皆さんは釣りをしている時や市場に行った際、「この魚、なんて種類なんだろう?」と困ったことはないだろうか。
カレイは見た目が似ている個体が多く、素人目には判断が難しいことで有名だ。
実は著者も釣りを始めたばかりの頃は釣れた魚の種類が分からないことが多く、家に帰っては魚図鑑とにらめっこし、なんとか魚の種類を特定していた。
そのお陰もあって、今では大抵の釣れた魚の種類は一目で判断できるようになった筆者。
しかし、なんと前回↓久々に釣り上げたカレイの種類で迷ってしまった!
今回は前回の記事のつづき。いよいよ手塩にかけて作った仕掛けを試してみる。果たして釣果はいかに!?実は、まさかまさかの驚きのゲストが登場した。釣り開始!ではさっそく釣っていこう。狙った時間は真夜中。夜行性のヒラツメ[…]
良く釣れるカレイ5種の見分け方を解説!
そんなわけで今回の記事では、投げ釣りをしていて良く釣れる身近なカレイ5種の見分け方について解説していこうと思う!
困ったときにこのページを見て、少しでもお役立ちになれば幸いだ。
マコガレイの見分け方!
まず最初にご紹介するのは本州ではおなじみのマコガレイ。



もっともポピュラーなカレイで一度は名前を聞いたことがある方も多いのではないだろうか。本州では高級魚として扱われ、1キロ数千円を超えることもあるとても美味しいお魚だ。
マコガレイって?
体長は大きい物で50cmを超えるカレイ
・日本での主な分布は大分県~北海道南部(函館など)
・食味★★★★★
・マコガレイのオススメの食べ方
→刺身・煮付け・唐揚げetc・・・何でも美味しい!
・釣り方・・・投げ、ブラーなど
・餌・・・青イソメなどの虫餌・地域によってはホタテの耳やアサリなどにもHIT!
マコガレイの見分け方
マコガレイは似たようなカレイの種類としてイシガレイやマガレイと間違えられやすい。
見分けるコツをそれぞれ紹介すると
・背や体側に石が並んだような硬い突起がある
↑はイシガレイ、この個体は小さいので分かりずらいが、白い斑点や石状の突起が見られる。
マコガレイとマガレイとの見分け方は?
裏側(目のない方)にひっくり返すと一目瞭然。
↑の写真のように尾付近に黄色の線が入っているのがマガレイ。入っていなければマコガレイと覚えておこう。
ただ、マガレイも個体によっては黄色の線が入らないものもいるようなので、見分けるポイントをもう一点!
このように目と目の間にウロコがあるのがマコガレイ。
分からなければ触ってざらつきを確認すると良い
マコガレイとクロガシラガレイとの違い
なお、北海道で主に釣れるクロガシラガレイはマコガレイの親戚のような種類。
両種の見分け方は裏面のヒレに黒い線が入っているので見分けることが出来る。
この種についてはまた後日詳しい記事を書く予定なのでこうご期待。
マガレイの見分け方!
次にご紹介するのはマガレイ。
北海道のスーパーには良く並び、主に日本海側で良く釣れるカレイだ。特に春時期に多く姿が見られ、投げ釣りではまとまった数が釣れることも多い。
マガレイって?
・マコガレイと同じく、体長は大きい物で50cmを超えるカレイ
他のカレイよりも縦に平たい
・北海道全域、日本海側沿岸部、青森~福島などの太平洋沿岸など
・食味★★★★☆
・オススメの食べ方
→刺身・煮付け・唐揚げetc・・・。筆者のオススメは唐揚げ。オールマイティーにいける。
・釣り方・・・投げ、ブラー
・餌・・・青イソメなどの虫餌はもちろん、大型はサンマなどの身餌にも!
マガレイの見分け方
マガレイは表の面だけを見るとマコガレイとの見分けが非常に難しい。
しかし、先ほど載せた写真のように・・・
また、マコガレイよりも口がやや尖るなどの特徴もある。
上の写真にはマガレイの他に1種類のカレイが混じっている。そのカレイとは?
答え合わせは記事の最後で!
イシガレイの見分け方!
お次は本州でのマコガレイ釣りの外道としても有名なイシガレイについて。
こちらは磯や漁港よりもサーフ(砂浜)で姿を見ることが多い。
イシガレイって?
