ふぃっしんぐっどメンバー勢揃いのサクラマス遠征翌日編。
この日は前日のメンバー+K君と特派員I氏の兄が参戦。もちろんソーシャルディスタンスを取りながらの釣りではあるが、総勢6人は筆者にとっても初めての大人数。
向かうはもちろん昨日の磯。あとは後半戦参戦の二人が釣り上げれば見事全員安打となるわけだが、果たしてそんな夢のような結果になったのか。
またまた筆者からヒット!59cmのナイスサイズ。
この日は日曜日ということもあり、午前3時には釣り場に到着。
さすがに暇すぎるのでしばし星空撮影タイムを楽しみながら夜が明けるのをひたすら待つ。
なお特派員の兄は道東の鮭釣り遠征で何度かご一緒しており、1000円くらいのパックロッドでアキアジを上げたり、メスを釣りたいからと釣れたオスの白子を塩締めして見事にヒットさせる(釣れたのはオス)などとなかなかのキャラの濃さを誇る人物だ。
磯への並び順は筆者&HIROKI。少し離れた場所にしゅんくん&特派員&特派員兄&K君。
まずは昨日と同じヒットルアー”脳死アスリート”を結んでキャスト開始した。もちろん集中的に攻めるのはブレイク周りのポイントだ。
昨日より潮が効いていないのが若干気になるが、朝マズメの回遊を期待してGoProを回しながら果敢に攻める。しばらくすると沖合いでルアーがひったくられた。






自分で言うのもあれだが、本当にこのロッドは綺麗に曲がる。
使い始めは繋ぎ目部分が緩みやすくて気になっていたが、逆に言えば気になったのはそれくらいで、今までのロッドを上回る基本性能。ドラグをほぼ使わずとも竿の曲がりだけでしっかりと魚を寄せて獲ってくれる。久々に買って良かったと思えるロッドに巡り会えた。



ネットに収まったのは今季最大の59cm。惜しくも前日にHIROKIが上げたロクマルには届かなかった。それでもこのクラスになるとトルクフルなファイトを楽しめて最高に熱い。
そしてすぐに追加!
それから30分もしないうちに昨日同様の手前側で一回り小さいサイズを追加。
小型ながらも背中周りの体高がグッと盛り上がった立派なマスだ。おかげで想像している以上に走り回られる展開に。キャッチまでに先ほどの個体よりも時間が掛かってヒヤヒヤものだった。
残るは特派員兄とK君が釣れれば目標は達成。
空振るHIROKI、そして特派員兄もヒット!
それからは昨日の流れ同様にしゅんくんもヒットし、絶好の朝マズメチャンス到来。
ちなみに昨日ロクマル2本を上げたビギナーズラック”HIROKI”は



などと一人謎に得意げで投げているが全く竿が曲がる予感がしない。
いいんだ。君は釣りすぎだ。本来のサクラの難しさを学ぶべきなのだ。
一方、キャラの濃さに定評がある特派員の兄は道東人気ルアー”Dコン”風の自作ミノーで攻めていたが、こちらをロストしたので市販のルアーにチェンジ。
するとそれが幸いし?待ちに待った瞬間が訪れる。



バカ高い高速料金を掛けて釣りに来たマスだ。絶対にバラしてもらうわけにはいかない。
人生初の海サクラに興奮しする兄の横でタモ網を構える特派員。海中からジャンプした姿は間違いなくサクラマスで、サイズもなかなかよさそうだ。
残念ながら筆者はすぐには近づけない距離なので、もう神に祈ってファイトを見守り…。



見事にキャッチ!これには思わず筆者もガッツポーズ。
クロスに剥がれた鱗からローリングだらけの激しいファイトが想像できる。バレなくて本当に良かった。
そしてK君も続く!6人全員安打達成!
そして時刻は9時過ぎ。今朝感じた”潮が全く効いていない”状況のためか、朝マズメ以降パッタリと当たりが止まる。
それでも筆者をはじめとしてブログメンバーはほぼ全員安打達成しているのであまり焦りはない。
そう。K君以外は。




一応朝方にバイトはあったようだが、ヒットまで持ち込めていないK君。ルアーチェンジを繰り返し、手を変え品を変えてサクラを仕留めようとするも時間ばかりが過ぎていく。
なお他のメンバーは意地でも彼に釣らせようと、視線はK君に釘付け。今か今かとその瞬間を待っていると…。










時間的にも恐らくこれを逃したらあとはないだろう。自分が掛けた時以上に緊張しつつ、タモ入れの瞬間まで見つめるメンバーら。いつもなら”ホッケだホッケ”などと煽るところだが、今回ばかりは釣り上げて欲しい。いや、絶対釣り上げてくれ。
全員が固唾をのんで見守る中、特派員がなんとかネットインを成功させ、雄叫びを上げるK君。



いやー。本当に良かった。まさかの今回参加した6人全員がサクラマスを釣り上げるという奇跡に近い条件をクリアすることが出来た。
この一匹の後は全くの無反応になってしまったが、全員大満足で帰路についた。
オチもしっかり。K君捕まる。
それから函館に戻り、一応コロナ対策をかねて特派員、しゅんくん、HIROKI、筆者だけでの4人でプチ宴をすることに。
あらかじめ冷凍しておいたサクラマスのルイベの他、一夜干しなど絶品料理に舌鼓を打つ。
特にルイベはお口の中に入れた瞬間とろける味わい。養殖物のサーモンと違って臭みも一切無く、白米も酒もどんどん進んでいく。



そんなこんなで美味しい肴に酒で盛り上がっていると、帰宅途中のK君からなにやら一通のメッセージが届いた。
一瞬その場に居た全員が目を見合わせたが、オービスを光らせ?ても通知が来なかった”オービスの申し子”とも呼ばれていたK君がなんとついに速度違反で捕まったらしい。
うん、なんと声を掛ければ良いか分からないが、かわいそうなK君。
君のことは一生忘れないぞ。
最後までネタに尽きない楽しい釣行となった。