寄稿者:特派員I氏
8月6日
午前3時、特派員と友人は仕事前の朝活釣行を敢行した。
現在すでに5連敗と去年の記録に追いつきそうな勢い。そろそろこの泥沼を抜け出したいところである…。
現着。すでに満員御礼。



現地に着くと平日とは思えないほどの混み具合…。
最盛期までまだ先なのにこの人入りなら、いったい今後どうなってしまうのかとビビりながら準備をする特派員。






先に現地入りしていた先輩がいたので隙間に入れてもらい、午前4時からスタートすることに。
先輩はデンケミを付けているため暗い中でも打てるが、デンケミを用意していないため日が出るまで待つ特派員。
すると隣でやっていた先輩の浮きがなにやらモゾモゾ。
ただ、夜のため、ガヤなどの餌取りの可能性も高い。
軽く道糸を張って誘い、本当たりが来るのを待つ。これが鮭釣りにとって一番心躍る瞬間だ。もし食いついているのが外道ならば、あの巨体から繰り出されるトルクある引きを味わうことは出来ない。
まあ今当たりが来ているのは特派員ではなく先輩なのだが。
そんな妄想をしていると、浮き(先輩の)が突如横に走った。
これはカラフトかアキアジの当たりだと思い消し込んだ瞬間に、フッキングを入れるとヒット。
暴れる魚。暗がりの中携帯のライトを照らすと、水中で暴れるカラフトマス。



ヘッドライトでなんとか照らしながら、特派員がタモ入れをしキャッチ!これが港全体でのファーストフィッシュとなった。
特派員まさかのダブルヒット!まあ魚はあれですが。
その後日が出始め、目視で浮きが確認出来るようになったため特派員と友人もスタートした。
フカセメインのポイントだけに浮きが乱立し激戦区と化した釣り場。もはやどれが自分の浮きか分からないほど密集して浮かんでいる。
そんな中、自分の浮きを見失わないようにジッと眺めていると、ピョコピョコと激しく動き出したじゃないか。
ついに来たか。先ほどの先輩同様、誘いを入れて確実に食い込むのを待つと、なんと完全に水中へ引き込まれていく浮き。



急いで糸ふけを取り、フッキングを入れると、なんか少し重い。
どうやらガヤ1匹ではなさそうな重さ。でもほぼ何の抵抗も無く上がってくる。だが少しおバカな鮭が海面に向かって泳いで来てくれている可能性もあるぞ。



水面にゆっくりと浮かび上がる茶色い影。しかも二つも付いている。
誰にも悟られないよう、隠れながらこっそり抜き上げる特派員。



なんだ、さっきまでのドキドキはなんだったんだ。
周りの「なんだ、ガヤか」という冷たい視線に少し涙目になりながら、再度仕掛けを投げ返した。
そして本当たり!?アキアジ上がる。
1時間程餌取りの猛攻に合いながらやっていると浮きがゆらゆらと左右に揺れた。経験上こういう当たりは本命臭いと思い、今度こそはとしっかり送り込んでフッキングを決める。



テンションが抜け、完全にすっぽ抜けた。あー、やってしまった。



すると直後、竿をグンニャリと曲げる友人。
心の中で”それ絶対俺の逃がした魚では?”と思いながらも、ここは大人の対応でタモ入れへ向かう特派員。
無事にネットに入った魚体はシーズン初期ならではのギンピカの綺麗な雄だった。



その後も打つが当たりもなく、仕事の時間なので撤退。
結局全体40人程度でアキアジ6カラフト3とあまりパッとしない結果だった。
さあ特派員、どこまで連敗を続けるのか。