20ツインパワーをインプレ!!18ステラと同じ○○を搭載した名機間違いなし!!

今日はシマノユーザーお待ちかね!

ステラよりも長く、1990年から全国の釣りキチにこよなく愛され続けるあの”名機”
20ツインパワー
20TWIN POWER(ツインパワー)

発売前から噂のこの商品。筆者の愛用する”18ステラ”と同じ金属製のローターを搭載、そして更なる飛距離を実現し、ステラやヴァンキッシュなどの上位機にも採用されているロングストロークスプールを採用するなど、シマノの意匠のこなされたモデル。

まさに”コアソリッドシリーズ”として相応しい一台に仕上がっている。

シマノ・シリーズの違いって?

コアソリッドシリーズ:適度な慣性を持つ高剛性ローターが生み出す『しっとりとした質感のある回転フィーリング』を特徴。
(例 ステラ、ツインパワー、アルテグラ)

クイックレスポンスシリーズ:軽量・コンパクトな低慣性ローターが生み出す『巻出しの軽さ・優れたリーリング感度』を特徴。
(例 ツインパワーXD、ストラディックCI4+、ヴァンキッシュ)

そんな20ツインパワーの姿が3月中旬から全国の釣具店でも見られるようになったようだ。

今回筆者もさっそく釣具店で触ることが出来たので、見た目や感想、気になる17ツインパワーXDとの違いなどをインプレしていきたい。

果たして絶大な人気を誇った先代の15ツインパと比べてどのような進化を遂げたのだろうか。

20ツインパワーのラインナップ

今回発売となった20ツインパワーはアジングなどのライトゲームから、軽めのショアジギングまでこなせる13モデル。(2020/3/13日現在)

価格帯はメーカー本体価格で43000円~46500円。おおよその実勢価格は36000円前後と考えられる。

ラインナップは以前の15モデルとほぼ同じだが、今回から新たにC5000XGが追加されており、痒い所に手が届く絶秒なバリエーションでギア比や糸巻き量、ハンドル形状事に幅広く用意してあるのでほぼ全てのゲームフィッシュに対応が可能だ。
20ツインパワーのシチュエーション

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さらに堅牢に、金属製ローター

20ツインパワーの金属ローター
20ツインパワーの金属ローター

今回一番の進化ともいえるのがこの金属ローターの部分。

ぐっどくん
なんかどこかで見たことあるローターの形だな
kawaguti
もしかして…ステラ!?
18ステラの金属ローター
そして18ステラの金属ローター。確かに似ている…。

そう、驚くことに今回の20ツインパワーではシマノのフラグシップ”ステラ”とほぼ同じ金属ローターを採用しているのだ。

なおこの件に関しては、シマノで開発に携わっている黒田健史氏も「ローターに至っては18ステラと全く同じ。互換性あるレベルです。」と自身のブログでコメントをしている。

番手によってはメーカー小売価格で2倍近く違うにも関わらずのこの好待遇は”ユーザーにとって嬉しすぎる設計”といえるだろう。

ボディは18ステラ、19ヴァンキッシュのいいとこどり!

そしてボディにも進化点がまた一つ。

今回の20ツインパワーでは18ステラのマグネシウム、ジュラルミン、そしてヴァンキッシュのCI4など各それぞれの全ての素材を適材適所に採用している。

つまり…。

堅牢なステラの耐久性を受け継ぎつつ、ヴァンキッシュの軽量、繊細さを上手い具合に併せ持っているということになる。

なおメインフレームはアルミ合金、ボディはci4、そしてローターがアルミ合金という形。
これによりツインパワーの特徴である堅牢さをさらに向上しつつ、巻き心地は限りなくフラグシップの18ステラに近づけているようだ。

飛距離もプラス、ロングストロークスプール!

なお以前の15ツインパワーからの進化はボディだけではない。
スプールもステラ同様にロングストロークな物を採用し、ラインの射出性能をアップさせる造りになっている。

ツインパワーの正式なデータは公表されていなかったが、ステラ公式ページによると「最長飛距離は約10mアップ、平均飛距離は15%も向上した。」とのこと。
飛距離の点でも間違いなく進化を遂げている。

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ステラとの違いは?

kawaguti
じゃあさ、高い18ステラじゃなくて20ツインパでいいじゃん!
ぐっどくん
ったく分かってねえな。ホレ、回し比べみ!

 

ここまで称賛ばかりしていると「ならステラ買わなくていいじゃん」という声が聞こえてきそうなので、お次は18ステラと20ツインパの違いについてみていこう。

現在筆者は18ステラC5000XGを訳あって2台所有しているが、同じ番手の20ツインパワーC5000XGを店頭で実際に巻かせていただいたところ…。

やっぱりこのヌルヌル感には敵わない。

なんといえばいいのか。確かに間違いなくフィーリングは最高なのだが、初めて18ステラを手に取った時の感動までは届かなかった。

実際、今年のフィッシングショーで目隠ししながら20ツインパワーと18ステラの巻き比べを行った村田基氏も…

「ステラに近づくことはできても、ステラを超えることはできない」と名言を述べている。

15ツインパワー、17ツインパワーXDとのスペック比較

では次に先代の15ツインパワーとのスペック比較を行っていこう。
この件に関してはありがたいことにシマノ公式HPに一部表が掲載されていたので、筆者が17ツインパワーの分を加筆して引用させていただいた。