・最大で60cmを超える大型のカレイ、別名イシモチガレイとも呼ばれる。
・一番の特徴は、体の表面にある石状の突起
・日本各地の沿岸部に分布
・食味★★★★☆
・オススメの食べ方
・刺身・煮付け・唐揚げetc・・・。活けや新鮮な物は刺身が美味!
・釣り方・・・投げ、ブラー
・餌・・・青イソメなどの虫餌など。大型は身餌にもヒットする。
イシガレイの見分け方
イシガレイは前に説明したマコガレイやマガレイよりも見分けが容易。
というのも、このカレイは名前の通りに・・・
なおこの石状の突起は臭みの原因になるという一説もあるので、釣れたら出来る限り早めにこの部位を取り除くことをおすすめする。
見分け方の詳しい説明については、マコガレイの項目をご覧いただきたい。
ヌマガレイの見分け方!
ここから紹介する2種は、主に北日本でよく釣れるカレイ類になる。
まず1種類目はこのヌマガレイについて。
ヌマガレイって?
・最大で50cmを超える大型のカレイ、別名はカワガレイ・ゴソガレイとも呼ばれる。
・日本では島根県中海・千葉県九十九里以北に生息。
・紹介した5種の中では一番淡水域に強く、河口より上の川でもみられることがある。
・食味★★☆☆☆
・オススメの食べ方
→水分が多いので唐揚げがグッド!冬場の物は刺身でも美味しい。
・釣り方・・・投げ、ブラー、ワームでも
・餌・・・他のカレイよりも雑食で、青イソメなどの虫餌、身餌、ホタテのミミなど何でも釣れる。
このほかにイカの塩辛でも釣れたことが!
ヌマガレイといえば、北海道で投げ釣りをしたことがある方なら釣ったことがあることも多いだろう。
釣りの難易度で言えば、数あるカレイの種類でもかなり簡単な部類。
かなりの雑食性で、虫餌はもちろんサンマ餌にも果敢に飛びかかってくる。
水の汚れや病気にも強いので、小樽水族館では釣り堀のターゲットとして楽しまれている。
身は水っぽく他の種類と比較すると味は落ちるが、唐揚げなど水分を飛ばすことが出来る料理にすると骨ごと美味しく食べられる。
また、大型になるので単純な釣りのターゲットとしてはもってこいだ。
ポイントに上手く出会うと本当に良く釣れるカレイ。数釣りが楽しめる
ヌマガレイの見分け方
鋭い方ならお気づきかもしれないが、なんと、このカレイ、目が左向きなのだ。
「左ヒラメの、右カレイ」が通用しない珍しい種類。遺伝子の関係で日本で釣れるほとんどの個体が左向きなのだとか。
そして体表に小さな突起物が付いており、体表がザラザラとしていることも大きな特徴。
よって
体表にあるザラザラとしたこぶ上の突起
以上の2点から見分けることが出来る。
スナガレイの見分け方
最後に紹介するのはスナガレイ。
こちらも北海道での投げ釣りの外道として良く見かけることが出来る。
スナガレイって?
・最大35cmほどの中型カレイ
・北海道全域の沿岸。青森~福島の太平洋沿岸や青森~富山県までの日本海沿岸
・主に砂地に生息。
・食味★★★☆☆
・オススメの食べ方
→身が薄いので煮付けや塩焼きよりも唐揚げが美味しい。大型の物は刺身にも。
・釣り方・・・投げがメイン
・餌・・・青イソメなどの虫餌
スナガレイの見分け方
残念ながら、スナガレイの表面の画像が手元になかった。(釣れ次第更新予定)
このカレイもマガレイと同じく尾ビレの両端に黄色の線が入るのだが、マガレイよりもこの線が長い。
また、マガレイよりもよりはっきりと濃い黄色い線が入るので見分けは簡単だ。
まとめ
そんな訳で今回は投げ釣りで良く釣れるカレイ5種の見分け方や簡単な解説をしてきた。
今回の写真は全て筆者が釣って撮影したものだが、日本で釣れるカレイの数は数十種類に上るとされ、特に北海道の投げ釣りでは非常に多くのカレイと巡り会うことが出来る。
このページでは「このカレイ、一体なんて種類だろう」と困ったときに見分ける一つの手段としてお役に立てれば幸いだ。
少々急ぎ足になってしまったため、ミスがあればコメントにてご指摘いただきたい。
それでは良い釣りライフを!
クイズの答えはソウハチガレイでした。