さて前回に引き続きサクラマス釣行記事。
実は近場でもぽつぽつと上がっているという情報もあったのだが、せっかくなら日本海でロクマルアップを狙いたいと、またしても”しゅんくん”を駆り出して行ってみたわけだ。
果たして連続ボウズを避けることはできたのか。
朝は不調。お昼からのんびり向かうも?二日酔い男登場。
この日は混雑を避けるためにお昼からのんびりと釣り場へ。というのも有名ポイントでは日が変わる前には満車状態となり、恐らく思うように釣りが出来ないと判断したため。もう少し時期が経てば他の磯でもマスが居着くのでこればかりは辛抱するしかないわけだ。
そして道南日本海を庭とするしゅんくんもこの日は朝の4時まで飲んでいたという完全グロッキー状態。
さすがは20代前半。もちろん運転などは出来ないので自宅まで迎えに行ったのだが、






ああ吐く。






もう完全に不審者だ。
そして追い打ちを掛けるようにこの日は全くといっていいほど釣れていない。釣り場を回れど回れど魚を持っている人もほぼおらず、隣では二日酔いの兄ちゃんを乗せていったい何をしに来たのか分からない筆者なのであった。
キャスト開始!無反応…。
そんなこんなでなんとか今朝数本出たという釣り場に着き、キャストを開始。
先客は一人のみ。隣のゲロゲロ兄ちゃんはなんとか回復し、開始早々「バイトがあった」と若干ご機嫌そう。
沖にはかなりの数のカモメが居り、雰囲気は最高なのだが、いかんせん潮が効いていなくて釣れる雰囲気は…なし。
いつもなら釣れずとも無限に振り続けるしゅんくんもこの日は1時間足らずで首をかしげ出す始末だ。挙げ句の果てには「あとはkawagutiさんに任せますよ」と早く帰ろうオーラがひしひしと伝わってくる。
ならば山菜採りへ。そして車埋まる。
恐らくここで「じゃあねー!」と解散すればしゅんくんも安眠してゆっくりと体を休めることができただろう。しかし筆者は往復数千円のガス代をかけてきているのだ。何も持たずに帰るわけにはいかない。



そうだ。この時期の日本海といえばそろそろ行者ニンニクが生えていてもおかしくない。
「釣りやめて山に行こう」と笑顔の筆者。
ああ、今思い返せばしゅんくんは心で泣いていたんだろうな。まあ彼もニンニクは大好きなはずなので山の美味しい空気を吸って山菜をたっぷり採れば元気が出るはずだ。
約1年振りの行者ニンニク探しに興奮する筆者。
釣り場近くの最初のポイントに着き、不発だったので場所移動をしようと車を動かしたその時。






ガコン。
車、ハマった。
画像だと分かりにくいが、山と道路の間が側溝のようになっており、そこに左前のタイヤが見事に落ちたわけだ。
まあ四駆だし大抵の場所なら軽く押してあげれば出られるので、二日酔いのしゅんくんに頭を下げ、前から力を掛けてもらい、バックに入れてアクセルを踏む。
ドゥルドゥルドゥル。
空へと舞う泥。それを首までビッシリ浴びるしゅんくん。
筆者が超絶怒濤の勢いで謝ると「ぜ、全然大丈夫っすww」と聖人のしゅんくんはフォローをしてくれたが、顔は泣いていたのが今でも記憶に残っている。
ありったけの石をかき集めて脱出。マスも山菜もまた次回。
それから車のフロアマットをタイヤに噛ませてみたり、どこでも料理できるようにと積んでいたまな板を泣く泣く挟んでみたりと試行錯誤をして脱出を試みたのだが一向に出られる気配がない。
こうなったら最後の手段でJAFも呼ぶことも考えたのだが、こんな日本海の山奥では到着するまでに日が暮れてしまうだろう。
そこで思い立ったのがジャッキアップして浮かせたタイヤの下に小石を積み、高さを稼いでグリップを効かせる作戦だ。
これが初回から手応えアリで、もう軽く1時間は格闘してまた変に酔いが回ってきたしゅんくんと男二人で変にテンションが上がり、山奥で歌いながら大量の小石を運ぶ作業に。












そしてようやくの思いで脱出したのであった。
それからは天然のお風呂(川)で浴びた泥を二人で洗い流し、この日の釣り?は終了。
あれ、一体今日は何をしに来たんだっけ。