイカ祭り!
それから群れが入ったのか怒濤のマイカラッシュ。
正直この写真を撮ってる暇があればあと10本は確保できただろうが、ここはブロガーたる物仕事を欠かすわけにはいかない。



スマホにとんでもないイカ臭を付けながら、一匹ずつ丁寧に撮影していく。



例年だとヤリイカに混じってたまーに上がることはあったが、ここまでマイカ一色というのは初めて。実際twitterや他の釣りブログなどを見ていてもヤリイカの情報しか無かったので、今日この日にたまたまマイカ様のご一行が通過しただけなのかもしれない。
そしてこのマイカ、ずっと引っ張りっぱなしになるヤリイカと違ってやたら当たりが小さいので、浮きのほんのわずかな動きを逃さないようにするのが重要っぽい。そこもまたゲーム性があって面白い。
そしてヤリイカもご登場!結果は30パイ越え。
それから日も完全に沈み、それまであった当たりがぴたっととまってしまった。同時に水面を賑わせていたイワシも大人しくなったので試合が終わってしまったのだろう。
それでもまた群れが回ってくるだろうと粘っていると、今度は浮きが消し込んだあとに力強い引きでようやくお目当ての本命が姿を表した。



上がってきたのは食べ頃サイズのヤリイカ。
マイカも美味しいが、刺身はやっぱり甘くてねっとりのヤリイカが嬉しい。ただこの場所は群れが薄いようで3杯だけで終わってしまった。



そして気になる結果はというと、ヤリイカ3杯にマイカ33杯と超大満足の結果に。
ラッシュが終わった後もポツポツとヒットしてくれたのは嬉しかった。初戦にしては上出来じゃなイカ。






時刻は真夜中だが、こんな美味しい食材を目の前に疲れて眠るわけにはいかない。
まだ身の透き通るヤリイカをすぐにまな板の上に置き、お刺身+ゲソはさっと炙り、しょうがをたっぷりと乗せてお口にぶち込む。



もうまさに釣り人の特権です。そこに日本酒をきゅっと流し込んだらもう最高の宴の始まり。
ああ、まだ釣れるようなら沖漬けも仕込みたいなと思ったkawagutiなのであった。