さて筆者の日本海鮭釣り第2弾。
といいつつ前回の記事の後、仕事前に150キロ走破しボウズを食らっていたので実質3釣行目となる。
今回は札幌在住で「鮭釣り前にオービスを光らせた」ことで有名なK君も参戦。果たして二人そろって爆釣の夢を遂げることはできたのか。
誰も居ない堤防。ぶら下がる鮭。
昨日10/3日。まず最初に向かったのはこれまた当ブログにちょこちょこ登場してくれるしゅん君が紹介してくれた某漁港。
なんでも数日前に大きな群れが入ったとのことで、その日は夜でも鮭が上がっていたという熱い話。
そこで筆者らも夜からやって爆ってやろうと午前2時には釣り場へ降り立っていた。
現地に着くと先客は4名。初めての漁港でポイントなどは分からなかったため、とりあえず適当に鮭がたまりそうな場所に入ってみる。そこまで混まない場所とも聞いていたので、最悪朝方になって別の場所で釣れればすぐに移動でもいいだろう。
すると足下になにやら怪しげなロープを発見。



漁業関係者の物にしては細すぎる。そしてヘッドライトで照らすとなんか白い物体が結びつけられてるじゃないか。
ちなみに筆者らの近くには釣り人の姿はなし。K君と相談した結果、とりあえず引き上げてみることにした。





え、鮭付いてね?
うん、鮭付いてる。
しかもコンディションの良い魚体からして昨日夕方以降に釣り上げられた魚だろう。なおロープに結ばれた鮭はどちらもオス。一瞬捨て子の可能性も考えたが、ブナでもないし、そもそもそれならこんなにきっちりと結ばずに堤防に投げ捨てられているはず。恐らく誰かの忘れ物だろう。
とはいえここで持ち帰ろうとするほどヤバい奴らでもないので、とりあえずこの場に放置し、朝マズメを待つことに。
不思議なこともあるものだ。
朝マズメ、不発。
到着直後にハプニングをかましつつ、うっすら夜も明けて朝マズメタイムに突入。あいにくこの日は傘マークがついており、朝5時頃が一番の雨のピーク。
それでも今か今かと鮭の爆釣を期待しつつ投げ続けていたのだが、驚くほどに当たらない。
あっという間にしびれを切らし、お得意の場所移動へ。
移動。短時間で鮭爆。
次に向かったのは現在地から10キロほどの大型漁港。
先日には某新聞に情報が掲載されていたこともあり、釣り場はほぼ満員状態となっていた。
ただ一番奥の角スペースが空いていたので、偵察がてら車を降りて眺める筆者とK君。








朝マズメも過ぎ、静まりかえった釣り場。
しかしその沈黙を破るように筆者らの左に入っていた釣り師が浮きルアーで1本上げた。








通常の釣り師であればすぐにでも準備をして始めるところなのだが、なにしろこの二人、非常に腰が重い。
先日の特派員との知床釣行でもそうなのだが、1本釣れたくらいじゃ急いでやる気にはならないのだ。
とそんなことを言っていると今度は右横の釣り師がフカセで一本。
アホな筆者らでも「さすがにまずい」と判断し、すぐに釣り竿を用意してキャスト開始。全く現金なやつらである。
開始一投目。3分と経たないうちにポコっと消し込む浮き。すぐに合わせるも空振り。最初は餌取りかと思ったが、周りの様子を見るにどうやら本命だったらしい。
まさに当たりがあれば100%鮭という最高に熱いシチュエーションとなったその直後、再び筆者の浮きが消し込んで竿先が絞り込まれた。



まさかの開始数分でヒット。重量感たっぷりのファイトに綺麗な円を描くロッド。
あまりの突然の出来事にK君も驚きつつも、セルフランディングで大型のメスをしっかりタモ網に納めた。



釣り上げた魚体は日本海にしては珍しいウロコがはがれ落ちるほどの銀銀のメス。
恐らく筆者らが到着したと同時に奇跡的に新しい群れが入ってきたのだろう。すぐに針を外し、ナイフで血抜きして再度キャストをする。
すると入れ替わりといわんばかりに竿を曲げるK君。



「写真撮りたいからゆっくりファイトしてー」ととりあえず鬼のような発言をする筆者。こちらは小型だったようで、あっという間に足下まで寄ってきた。



こちらはちょっと成熟したメス。その分イクラは大きそうで最高だ。
そして再び筆者の竿、そしてK君の順番に魚がヒットし、30分あまりで計4本の鮭をゲット。
恐らく最初の浮きルアー師が1本上げた時点でやっていればあと2本は釣れていただろう。
それでも場所移動は大正解。この後ぱったりと当たりが無くなってしまったので、再び別の場所へ向かったのだった。
河口でもヒット!久々に大満足の鮭釣り。



お次に向かったのは先ほどの大型漁港からほど近い小さな河口。
上がっている情報などは無く、釣り人もゼロの貸し切り状態。ただ先ほどの爆釣劇で”投げていないと魚は釣れない”事を学んだので、とりあえず竿を出してみる。
朝降った雨の影響で河口すぐ近くは笹濁り。ただ目をこらしてみていると、波間に5~6本ほどの鮭の群れが見えた。
食い気があるかは分からないが、同じルートをぐるぐる回っているようなのでそのルート上に仕掛けを投入してみると…。
食った。
しかしこれはすっぽ抜けてフックアウト。すぐに同じ場所へ投げ返し、浮きが流れ込みとは反対方向にスーッと動いたので、即合わせし、今度はしっかり針掛かりした。
狙い通りかけることができて気分は最高潮。ハリスが3号ということもあり、岩などに擦れないように慎重にファイトをして、引き波で上手いこと魚をズリ上げる。



今度は到着から10分ほどでの捕獲。こんなに上手いこといっていいものだろうか。
この1本を上げた後は群れも消えてしまったので納竿。それでも二人で5本ゲットの大満足の釣果となった。