 15TP17TP20TP
ローター樹脂ci4+金属
ボディ・ローター素材HAGANEボディ
ギア関連マイクロモジュールギアⅡ

サイレントドライブ

HAGANEギア

×

×

×

×

◎※1

その他防水機構

ロングストロークスプール

カーボンクロスドラグワッシャ

Cプロテクト

×

×

Cプロテクト

×

Xプロテクト

×

(一部シマノHPより引用:http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/5913)
※1 (18ステラ以降のNEWギアを採用)
※2 C5000XGのみ搭載
Cプロテクト=コアプロテクト

この表から15ツインパワー、そして17ツインパワーXDと比べてもかなり新しい機能が追加されていることがわかる。パッと見てもかなり18ステラのスペックに寄せてきているわけだ。

また17ツインパワーXDとの比較については次の項目で詳しくみていきたい。

一番気になる!17ツインパワーXDvs20ツインパワー

恐らく読者の皆様が一番気になるのはきっとココ。

17ツインパワーXD
17ツインパワーXD(シマノHPより引用http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/4645)

同じ名前を持つ17ツインパワーXDとの違い。

実際SWのようにXD(extreme durability)の名が付いていることからして、耐久性なんかは20ツインパワーよりもツインパワーXDの方が上だろうと思う方が多いはず。
実はこの記事を書くまでは筆者もその一人だった。

ただ以下のポイントを考えてみると、その差が明らかとなる。

基本設計ローター素材
20ツインパワー2014年アルミ合金
17ツインパワーXD2018年 ci4+

まず1点目として、17ツインパワーは設計が14ステラをベースとしたもので、今回発売された20ツインパは18ステラベースだ。
そして最大の違いは先にも述べたローター素材であり、20ツインパはステラと同じ金属ローターを採用していることから、ci4素材を使用したXDよりもさらに堅牢となっていると判断できるはず。

ここだけは残念?TPのロゴ

これは全く個人的な見解になるが、15ツインパワーを所持していたときに思っていたのがこの「TP」というアルファベットロゴ。

これが非常にカッコ悪いと一部ユーザーから声が上がっており、実際筆者も”TWIN POWER”とカッコよく入れてほしかったところだ。
vanquishみたいに縦に入れてくれれば、なおのこと良かった気がするが…。

20ツインパワーの魚種別おすすめ番手について

それでは最後にこれから20ツインパワーを購入したい方向けにメーカー推奨のおすすめ番手についてご紹介していく。
なおすでに買いたいものが決まっている方は読み飛ばしていただいて大丈夫だ。

管釣りトラウトやライトソルト向け!C2000番~

ツインパワー最小番手のC2000シリーズは、エリアトラウトやアジング・メバリングなどのライトソルトゲームにおすすめ。

ノーマルギア、HGともにラインナップがあるが、渓流トラウトを主にする場合はC2000SHGを選択する方がおすすめ。

バス、本流トラウト、エギングに。2500番~


2500番のボディを搭載しているのは2500SからC3000XGの5つのモデル。
これが今回のツインパワーで一番厚いラインナップとなっており、ラインキャパシティやギア比も非常に豊富だ。

エギングはもちろん、バスに使うならまずこのスタンダードな2500Sからがおすすめで、ワームから中型プラグまで幅広いスタイルに対応ができる。

もし1台で何でもこなしたいという場合には、ソルトにもフレッシュウォーターにも対応しやすいバーサタイルなC3000XGを選択するのがいいだろう。

まさに堅牢なボディが生きる!4000番台~

実は筆者が一番使いたいと思っている番手がこの4000番台。
というのも今回から新たに採用されることになった金属ローターの採用によって上がった剛性が一番発揮できるのがこの番手なんじゃないかと感じている。

シーバスはもちろん…。
道内の海サクラマスゲームにも活躍するリールになるはず。

対象となるのはシーバス、ヒラメ、ロックフィッシュ、サクラマスなど非常に幅広い。
特に4000XGまたはC5000XGを選択して4000番のスプールを用意すれば、道内ではほぼすべての対象魚種に対応出来るだろう。

今回のツインパワーはSWほどの防水性やタフさはないものの、先代TPよりも確実に獲れるターゲットが多くなったのではないかと感じた。

まとめ。20ツインパは買いなリールに違いない。

そんなわけで今回はシマノから発売されたばかりの20ツインパワーをご紹介してきた。

今回の20ツインパワーの進化をまとめると…。

・たわみや歪み・ネジレを抑制する18ステラと同等の金属ローター
・18ステラやヴァンキッシュのいいとこ取りボディ
・ステラに限りなく近い巻心地

となるだろう。

そしてなによりこれだけの機能が搭載されているのに実売価格が3万円台半ばと非常にお手頃!

正直ステラを1台無理に買うくらいであれば、用途に合わせて20ツインパワーを2台購入するのも賢い買い方なんじゃないかなと感じた。
それくらい進化を感じる素晴らしいリールだ。

ぜひ手に取っていただいて、新たな名機の誕生を体感していただきたい。

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