さて本日は最新版となる9月30日現在の秋鮭漁獲速報をみていこう。
こちらは今月6日に北海道連合海区漁業調整委員会から更新されたもので今季第3回目の更新となる。
全道各地の鮭水揚げ量をまとめたものとなり、このデータで獲れている場所があれば釣り人もその恩恵を受けることが出来る可能性が高いのだが、果たして現在どこの場所が獲れているのか。
早速数字をみていこう。
各地域ごとにみる、鮭の漁獲量の推移
前回までの記事では鮭の漁獲が好調な地域をみていたが、今回からは速報値と同様に
・根室
・えりも以東
・えりも以西
・日本海
の5つの地区ごとに数字および、それを踏まえたうえでの筆者の簡単な考察を書いていきたいと思う。
読者の皆様には、自分がお住いのorよく行く遠征先など地域ごとに読み分けていただければ、今期の鮭釣りの参考になるかもしれない。
オホーツクの鮭漁獲状況について
トップバッターは鮭の主産地となるオホーツクエリアについて。
全体の数字は昨年比30%アップとなる7,216,926尾。
特に宗谷岬から紋別の西部、湧別から北見市常呂の中部エリアの伸び率がいい状況となっているようだ。



一方で一大産地となる網走方面を含む東部は昨年よりも-263,823尾減って、昨年比約15%のマイナスと数字が伸び悩んでいる。
確かに釣りに関しても今年は北方面が好調な情報を目にしているのは確か。
詳しい原因はわかっていないが、東部においてはこれからの伸びにも期待したい。
根室の鮭漁獲状況について
根室エリアは北部、東部ともに昨年比で10%アップの817,300尾。
ただ以前のこちらの記事でも書いたように、一昨年の数字と比べると68%ほどしか獲れておらず、絶好調というのは難しい状況のようだ。
えりも以東の鮭漁獲状況について
釧路、十勝方面の有名鮭釣り場を含むえりも以東の鮭漁獲状況は
545,975尾。昨年比24%減と不漁が続いているようだ。
さらにえりも以東のエリアは先月下旬に赤潮の甚大な被害を受けており、まさしく定置網に入っている鮭が大量死して大きなニュースになった。



えりも以西の鮭漁獲状況について
日高、胆振、噴火湾、道南とこちらも有名釣り場が多いえりも以西の漁獲状況は
なんと185,824尾と、昨年比で約45%減の漁獲量と半分ほどの数字となっている。
一方で松前郡白神岬から長万部までの”道南エリア”だけは唯一昨年比30%アップと南側のみ数字を伸ばしている状況のようだ。
日本海の鮭漁獲状況について
最後は近年好調な数字をみせている日本海エリアの状況をみていこう。
日本海は南部と中部が大きく漁獲を伸ばしており、特に松前から積丹岬までの南部エリアが昨年比87%アップと驚くべき数字になっている。



一方で石狩市雄冬岬から稚内市宗谷岬の北部エリアは昨年比21%マイナスとなっており、釣り人の狙い目はえりも以西同様に南側が中心となりそうだ。
まとめ!鮭釣りも好調なのはオホーツク・日本海か。
そんなわけで今回は今月6日に北海道連合海区漁業調整委員会から発表された最新の全道各地の鮭漁獲状況をまとめてきた。
全体の数字としては昨年比17%アップと、過去最低の予想よりは上向きの傾向となっているのがうかがえる。
そして今までの情報をまとめると、鮭漁獲状況から現時点で鮭の釣果も見込めそうなエリアは
オホーツク(宗谷岬から紋別、枠別から北見市常呂までの西部、中部)
道南
日本海(南部、中部)
以上の3つが直近での狙い目となりそうだ。
その中でも特に熱そうなのが大きく数字を伸ばしているオホーツク西部、中部、そして日本海南部。
もちろんこれらに含まれないエリアも鮭が釣れる可能性は十分にあるので、釣行の際の一つの参考情報にしていただければ幸いだ。
ーーーー合わせて読みたいーーーー
さて本日は20日に更新された秋鮭漁獲速報をまとめていこう。前回(10日)のデータによるとオホーツク~西部(宗谷岬ー枝幸)、中部(雄武町ー常呂町)、えりも以西~胆振、噴火湾、道南などが好調なスタートを切ったわけだが、今回は果たしてどの[…]
さて今月15日、北海道連合海区漁業調整委員会は令和3年度の秋さけ沿岸漁獲速報を発表した。こちらはその名の通り"北海道沿岸での鮭漁獲量”をまとめたもので、実際に今どこのエリアが好調かを見定める際など我々釣り師にとっても非常に有益な情報[…]