突然だが、
読者の皆さまは、今北海道で一番熱い釣りといえば何を思い浮かべるだろうか。



否。ホッケ様だろう。
先週の釣り新聞では表紙を飾り、積丹の超有名ポイント兜千畳敷では一人で3ケタ釣りをする釣り師も!
そんなわけで今回は、今が旬のホッケ様を狙いにせたな方面まで足を伸ばしてみた。
いきなり釣り場探しに迷う。
実は道南でホッケ釣りをするのは初めての筆者。
さすがに積丹まで行くのは遠すぎる。かといって函館近辺だとちと厳しいだろう。
色々とポイントを調べたり聞いたりした結果、せたな方面へ向かってみることにした。
向かう途中の天候は良かったものの、路面は所々アイスバーン状態。
ホッケ釣りで海の藻屑とならないよう、海辺の道をただひたすら進み、自宅から2時間ほどで到着。
しかし、着いてみるも人っ子一人いない。
この日は昼からの天気が荒れる模様で、ましてや平日ということもあってだからだろうか。
ホッケのウキ釣りは撒き餌が基本というだけあって、集団で行った方が釣果が上がることが多い。
よって一人で魚を寄せるのはこころもとない。
結局場所選びに迷って同じ道路をいったりきたりを繰り返すことに・・・
出発時の期待から一変、なんだか怪しい雰囲気だ。
不発・・・からのホッケ爆!!
海は綺麗。なにもいないけど。
1発目に入ったポイントでもくもくと撒き餌を撒き続けるも、案の定ロウソクボッケが走り去っていっただけで終了。
続いて、この近辺でプチ有名ポイントへ移動。
磯付近の港に着き、とりあえず車を停めて様子を見てみる。
すると・・・地元らしきおじさま二人の姿が!
急いでバッカンと竿を持ち、現場へ急行する。
5分ほど磯を歩き、遠くから見えたおじさま二人に挨拶。
話を聞くとまさに30分くらい前からポツポツとホッケが上がり始めたようだ。
筆者もすぐに仕掛けをセットし、足下付近へキャスト。
なお、マグロにイワシ、オキアミなど付け餌の種類が豊富なホッケだが、今回はスタンダードなオキアミをチョイス。
昨年積丹釣行でスレた魚が小さいオキアミしか食べなかったことからサイズはMを購入した。
(本当はSが良かったが残念ながら在庫なし)
なんと、ウキの近辺に撒き餌を一投げすると、20本くらいの黒い群れが現れた。
期待をしてウキが消し込むのを待つ。
撒き餌を吸い込むホッケ。そして筆者の餌がある付近を1匹が通ったその時。



もぞっと横に動くウキ、実はこの日、ウキを忘れてきたのだ。
その為ウキは代用品のシモリ玉。これを4つならべてさながら本州の小ブナ釣りのようなセッティングだ。
悲しいことにホッケには浮力が大きすぎて沈まないが、以外と感度は良い。
鰹の1本釣りのようにすぐに抜き上げ、ホッケが姿を現した。



35cmほどと、サイズは大したことはないが念願のホッケチャンだ。
すぐに針を外し、再度投入すると怒濤の入れ食いが始まった。
ホッケ、フェードアウト
針から外しては海へ投入を繰り返す。
隣のおじさま方も爆釣。
ものの数分で爆
しかし、これがずっと続くかと思いきや、すぐに終了。
それから10分置きほどの感覚で群れがやってきては釣っての単発。
同じ群れでスレてしまったのか、仕舞いにはコマセに来てもちらっと食べて消えていく始末。
そしてこれを眺める地元おじさま。



そしてリュック型の魚入れに釣ったホッケをブチ込み、颯爽と消えていくおじさま方。
また新しい群れが来るんじゃ?と筆者は一人残ってやってみたのだが、今度はホッケ1匹すら来ない状況になってしまった。
さすがは常連の釣り師。知り尽くしておられる。
そして場所移動。ホッケおらず!
それから大成、久遠などを見ながら戻るももちろん誰も竿を出していない。
それどころか悪天候で視界が悪くなる始末。
晩飯分は釣ったものの、せめてビックなサイズに出会いたかった・・・と後ろ髪を引かれる思いで帰路についたのであった。
帰ってからもお楽しみ。ホッケ尽くし!
結局、本日の釣果はごらんの通り。
画像に写っていないものを含めると中型ホッケ16本。
納得のいく釣果ではなかったが、お楽しみのホッケ料理に舌鼓。
一夜干し用に開き・・・
刺身やフライで堪能!
思ったよりも脂が乗っていて非常に美味。
さすがは北海道を代表する高級魚だ。
そしてこの時期ならではの卵も入っていた。
こちらはさっと煮付けに。地味にコレが一番旨かった。
ホッケはそろそろ終わりを迎える気もするが、時間が合えばもう一度リベンジしたいところだ!