これからが本格化のシーズンを迎えるチカ。
チカは釣り物が少なくなる冬のメインターゲットとなり、比較的簡単に釣れること、そして高価な道具も必要ないことからファミリーフィッシングにももってこいのお魚だ。
釣り方も擬餌針を使ったサビキ釣りが主で、イソメを触れない女性でも気兼ねなく楽しめる。
また淡泊で癖のない味は多くの料理に合わせやすい。まさに釣って楽しい、食べて美味しい北海道の代表的なお魚。
この記事ではそんなチカの釣り方を道具から仕掛け、沢山釣るコツなどを詳しく解説していく!



チカってどんなお魚?
チカは北海道ではメジャーな魚で、スーパーの鮮魚コーナーでも見掛けることが多い。
漁獲方法としては冬に道東・風蓮湖などで凍結した湖の氷の下に網を張り、網を仕掛けて魚を捕る氷下待ち網漁が有名だ。
~チカとは~
→ワカサギによりも大型になる。
・北海道ではほぼ全域の沿岸に生息する。
・動物性プランクトンや小型のエビを捕食し、寿命は最大で約4年。
・白身で淡泊な味わい。唐揚げや天ぷらのほか、南蛮漬け、佃煮など幅広く楽しめる。



実は違う。ワカサギとチカ
ワカサギにそっくりと有名のチカ。実はぱっと見では見分けが付かないほど似ている。
実際に並べてみると…。



だが。基本的にチカは海水、ワカサギは淡水でしか生活しないので迷うことは少ない。
念のため見分けるポイントを書いておくと、チカは腹ビレが背ビレより後ろに位置し、ワカサギは腹ビレが背ビレよりも前に位置することから区別することができる。
北海道でチカの釣れる場所について
チカは全道各地の漁港で釣ることが可能!
人口の多い札幌市の最寄りでいうと、投げ釣りやロックフィッシュでも有名な石狩湾新港などでも釣ることが出来る。
群れの魚なのでいつ行っても釣れるとは限らないが、最寄りの釣具店などではチカが釣れ始めるとブログなどに記事を書いて宣伝することも多い。
今釣れているか気になるときは、近くの釣り具屋さんで聞くのが一番早いだろう。
チカが釣れる時期について
チカは場所によっては一年を通して狙うことができるが、主なシーズンは晩秋から冬。
気温が0度を下回るような寒い中釣ることもあるので暖かい格好で釣りに行くようにしよう。
中には汽水域の凍った川に穴を開けて氷上釣りを楽しむ地域もある。
チカ釣りの竿とリールについて
では実際にチカ釣りに必要な道具をみていこう。
チカ釣りに必要な道具
ルアーロッドor磯竿(3m以上ならなんでも可)または延べ竿
リール(3000番までの小型リール)
サビキ仕掛け(一般的な大きさのチカなら3~4号程度)
撒き餌(アミピュアなど)
柄杓
竿はリールが要らない安い渓流竿(延べ竿)を選べば2000円でおつりが来てしまうだろう。
※延べ竿の場合、仕掛けだけだと長さが足りず、3号程度の道糸が必要になるので注意。
軽く安価な延べ竿は構造も簡単でトラブルも少ないが、一定の棚までしか探れないため水深が深いポイントでは不向き。
事前に調べて、自分がよく行く釣り場にあった竿を選ぶようにしよう。
チカ釣りに必要な仕掛けは?
チカ釣りは浮き釣り、脈釣りと何種類か存在するが、今回ご紹介するのは一番簡単で数釣りが可能なサビキ仕掛け。
5本から10本程度の針が付いており、針先には人工の毛やカワハギなどの魚皮が付いているのが特徴。
このような仕掛けはオモリもセットになっていることが多いので要確認。 入っていない場合は1~2号程度のナス型オモリを購入しておこう。
あとは釣り場に向かうだけ!
その他、揃える物について
その他、チカ釣りに必要な道具をリストアップすると以下の通り。
