【2021鮭釣り遠征】知床で卑猥なルアーでカラフトマス釣れてしまう。

さて遠征記事第二弾。

道東で鮭を狙い、感動の再会を果たしたものの、肝心の鮭釣りに関してはアタリすらなしと見事不発に終わった筆者ら。
とっかりおじさんにも一度別れを告げ、一行は当初の目的の世界遺産知床方面へ向かうことになった。

いざ一年ぶりの知床へ。

目的はもちろん昨年結構な良い思いをさせていただいたカラフトマス。ただ豊漁年から一変して今年はあまり良い情報を聞かないわけだが…。
果たして釣り上げることはできたのか。

世界遺産!知床へ。ってカラフトマスがいない!?

いつもは魚と人でいっぱいのペレケ。今年は一匹も魚が見えなかった。

まず向かったのは知床方面の超人気ポイント、ペレケ川河口。
去年は渦巻くほどのカラフトマスが入っており、筆者らも良い思いをさせてもらったポイントなのだが、夕マズメについてビックリ。

なんと魚が一匹も見えないのである。
本来であれば一級地のコンクリート側は釣り人でびっしりになっているはず。しかし夕マズメにいるのは家族連れ一組とルアーマン1人のみ。唯一釣れていたのは手のひらサイズの一枚のカワガレイでまるで都会の魚影の薄い釣り場に来てしまったのかと錯覚するほどの渋さである。

今年はカラフトマスの数が少ないとは聞いていたもものの、ここまでひどいとは…。

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気を取り直して。国設知床野営場でバーベキュー。

魚が居ないことには竿を出す意味も無いので、一行は本日のお宿、国設知床野営場へと向かう。
ここは一泊500円と格安で、夏の釣りシーズンには多くの釣り人も利用するキャンプ場だ。

目の前には温泉もあり、車も比較的近い所に泊められるので非常にありがたい。
我々はとりあえずここに一泊して、カラフトマスの魚影に応じて連泊して数を伸ばそうという作戦に。

まあ現実はそれほど甘くなかったのだが…。

K君登場。寝坊してすみません。

現地に着き、先に野営場に着いていたK君と合流。
実は筆者ら、朝マズメには着くと意気揚々と言っていたのだが、HIROKIが携帯のタイマーを鳴る前に止めるという驚きの行動に出たため、実際着いたのは先ほども書いたように夕マズメ。

半日寝坊したわけだ。

K君登場。怒っているかと思いきや、最近ハマった一人キャンプを満喫していた。

ただ最近キャンプにすっかりハマったK君は、早い時間からテントを立てて一人バーベキューを楽しんでいたようで全く気にしていない様子。ビールもひっかけて上機嫌なのが幸いだ。

本来なら一人くらい熊の餌にされていてもおかしくない。

特派員の新しい特技?

先に火をおこしていたK君の隣で筆者らも準備開始。
もうすぐ日の暮れる時間が近づいていたため、少し急ぎ足で準備を進めていると、火付きの悪いバーベキューコンロに見かねたのか、車へ何かを取りに行った特派員。

謎の道具で火をおこす特派員I氏。

なんとまだ買って一度も使っていないサーフゲイザーを持ち出し、火吹き棒として使い出した。

K君
やばあwww

しかも特派員I氏。知り合って10年以上経つのに”実は学生時代吹奏楽部”という謎の肩書きを持っていることを暴露。
え、そんな強面なのに。

彼が息を吹きかけるだけで一気に火が着火。

そんな特派員の驚異の肺活量により、本来火が付きにくいはずの備長炭が一気に着火。詳しくは記事後半に貼っているyoutubeの動画を見ていただきたい。
というかそもそも並継ぎ竿を火吹き棒にする人間がこの世にいたのだろうか。実に恐ろしい男である。

ふぃっしんぐっどメンバー全員集合!【休みの都合でしゅん君以外】。乾杯!
美味しく焼けたサンマ。冷凍なのにめちゃくちゃ旨かった。

その後は特派員兄様より「餌用として使ってくれ!」と贈呈いただいたサンマを人間用に焼いて乾杯とする。なんと発泡ケースに50匹以上入っていた。
こちらは厚岸で水揚げされたものなのだが、餌にするにはもったいないほど新鮮で脂がのりのりだった。20匹くらい塩で締めたものの、あまりの旨さにあとで後悔したのは内緒だ。

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翌朝!起きない二人。カラフトマス実釣開始!

そして翌朝3時に目覚ましをかけて起床。

さすがに全員知床までの移動で疲れたのか、筆者以外まだ起きていない様子。
まあ少し経てば起きてくるだろうと待っていたのだが、K君も特派員I氏も30分経っても一向に起きる様子がない。

空も白み始めてきたのでさすがに起こしにいった筆者。

kawaguti

おーい!

特派員I氏
熊怖い。
kawaguti
え?(笑)
特派員I氏
熊怖いから行くのやめます!!

