さて今年は1月初旬の爆釣祭りがあった昨年と違い、序盤のシーズンめっきりだった北海道内のサクラマス。
今年はもう寄ってこないんじゃないかと不安になっていた方も多いだろうが、4月に入ってようやくまともな情報が入ってくるようになった。



そうなればkawagutiの重くなった腰を上げるときがきたに違いない。とはいっても日本海まで行くのはおっくうなので、手始めに道南近郊の某漁港に繰り出してみたのだった。
久々の海。そして遅刻。
なんといっても釣りは2,3ヶ月振りの筆者。
一体何時に起きればいいかも分からず、とりあえず直近の日の出に合わせて4時着で向かってみる。
目覚ましが鳴る、起床。
起きて4時。
あ、ちょっと寝坊したか。まあまだ外は暗いでしょう。
うん、もう明るいや。
ああそうか、もう季節はこんなに進んでいたのか。普段ならキャストを始めていてもおかしくない明るさだし、一瞬「布団に入って明日出直そう」なんて考えも浮かんだのだが、今回はなんといっても復帰戦。釣れなくても海へ挨拶できればいいだろうくらいの軽い気持ちで向かってみることにした。
上がり始めるサクラマス。筆者にガツンッ。
そんなこんなで現地に着いたのは午前5時直前。なんと到着時にサクラマスを釣り上げているアングラーさんがいるじゃないか。
これはまさに時合いと急いでルアーをセットしてキャストを開始する。



もちろん結んだのは昨年大活躍のダイソージグ、ブレードチューン。昨年同様アミパターンやマイクロベイトパターンなら効くのだが、果たしてどうだろうか。
ボトムまで落としてまずはタダ巻き。たまにストップをかけて久方ぶりの魚信をいまかいまかと待ちわびる。
するといきなりこつこつっと何かが追い掛けてくるようなバイト。
一度では乗りきらなかったので、再度追撃してくるのを待ちながらペースを落とさずにリトリーブしてくると…。
ゴンッッ。



乗った。でもあの重量感たっぷりなサクラならではのダイナミックなファイトにはほど遠い。うん、これはあの子に違いない。



波間から顔を見せたのは予想通りのホッケちゃん。
でもこのエリアのホッケは虫も少ないし、ブランド化もされてて旨いのでもちろんキープ。
絶品ホッケのお刺身に舌鼓。
その後は大本命のサクラマスからのバイトを期待して振り続けたのだが、そもそも来るのが遅かったせいで時合をあっという間に過ぎてしまい、タイムオーバー。
まあ初回だし、復帰戦にしてはボウズも逃れたので良かろうと早々と帰宅。



釣ってきたホッケは鮮度が良くないとできない”刺身”にしてみることに。そもそも普段焼き魚しかイメージのないホッケだが、ほぼ活魚の状態で捌くと、プリップリと弾力のある身に脂がばっちりのっていてめちゃくちゃうまいのだ。



もちろん醤油にくぐらせると、その身に纏った脂が浮いてくる。
お口に入れるとあの焼き魚にした時のホッケの風味と甘みがお口一杯に広がる。それでいて食感はもっちりとしており、もう高級魚と言っても過言ではないだろう。
よし、明日こそ早起きするぞ。