北海道でシロギスが釣れる!?2年掛かりでついに発見!!

突然だが、皆さまは函館でとある本州の魚が釣れるのをご存じだろうか。

主に砂浜から狙え、夏の大人気ターゲット。

パールピンクとも表現されるその美しい色合い。そして繊細な味わいで高級な天ぷらの具材としても有名な…。

>>>>>シロギスだ<<<<<

ぐっどくん
えー、そんな魚北海道で見たこと無いぜ!
ぐっどくん
どうせ何かの見間違いだろ
Name
チッチッチ。ぐっどくんは魚なのに何も知らないんだね。
Name
ど、どういうことだよ!!
Name
実は…シロギスの北限は北海道なんだ!

恐らく、この事実を知っているのは道南に住んでいる釣り師の方でもごくわずかだろう。
それもそのはず。本来北海道のシロギスはいるにはいるのだが、個体数がめちゃくちゃ少ない。

よって狙っている人はおろか。ネットなどにも情報がほとんど出ていない。

ただ、数年に一度、ごく希に海水温などの影響でシロギスが多く見られる年がある。
もう十年近く前になると思うが、その際には数年前の釣り新聞のトップを飾ったこともあるようだ。

北海道のシロギス釣り。昨年も調査に出たが…

そんな未知の領域のシロギス釣り。全ての釣りを楽しむマルチアングラーの筆者が興味を持たないわけがない。

実は昨年の同時期に、北海道のシロギス釣りのメッカとも言われる木古内町で一度竿を出している。

画像
2018年にシロギス調査へ出た筆者。結果は残念ながらフグのみで終わる。

だが残念ながら結果は坊主。餌取りのフグとサバが数釣れただけで、本命のシロギスの魚信は一切感じられないまま終わってしまった。

筆者もいくら本州でシロギス釣りをやっていたとはいえ、そう簡単に出会えるわけもないかとこの年はそのまま調査終了となった。

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そして2019年。シロギス当たり年到来!?!?

しかし。2019年の夏。好機が訪れたのだ。

今年は江差方面でアオリイカやソーダガツオ、シイラが釣れるなど、やたらと本州の魚が多く見られた。
これならシロギスも入ってくるんじゃないかと淡い期待を持って調べたところ…。

釣れてる。しかもめちゃくちゃ魚影が濃いらしい。

これはすぐにでも行くしかない。
一点ありがたいことに今年は筆者の投げタックル入れ替えの時期だった。本来は冬のカレイに間に合わせようと思っていたのだが、ネットですぐに狙っていた新しい投げ竿を1本だけ先に購入。

釣れていると噂の函館市近郊サーフに出掛けたのであった。

現地へ到着!いきなりヒット!?


8月下旬の某日。午前6時過ぎに現地へ到着した。

情報だと結構な釣り師が居るとのことだったのだが、この日は数日前までの濁りの影響のせいか人影はゼロ。
なお今回のタックルは以下の物を用意した。

18プロサーフ 405BX-T
サーフリーダーci4+ SD 標準仕様
道糸PE2号

なおPEの太さが2号なのは磯場でのカレイ用に巻いたものだから。明らかにシロギスには太すぎるが、とりあえず釣れるようなら巻き替えるスタンスで。

これに生のイソメと関西遠征で昨年購入した3本針7号のキス仕掛けを用意。
イソメの垂らしの長さは1~2センチ程度で投げ込んでみる。

まず一投目。プロサーフでは初のキャストだったが、なんとか5色手前まで飛んでくれた。
函館のシロギスは基本遠投が有利らしいのでこれでも最低レベルだ。

あとは一定の速度でサビいてくるだけ。なお画像のように竿自体を動かす方法とロッドを立ててリーリングでサビいて来る方法の二通りがある。

ある程度巻いてきたので仕掛けを回収してくると、なにやら竿先に重みを感じる。

もしやキスか?いやそんなまさか。淡い期待を持ちながら巻いてくると…。

「いやああああああ」と声が聞こえてきそうなクサフグ。
おめめぱっちり。君はファインディング・ニモの世界の住民か。

そして念願のシロギス様。現る。

それから数投目に異変は起こる。

先ほど同様、5色手前あたりまで投げ、気持ち早めにサビいていると…

ゴゴゴン

筆者
ん!?

今までの魚とは明らかに違う力強いアタリ。バラしたくないのですぐに合わせを入れてリーリング開始。

重量感それほどではないが、ゴン、ゴンと力強い引きを見せる。これは期待!!

力糸が姿を見せ、仕掛けはもう目の前に来た。

波間から白い魚体が見え…。


シロギスだ!!!!!

見とれるようなパールホワイトに輝く魚体。北海道では他に絶対見ることの出来ないすらりとした魚体。
ブリなどの大物を釣るのとはまた違う、不思議な達成感に満ちあふれた。

誰も居ない朝のサーフで、一人ガッツポーズ。

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餌取り対策後にもう一回!ツヌケ達成。

それから3本のキスを追加したところで、例のファインディング・ニモの住民にことごとく針を取られたので一時帰宅。
ついでに道糸も1号に巻き直して本気の体勢だ。

先ほどよりも濁りは増し、手前付近はまっ茶っ茶。

さすがに厳しいかと思ったのだが、朝同様5色付近でブルブルと気持ちいいアタリが連発する。

2本の針を丸飲み!

ダブルでヒット!

どうやら時合い真っ最中のようで、当たれば100%シロギスという非常に気持ちの良い時間が続く。

本当にここは北海道か。

結局朝含めてトータル3時間で15匹ものシロギスをゲット!
サイズの方も平均18cm。最大20cmの良型揃いだから驚きを隠せない。

まとめ!北海道にシロギスは存在した!!


後半戦の釣果。本当に美しいお魚だ。

そんなわけで今回は北海道の地で日本最北のシロギスを狙ってみた。
群れの魚ということもあり、年によっては全く出会うことの出来ないほとんど幻の魚とも言っていいだろう。

だが今年のシロギスは超当たり年!
いつまで釣れ続けるか分からないが、小気味の良い引き、そして美しい魚体はハマること間違いなしだ。

そして次回…最高の調理編へ!