日本海はどこもかしこもサクラマスやアメマス狙いで大盛り上がり。
今回はたまたま休みが会った男4人のメンバーで、日本海島牧まで遠征してみた。
メンバーは前回鮭釣りでご一緒したしゅんちゃん君、当ブログお馴染みのK君、そしてたまたま釣り場で出会った若旦那さん。
今回はひさびさにフォロワーさんとのコラボ釣行!!実はこのフォロワーさん(@しゅんちゃん)、筆者とほぼ同年代にも関わらず、得意なフカセ釣りでほぼ毎回5本以上の釣果を出している凄腕。前々から一度は一緒に釣りをしてみたいと思っていた方なだ[…]
結果からいうとハプニングしかなかった釣行だったのだが…。
果たしてどんなドラマが起きたのか。
まず寝坊。
比較的釣り場に近いしゅんちゃん君が先に現地入りして様子を見てくれるとのことだったので、函館を3時半に出ようと決めていた筆者。
布団に潜り、自然と目が覚めると部屋の中はもちろんまだ真っ暗。
「お、今日はやる気があって目覚ましが鳴る前に起きちゃったかな」とふと枕元にあった時計のライトを点けてみる。
!?!?!?
一瞬頭がハテナになった。
あれ?もう待ち合わせ時間じゃないか?まだお布団だよ?
左下のアラームに注目していただきたい。時間が午前ではなく午後3時になっている。
今日の待ち合わせは日本海。自宅から釣り場までどれだけ早く見積もっても到着は9時過ぎだろう。
普段ならやっちまったと二度寝に入るくらいの朝マズメ逃し諦めタイムだが、しゅんちゃん君はおろか、今日は札幌からK君まで呼んでいる。
二人に謝りの連絡を即送り、急いで日本海へ向かったのだった。
現地に着くも、爆風。フォロワーさんとの出会い。
出来る限り車を飛ばし、悪路で到着が遅れていたK君と途中で合流し、約2時間でしゅんちゃん君の待つポイントへ到着。
するとすでに竿を仕舞い、駐車場で誰かと話し込むしゅんちゃん君。
なおしゅんちゃん君はこの日が誕生日とのことだったので、以前いただいたルアーのお礼も含めてプレゼントを持って立ち話をしている二人の元へ向かった。
お話ししていたのはなんとフォロワーの若旦那さん。
今までに面識はなく、名前からして口ひげを蓄えた強面のお兄さんと勝手に想像していたのだが(若旦那さんゴメンナサイ)、まさかの筆者くらいのお若い男性だった。
挨拶を終えて情報交換の結果、現地の風の強さからすぐに場所移動をすることに。
岡ジグの岡さん登場。突如始まるジャンケン大会
まずは偵察を兼ねて近場の某河口へ。
すると先に行っていた若旦那さんが誰かと喋り込んでいる。
なんかみたことある人だなとも思いつつ、興奮状態で車から降りてきたK君。どうした、まだマスの姿は見てないぞ。



マジだ。本物の岡さんだ。
道南に良く出現するとは聞いていたものの、生で見るのは今回が初めて。
札幌から5時間以上掛けてきて、竿を一振りもしていないのに「もう満足した」と衝撃の言葉を放つ大の岡さんファンのK君。
そしてなんと岡さん、筆者ら4人を見るなり「タオルかジグをあげるよ、ジャンケンで勝った人から選んでね」と神様のようなイベントを発生させてくれた。
タオルとジグを持つ岡さん(左上)。取り囲む筆者ら
爆風の駐車場で、突如男4人のジャンケン大会開始。
何度もあいこが続き、ようやく勝利したのは…。





岡さんへの愛が届き、一人だけちょきを出して勝ち抜いたK君。
迷わずたった1本だけあったジグを手に取り、ガッツポーズ。
間違いなく、初物のサクラが釣れるときより喜んでいたと思う。なにはともあれこれでK君に釣れなくても喜んで帰ってもらえそうだ。
そして釣り開始!!曲がるロッド。
岡さんにお礼の挨拶をし、筆者らもあとを追うようにしてさらに場所移動。
途中またファンの釣り師らに囲まれる岡さんを眺めながら、やってきたのは島牧の有名ポイント”18番”だ。
この日は三連休初日ということもあり、駐車場は大混雑。
全く釣れる気はしないが、とりあえず竿を振ろうと4人でキャストを始めると、開始10分少々でK君の竿がぐんにゃりと曲がっている。
「あ、ゴミだわ」リールを巻く気配すらないK君。
この綺麗なサーフでゴミ?ビニールか、はたまた海草?と思ってみていると、時折竿先がクンクンと引っ張られているじゃないか。








