寄稿者:特派員I氏
さてまたまた連敗を継続中の特派員。
前日からどこで釣りをしようか考えて、色々な港を偵察した結果、浮きルアーがやりやすい某港に決めた。
今回は最近登場する兄も同行だ。
上手いこと兄弟でのダブルヒットと行きたいところではあるが…。
まずは現地でコミュニケーション。
早めに現地入りし2人分の場所を確保した特派員。
のちに兄が来るのを待ちながら近くの釣り人達との会話をしばし楽しむ。このコミュニケーションが後の情報網として助かる時もあるので重要な部分だ。そして万が一お祭りした際などにもトラブルも起きにくい。
すぐに兄が来たが、まだ外は薄暗いので明るくなるのを待つことに。
昼から家族サービスのある兄は9時までの短時間しかチャンスがなし。ただこの釣りは短時間でも関係なく釣れるので面白い。



エサは腐ったカツオ。特派員、ウグイにすら嫌われる。
少しずつ空が白み始めた4時すぎに待ちに待ったキャストを開始。
この日は朝が下げ潮のため、棚は130くらいでスタートした。なおエサはあまりに臭いのでたぶん鮭が逃げる可能性がある腐りかけのカツオを付けている。



決してエサを買いに行くのがめんどくさかったわけでない。
むしろこの臭いが変態的な鼻を持つ鮭を刺激するかもしれないと思っての選択だ。
うーん。それにしても周りの人にはウグイの当たりがあるが、特派員には一切当たりがないという状況なのはなぜだろうか。まああのうるさい餌取りがいないのは嬉しいのだが、なんだか本命まで逃げていっているような気がするのは気のせいですか。
そして鮭ヒット!!(お隣に)
1時間ほど投げていると奥でアキアジがヒットしているのがみえた。これでこの日も魚がいるのは確認出来たが、いかんせん個体数が少ないのか後が続かない。
その後また1時間ほど静かになるの港。だが沈黙を破るかのように横でやっていたグループの1人にアキアジがヒットした!



すぐに仕掛けを回収し、タモを構える特派員。
手前まですんなりと上がって来るアキアジだったが、手前で最後の抵抗を見せドラグを出しながら走っていく。



しかしここはやりとりの上手いお隣さん。
突然のダッシュを上手いこといなしながら寄せて、頭が浮いたところを特派員がすかさずタモ入れ。



その後すぐ別の場所でも1本追加。
これはチャンス!と思ったものつかの間。船が通り投げることが出来ない…。船が行くのを待ち再開。だがそう上手くいかないのが釣りの醍醐味。当たりすらない!
そして兄貴、奇跡のヒット!!
タイムリミットまで後1時間ほど…。果たして釣れるのか?自分の中で残り20投と決め、ひたすら投げ続ける兄。
19.18.17…何事もなく減っていく回数。
果たして特派員兄はここで奇跡を起こせるのか!?
そして残り7投まで来た時にそれは起こった…。
手前で兄の浮きが消し込みかけた!しかし焦った兄は思わずフッキングを入れてしまった。
一瞬竿に重さが乗ったがこちらを見つめUターンしていくアキアジ。
兄の悲痛な叫びだけが岸壁にこだました…。奇跡ではなく悲劇が起きたのだった。
特派員:あの1本日以降4連敗継続中。