さて少しマニアックな話になるが、道東の一部地域で楽しまれているシシャモ釣り。
例年9月頃から釣れ始め、長ければ11月いっぱいまで1匹100円近いあの高級魚が多い日ではイワシのサビキ釣り並に釣れてしまうのだ。
みなさんは北海道の堤防釣りで非常にレアな魚が釣れるのはご存じだろうか。小さいのに1匹100円くらいの値段が付き、その独特の香りとほくほくとした食感などから塩焼きが美味しいあのお魚だ。ぐっどくん子持ち○○としても有名だな![…]
そんな知る人ぞ知るシシャモ釣りなのだが、ここ数年どんどん釣れる数が減っているらしい。



そしてその理由を裏付けるかのように、今年の釧路管内西部沿岸のシシャモ漁獲量が過去最低というニュースが発表された。
2020年のシシャモ漁獲量、過去最低!



今朝の新聞記事の内容は以下の通り。
道内有数の漁獲量を誇る釧路管内西部沿岸(白糠町、釧路市、釧路町)のシシャモ漁が11月末で終了し、今季の漁獲量は前年比40・4%減の72トンと2019年の過去最低を更新した。しけで出漁日数が少ない上に、魚群が見つけられなかったことが要因。(47news 2020/12/03 https://www.47news.jp/localnews/prefectures/hokkaido/5561653.htmlより引用)
なんと統計の残る1967年の121トン以降、それを大きく下回る過去最低の漁獲量となってしまった。今年はしけが続いて出漁日数が減っていたそうだが、それにしても少なすぎる。
もちろん漁で獲れていなければ釣り場で釣れる数が減るのは一目瞭然。果たしてなぜシシャモが減ってしまったのだろうか。
シシャモの漁獲量減少、その理由は?
実は北海道でも有名なシシャモの名産地・むかわ町でも2020年のシシャモ漁は漁獲量過去最低を記録している。
こちらの原因は高い海水温による来遊の遅れが原因との意見もあるが、詳しいことは分かっていない。
なお釧路管内のシシャモ漁獲量が減少した理由としては大きな群れがほとんど見当たらなかったこと、来遊経路に変化が起きていたりする可能性が考えられることなどを同記事は伝えているが、こちらもはっきりとした原因は分からないようだ。
ただ道内全域でシシャモが確実に減ってきているのは事実。
昨今の秋鮭漁やサンマ漁にしろ、北海道の海になんらかの変化が起きているのは間違いないだろう。