さて本日はカラフトマスのお話。
というのも、今年は釣りにしろ漁にしろカラフトマスが好調という話題をよく目にしている。
そこで調べてみたところ、13日に網走海区漁業調整委員会が発表した令和2年度 網走管内からふとます漁獲状況なるものを発見した。
この漁獲状況はその名の通り、8月10日現時点においての網走管内カラフトマス漁獲量が書かれているのだが…。その数字を見てびっくり。
場所によっては600%(昨年比)以上の漁獲アップとなっている場所があるのだ。
カラフトマスは1年おきに不漁と豊漁を繰り返す?



そもそも道内のカラフトマスは満2年で成熟するため、春先に稚魚が海に下った後、オホーツク海や北太平洋を1年間回遊して再び戻ってくるとされている。
なので偶数年と奇数年に回帰する個体群は交わることがないとされ、奇数年は豊漁、奇数年は不漁とされてきた。
しかし海水温の上昇などの諸原因により、ここ数年はどちらも関係なく不漁の年が続いているという。
2020年はカラフトマス絶好調!?
そんな中、先ほど紹介した網走管内からふとます漁獲状況を見てみると以下のような驚きの数字となっている。



なんと管内全ての地域において前年よりも遥かに漁獲数がアップ。
先ほど書いたようにカラフトマスは満2年で成熟するので一昨年のデータと比較しても、その差は歴然。
1.39kgと平均目回り(サイズ)が昨年、一昨年よりも小さい以外はかなりいい状況のようだ。



またそれを証明するかのように今年は知床方面などでも非常にカラフトマスを釣り上げているアングラーも多く、ヒットしすぎてリリースするほどという声も聞こえている。
カラフトマスはどこが一番獲れている?



そんな近年まれにみる絶好調具合の網走管内カラフトマス。その中でも特に獲れているのがこの地域。
雄武町!!
枝幸町と紋別の間に位置する地域だが、その数字は全前年同期比で600%と他の地域よりも群を抜いた数字となっている。
もちろん場所によってはこれから増えるという可能性もある。いずれにしても網走管内のカラフトマスは全体的に好調のようだ。
まとめ・今年はカラフトマスが絶好調!
そんなわけで今回は網走管内のカラフトマス漁獲事情についてご紹介してきた。
例年不漁が続いていただけに、今回の朗報は我々釣り師にとっても非常にうれしいニュース。
ただその一方でロシアの太平洋サケ・マス漁獲量が過去2年の半分以下だったり、ロシア・サハリン島沿岸でのカラフトマス漁が過去最低となっているような状況もあり、来年以降もこの豊漁が続くかは誰にもわからない。
今年沢山のカラフトマスが産卵してくれれば、再来年は今以上に豊漁となることも考えられる。逆に獲りすぎたり釣りすぎると今後不漁となってしまう可能性も十分にある。
釣り上げた魚は食べる分だけキープして資源保護に努め、今後も楽しい釣りライフを送れるようにしたいところだ。