さてアキアジ遠征第3回。
アキアジ遠征といいながら、目的の鮭は一本も釣っておらず、もはやカラフトマス遠征に近い状況の筆者ら。
この日は朝から9月1日に解禁したばかりの某河口を訪れた。
果たして念願の鮭と出会うことは出来たのか。
まずはオンネベツ川河口!フェス会場のような人。
釣り場に着いたのは午後10時頃。
場所はオホーツクの超有名ポイント”オンネベツ川河口”。恐らく名前だけでも聞いたことがある人が多いだろう。河口のすぐ上流にはサケマスの孵化場があり、時期になると川は真っ黒の鮭で埋め尽くされる。
そして日の出までまだ時間があるのにも関わらず、駐車場は全道各地のナンバーの車で溢れかえっていた。まさにライジングサンのようなフェス会場だ。
残念ながらこの駐車場では煮炊きをするとクマを呼んでしまう可能性があるので、この日はコンビニ飯で我慢。
そして翌朝4時前。釣り場に出撃すると…。



人、人、人。
一番良さそうな河口付近はもちろん埋まっており、大人しく左端の隅っこに場所を構えた筆者ら。
それにしても凄い人だ。とても平日は思えない状況に若干びびりながらも釣り開始。
いきなり特派員ヒット!
釣り開始から20分もしない頃だろか、突如キターと叫ぶ特派員。
なんだ、便意か?



おっと、残念ながら魚だったようだ。
ちなみにこの時点で筆者らが入釣した左岸奥は魚がほとんどヒットしておらず、ロッドを満月に曲げる特派員に注目が集まる。






この後、いつ撮れ高があるか分からないので特派員のファイトシーンを撮りまくる筆者。出来るだけ魚を弱らせないようにファイトしてもらいつつ、夜明け前の悪条件でなんとかナイスショットを確保。



上がってきたのはナイスサイズのカラフトマスだった。本命の鮭じゃないのが残念だが、ボウズ逃れなのは事実。すぐに蘇生をして、リリースすると再び元気に海へと戻っていった。
そして筆者も連続ヒット!
もちろん良いとこを見せたのは特派員だけではない。
朝一は周りと同様に浮きルアーで攻め、少し時間が経ってからお得意の浮きフカセにチェンジ。
するとどうだろう。筆者の浮きがスポンッと波間から姿を消した。
長さ5m以上、恐らくこの100人以上居る釣り場で唯一の磯竿の使い手の筆者のゲイルバードが気持ちよく曲がる。再び集まる周囲の視線。なにかが掛かった。
絞り込まれる竿先、糸なりをする道糸。左右へ走る大型サーモンをいなしながら、気持ちよく曲がるロッドのパフォーマンスを存分に楽しむ。
予定だった。
しかしめちゃくちゃ軽い。アレ、もう上がってきた。



釣れたのはとってもかわいいアブラコだった。おかしいな、予定では銀ピカのイクラたっぷり鮭の雌だった予定なのだが。
この後は浮きが消し込む度にアブラコ。釣れすぎて特派員に今晩の飯はアブラコの煮付けを頼もうかと思ったくらいだ。
結局この後はこいつ以外に何の反応も無かったことはご想像にたやすいだろう。
場所移動してアイスを食って、ビールを飲んで。






朝マズメをがっちりと振られた筆者らは、せっかくなのでと釣り場巡りをしつつ知床観光を楽しむ。
なお今回筆者は助手席人間なので、特派員に許可をもらってビールを一杯。
ああ、なんで青空の下で飲むビールは旨いんだろう。
そしてなにより平日の昼間から飲める優越感。あまり飲み過ぎると午後の釣りに影響するので1杯だけで我慢したのだった。午後の部こそなんとか釣らなくては。
そして夕マズメ。ペレケで勝負。
近くの温泉に入り、仮眠を取ったあと、いよいよ夕マズメ戦。
場所は昼間見ているウトロ道の駅から歩いて行けるペレケ川の河口に決めた。
このポイントは足場の良いコンクリートで河口付近が覆われており、常時カラフトマスの群れが回っているビギナーでもやりやすい場所。残念ながら常連さんによると潮や時間によって食い気のスイッチが入るとのことだった。
なおこの場所での釣り方は三人とも浮きフカセ。浮きルアーだと着水音で群れを散らせてしまう恐れがあるからだ。



そして注目のエサはまさかのイカそうめん。購入場所はお馴染みの近くて便利セブン。
もう移動しない+この釣り場はガードレールが設置されており、海に落ちる心配もないからと特派員もビールを買い込み、ちびちびと飲みながらの非常に贅沢な釣り。
ただ魚の反応は渋く、筆者が1本だけ上げることができただけだった。



そして夕方の部は終了し、朝方は鮭も上がっていたとのことで次の日もこの場所で粘ることに。
さあ、翌日こそ爆釣となりたいものなのだが。