世界遺産知床で熊が怖いとは。

というか特派員、筆者より何度も熊がわんさかいる知床の某河口で竿振っているじゃないか。
ちなみにK君に関しては目覚める気配すらない。ああ、昨日飲み過ぎて死んだのか。

「あー、熊が怖い怖い」。そういって静かにテントへ消えていった特派員を見送り、筆者とHIROKIだけがカラフトマスを捕獲しに釣り場へ向かったのだった。

ぐっどくん
完全に眠いだけだなあれ(笑)

釣り場着。曲がるファイアブラッド。

そんなわけで遠征にもかかわらず、たった二人きりでの参戦となった知床カラフトマス狙い。
こうなると意地でも魚を釣りまくって、特派員とK君に「そんなに釣れてたなら行けば良かった!」と思わせるしかないだろう。

去年なら入る隙間も無かった釣り場だが、今年は魚の数に比例して人も少ない。

ポイントへ向かうと、なんと奇跡的に一等地が空いていたのでそこに入釣し、筆者が浮きフカセ、HIROKIは浮きルアーを結んでキャストを開始する。なお餌は昨日私たちの胃袋に入ったサンマに加えて、赤イカとのダブル掛けで攻めていく。

着いてすぐ、隣のご夫婦に銀ピカのカラフトマスがヒット。
沖を見ていてもたまに魚の跳ねが見えるので、小規模ながら群れは入っているようだ。

振りながら群れの進む方向を見極め、モジリの先頭がちょうどキャストで届く範囲に入ってきたのですかさずキャストすると、群れが通過した数秒後に浮きがスーッと横に走る。

ん?何か掛かってる?

すぐに合わせるも重量感ゼロ。ん?バレた?かと急いで回収していると、なんと魚がこっちに向かって全力ダッシュをしていたようで、回収中にいきなり重みが伝わってくる。

これ、デカい。

サケか、カラフトか、引き込まれるファイアブラッド。

左右になんとかいなしつつ、ジャンプされないように竿を寝かせながらファイトを進める。
しかし筆者、一年ぶりの磯竿でのファイトにもたつき、レバーブレーキの操作すらままならない。そんな筆者のことは露知らず、パワーファイトで抵抗しまくる魚。

kawaguti
これヤバい…。
宙を舞う仕掛け。はい、バラしました。

足下まで寄ってきて、そろそろ魚の姿が見えそうになってきたその時。

フワッと宙を舞う仕掛け。

ああ、やっぱりバレた。

諦めずに振るHIROKI。奇跡を起こす。

それから1時間ほどが経ち、筆者が魚を掛けた後は1本も上がらない状況となった知床某釣り場。
朝マズメの時間も過ぎてしまい、一般的な釣り師なら諦めて帰ってしまう状況の中、黙々と振り続ける鮭・マス釣り歴2日目のHIROKIの姿があった。

「おー、頑張ってるな」と思いながらそろそろドローンでも飛ばして遊ぼうかと思っている筆者の目の前で、そのHIROKIがなんと竿を曲げる。そして竿先には水しぶきをあげてバチャバチャと跳ねる魚。

HIROKI
なんか来たんやけど!これってガヤ?
沈黙を破ったHIROKI。奇跡を起こせるか。

いやそれガヤ(エゾメバル)だとしたらギネス記録だ。

HIROKIに使用させているスプーン似たやつ。モザイク掛けた方が卑猥に見えるのは気のせいか。

しかも彼が使っているルアーは去年筆者がネタ用に購入した

チン○ンを模した形のスプーン。

これで外道でも釣れたら面白いな程度で使ってもらっていたのだが、まさか食ってくるとは。
うん、釣りってやっぱり奥深いな。

そして無事にキャッチ。こんなルアーを食う魚の心境とは。

筆者の魚と違い、すんなりと上がってきたのは紛れもなく口にチン○ンのルアーが付いたカラフトマス。しかも恐らくメスだ。
これ以上書くと子どもから大人まで楽しめる超健全な当ブログの看板に傷が付きかねないのでやめておくが、この状況下でこの全く泳がなさそうな実用性度外視の卑猥なルアーで釣り上げるのだから彼はやはり持っている。

HIROKI人生初カラフトマスwithチン○ンルアー。
表面はサケマスに効きそうな赤ドットカラーとなっております。

非常に綺麗な銀鱗輝く魚体の右側になんだか変な形のルアーが見えるが気にしないでいただきたい。なんといってもこれがHIROKIにとって人生初のカラフトマス。恐らくこんなへんてこなルアーで人生初マスを釣り上げたのは世界中どこを探しても彼一人だろう。とにかくおめでとう。

キャンプ場に帰り。カラフトマスを贅沢にいただく!

無事に奇跡的な1本を手にすることが出来たので、K君と特派員が待つキャンプ場に戻ることにした筆者ら。
せっかくのなのですぐに炭を起こし、調理師免許を持つ特派員の手により絶品カラフトマス料理に変貌を遂げた。

キャンプ場に戻って絶品マス料理!!
メスなのでいくらもたっぷり。

身はブツ切りにし、半分塩を振って半分はめんつゆに30分漬け込んで炭火でじっくりと焼き上げる。お腹を開けるとやはりメスだったので、いくらも仕込むことが出来た。

なお話が聞こえてくる限りだと隣のちょっとやんちゃしてそうなマイルドヤンキー家族連れも朝釣りに行った様子。「おら!ガヤうまいべ!」と塩焼きで楽しんでいる。それに比べてこちらは本命があるだけに若干優越感を感じながら作業を進めていく。

まあルアーはチン○ンなわけだが。

絶品!カラフトマス料理完成。左から塩焼き、めんつゆ漬け焼き、イクラ丼。

そんなわけで野外で作ったとは思えないほどのカラフトマス絶品料理へと変身した
特に土鍋ご飯にいくらをかけるシーンにはふぃっしんぐっどメンバーで一斉に声を漏らすほどのクオリティ。釣れて数時間でこんな料理になるなんて。いくらはもちろんのこと、切り身も軽い味付けだけにもかかわらず、炭火の遠赤外線効果で外パリの中ふわっな状態。

贅沢すぎる朝ご飯に一同無言で白米をかき込み、翌日への釣りへ英気を養ったのだった。