波打ち際に来て、突如うなり出すドラグ…。と書きたいところではあるが、決してそんなドラマはなく、浜に上がるまで全く抵抗を見せずに上がってきた謎の生命体。
しかし、遠目に見るとなんとギラギラと銀色に光っている。
まさかサクラ!?。期待して近寄ってみると…。
ん??
この冬の日本海に似つかわしくない、巨大なウロコ、そしてパチクリとした大きな目。
そしてずんぐりとした可愛い魚体。スマートなサクラマスの魚体とは相反する存在ともいえるだろう。
ボラだ。
たまに噴火湾辺りの港内で跳ねているのは目撃していたものの、実際に釣れたのを生で見るのは初めて。
なお筆者が道外に住んでいたときはシーバス狙いの外道としてコイツとハクレンは鉄板だったのだが、釣り上げるとタモまで臭くなる上に一度臭いが手に付いたらなかなかとれないという厄介者だった記憶しかない。
ただその一方で、寒ボラなる言葉を耳にしたことがあった。通常河口などで釣れるボラは臭くて食べられないものの、冬の寒い時期に沖などで捕獲されたボラは鯛よりも旨いという。
これはブロガーとして持ち帰らないわけにいかないだろう。
とりあえず臭いを確かめるため、K君に”ボラの臭いを嗅いでくれ”と頼む筆者。
嫌だというK君。
しかし今日の筆者には味方が沢山いる。しゅんちゃん君と若旦那さんも加勢し、真冬のサーフでボラの臭いを嗅げと説得する大人達。
観念したのか、土下座状態になり、鼻を近づけてクンクンと臭いを嗅ぐK君。





あ…。臭い
やっぱり臭いのか…。まあ中身は美味しいだろうととりあえず血抜きをしてキープすることに。
最後の場所移動も、むなしくトド。
結局この後、ドラマが起きることもなく、最後の期待を込めて場所移動をすることに。
着いた場所は相変わらず爆風だったものの、追い風なのでなんとか竿は出せる。
再度4人で思い思いの場所に入釣し、キャストを続けたが…。
完全無反応。
そしてダメージしかない筆者らに追い打ちを掛けるように沖にはトドまで現れる始末。
コレが決め手となり、この日の釣りは完全に諦め、全員車へ退散した。
その場でボラ、実食!
帰る前に4人で輪になり、しばし雑談。
ここで他の3人もボラを食べたことがないということもあり、その場で刺身にしてみようということに。
一人で食べるよりも大勢で食べた方が旨いに決まっている。
即席ボラのお刺身。ビジュアルは鯛のよう。
捌いている最中、他の三人が若干距離を置いていたのが気になったが、まずは筆者が実食。
なぜか昔荒川河口で釣ったボラを思い出し、体が拒絶反応を示したものの、ブロガー魂をみせて一切れパクリ。
う…ん。なんだろう、東京湾の居付き個体のような重油臭さなどはしないものの、なんか臭い。
もちろん水道水などはなかったので、皮を剥いだ際の臭いが付いたのだろうか。
醤油もわさびもないため、これは判断がしがたい。
お次はしゅんちゃん君らの番だ。日本全国でどんな魚も食べていた筆者と違い、北海道の美味しい魚を食べている彼らは、このボラを食べることをめちゃくちゃ怖がっていた。
でも何でも経験だよと説得し、恐る恐る口に入れる三人…。
全員吐き出した。
しゅんちゃん君に関しては



と言い放つ始末。この言葉を聞いたボラは、間違いなく泣いていただろう。
残った9割の身は、責任を持って筆者が持ち帰ることに。
後日。筆者ガチ料理のボラの実食編へ。