つい最近、佐呂間町が5月の全国最高気温を更新したのは記憶に新しいだろう。
海ではブリやヒラメといった初夏を感じさせるターゲットも本格化し始め、非常に楽しいシーズンになってきた。
そうなれば気になるのがアイツ。うなぎとともに、筆者のもっとも愛するにょろにょろ系ターゲットの…



<<<アナゴ(ハモ)だ>>>
この魚、見た目とは裏腹に地味に引き味もよく、煮穴子に天ぷら・白焼きなど食べても最高の魚である。
そんな訳で今回は、今年初のアナゴ釣りへ行ってみた。
果たして旨くてニョロいのを確保できるのか。
今年初アナゴ釣り(ハモ)へ。さっそくアタリ。
釣り場に着いたのは午後8時過ぎ。
ここ最近は夏至が近いということもあり、日没もかなり遅くなっていて少しお得な気分。
途中のスーパーで餌のイカを買い、のんびりと準備をしていく。
夜釣りといえばこのケミホタルの色。
とりあえず投げ竿3本をセットし、遠投、中、近場と扇状に探っていく王道の作戦。
全ての竿を出し終わり、夜風に揺れる竿先を眺める至高の時間だ。
さすがに投げ始めたばかりだし、まだアタリは来ないだろうと油断していると遠投していた一本から…
リンリンリン



すぐに合わせると、かすかに重みを感じるものの、全く引かない。
通常アナゴならグングンとくねるような抵抗を見せるのだが、大人しくこちらに向かってきている感じ。
この引きは、アイツに違いない。
結局最後まで大した引きは見せず、サクッと抜き上げに成功。
いっちょ前にまぶたがついている。見た目は可愛い。
<<<トラザメだ。>>>
ここ函館近郊でアナゴ(ハモ)釣りをしていると必ずといっていいほど釣れるこの魚。
では食べられるのかと食用魚などが網羅されているボウズコンニャクさんのページを見てみると”食用にされていない”と冷たい記載がされているやっかいなお魚。
たまに釣れるならいいのだが、調子の良いときだとウグイ以上の頻度で釣れてくる。
しゃべってる。絶対何かしゃべってる。
当然この日もラッシュに入り、投げて2~3分でリンリン。からのトラザメフィーバー。
まだ鮫肌なお陰でヌルヌルしないのがありがたいのだが、せわしなく釣れるもんだから餌の消費も非常に激しい。
特に今年は水温の関係なのか、春先が一番良いシーズンなのか去年の7月よりも個体も多い気がする。
潮止まり、沈黙。そして大物!!
しかし時刻は9時過ぎの潮止まりを迎えると、サメたちが示し合わせていたかのようにピタッとアタリが止む。
こうなればようやく本命チャンス。今までサメに奪われていた餌も”アナゴが食べる”まで持ちこたえてくれることだろう。
全ての餌を付け替え、穂先に神経を集中させる。
すると、30分ほどの沈黙を破って鈴が激しくなった。
餌のイカも少し大きめに付けたので、全て食い込むのを待つため一呼吸おいて合わせを入れてやる。



お、重い!
今までとは比べものにならない重量感。そして時折ではあるが激しい抵抗を見せる。
これは本命を思わせる引き。そして良型間違いなしなので、慎重に巻き寄せてくる。
タモは持ってきていない。ヘッドライトもクーラーの上に置きっぱなしにしていたので、魚体を確認せずに思い切りぶち抜くと…。
!?!?!?
<<<サメじゃん。>>>
堤防でバタバタと暴れるサメ。アナゴだと思っていたのでかなりショックを受ける筆者。
種類でいうとホシザメだろう。
とりあえず針を外し、サメを眺める筆者。かなり迷ったが、恐らくこのままだとキープはゼロだろう。
まだまだ元気なサメを、気付けばバケツに入れていた。
この後、追い打ちをかけるかのようにドンコを釣り上げ、ストップフィッシング。
そして次回、サメ初調理編へ。