その他・チカ釣りに必要な道具
・※スピードバケツ
・魚外しトング
・水くみロープ
※のスピードバケツは餌を付ける機能とバケツがセットになった非常に便利な道具。 ホームセンターや釣具店でも1000円程度で手に入るのでGETしておくのがいいだろう。
実践!いよいよチカを釣ってみよう
では実際にチカを釣る方法についてみていこう。サビキ釣りにも仕掛けによって2種類の釣り方が存在する。
どちらも爆釣のチャンスはあるが、一番釣果が望めるのは実際の餌を針に擦りつけるトリックサビキを使った釣り方だ。
針に餌を擦りつけて。トリックサビキ編
まずは針に餌を擦りつけて釣るトリックサビキ系の釣り方について。
①スピードバケツのこの部分に半分程度までアミピュアを入れる。そして仕掛けを持ち、真ん中に開いている隙間に沿ってこするだけでOK!
②あとはこすりつけたオキアミが落ちないようにゆーっくりと海中に沈めるだけ。
餌が落ちてしまうので誘いは必要なし!群れがいればあっという間にチカがヒットしてくれる。
撒き餌だけで!サビキの釣り方について
もちろん、スピードバケツなしでもアミピュアを撒き餌として使ってチカを釣ることも可能。
仕掛けはトリックサビキ用ではなく、サバ皮、ハゲ皮やスキンなどが付いた通常のサビキ仕掛けを選ぶようにしよう。
次に実際の釣りの流れについて。
釣り場に着いたらまずアミピュアを柄杓で撒き、サビキを投入する。
あとはひたすら竿を上下に誘い、海の中でプランクトンのような動きをイメージして竿を動かす。
→そうすると 餌だと騙されたチカがヒットするという仕組みだ。
トリックサビキと違い、毎回餌を擦りつける必要がないので手返しが良い分、上手く誘わないとなかなか針に掛かってくれないのがこの通常のサビキ釣り。
釣り場や相性に応じて以上の二つの釣り方を使い分けるのが釣果を伸ばすコツだ。
爆釣!チカを大量に釣るコツ!
いよいよチカ釣り実践編! チカが釣れている情報を入手し、現地に着いたら…。すぐに竿を出すのではなく、魚が溜まりやすい場所を選ぶのが釣果を伸ばすポイントとなる。
その1、角のポイントを選ぼう
初心者にも一番分かりやすいのが”角のポイント”だ。 角は比較的潮の流れも緩やかで、アミピュアなどの餌が停滞し魚もその場に留まりやすい!
よって少ない餌でもより多くのチカをゲットすることが可能になる。 釣り場に付いたら出来るだけ、この角ポイントをゲットするのが爆釣への近道だ。
その2、魚を外すときは手返しよく
チカが釣れても、毎回手で外していては手返しが非常に悪い。 こんな時にベテランの釣り師がやるのが、以下の方法。
あとは魚掴みトングで拾ってバケツへ入れるだけ。
その3、追い食いで数を伸ばせ!
数を伸ばすために地味に重要となるのがこの追い食いと呼ばれるテクニック。
テクニックといってもそんな難しいものではなく、1匹チカがヒットしてもジッと我慢せずに何匹か掛かるのを待つだけ。
チカは1匹が針に掛かっていると、その後を追うように連続でヒットすることが多い。
なのでこの1匹ずつ釣るよりもこの追い食いのテクニックを使うことで数を伸ばすことが可能になるのだ。
まとめ!北海道のチカ釣りを楽しもう!
そんなわけで今回は、釣って楽しい食べて美味しい北海道のチカ釣りをご紹介してきた。
面倒な道具も必要なく、今持っているタックルを流用しても十分釣りになるのがこの釣りの良いところ。
もちろん一から揃えても非常に安価なのが嬉しい。
この冬はぜひ、家族やご友人と”とっても面白いチカ釣り”を楽しんでみてはいかがだろうか。