北海道から公式に発表されている「フィッシングルール」。
<北海道HPより引用(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ggk/2019hyosi.pdf)>
遊漁に関する法制度やルールなど、私たち釣り人にとって欠かせない情報が記載されており、道内で釣りを行う上では必須のアイテムとなっている。
そんな「フィッシングルール」にこの度、サケ・マス河口規制に関する新たな情報が追加された。
今回の河口規制は昨年秋から実施されているものがほとんどだが、上記の2019年紙版のルールブックにはまだ追加されていないのでぜひチェックしみてほしい。
なお、これらの河口規制は施行日 令和元年6月1日となっている。
要チェック!サケ・マス河口規制追加情報
こちらが今回北海道のHPに更新された北海道海面漁業調整規則(第42条別表第3関係)の河口付近等におけるさけ・ます採捕の禁止等の改正内容だ。
画像だと小さくて分かりにくいので重要な表部分を書き出してみると…
振興局 | 河川名等 | 現行規則期間 | 改正後規則期間 |
渡 島 | 相沼内川 | 4月1日~8月31日 | 4月1日~11月30日 |
十 勝 | 楽古川 | (制限なし) | 8月20日~11月30日(新) |
釧 路 | 幌戸川 | (制限なし) | 8月20日~11月30日(新) |
根 室 | 元崎無異川 | 6月1日~9月30日 | 6月1日~11月30日 |
オホーツク | 止別川 興部川 能取湖 | 5月1日~8月31日 5月1日~8月31日 6月1日~8月31日 | 5月1日~12月10日 5月1日~12月10日 (廃止) |
以上のようになっている。



なお、能取湖の河口規制が廃止されたのは平成30年9月1日付けで同湖が海面指定されたことによるものだ。
一応昨秋から河口規制の追加が実施されている河川が主なので、大きな混乱はないだろう。
錦多峰川は区域表示の固定化への移行も
他にも、苫小牧方面で有名な錦多峰川の河口規制の区域が変更される。
現行区域 | 改正後区域 | |
左海岸 | 河口左岸より300メートルの位置 | 苫小牧市字錦岡771番地先に知事が建設した標柱の位置 |
右海岸 | 河口右岸より200メートルの位置 | 苫小牧市字錦岡83番1地先に知事が建設した標柱の位置 |
これはもともと諸原因によって河口が移動しやすかった錦多峰川が、導流堤の設置により河口が固定化されたことによるもの。
改正後は新たに設置された標柱の位置より内側で釣ると違反になってしまうので、初めて行く際は必ず標柱の位置を確認してからにしよう。
まとめ・今後も増える?アキアジ釣りの河口規制
実はアキアジ釣りのメッカだった止別川では河口規制が追加されたのは1990年代後半以降初めて。幌戸川では24年振りという記録も確認できた。
その目的としては今回追加されたお知らせの冒頭に書かれているように、さけ・ますの繁殖保護を図ることが大きなものだろう。
実際、秋サケの資源減少に伴って道は「秋サケ資源対策協議会」なるものを2019年度に立ち上げる意向を示すなど、秋サケの資源確保が急務となっている。
場合によっては今後も河口規制は増えていく可能性が大いにあるだろう。