さて本日は鮭釣りの浮きルアーの餌に関しての話題。
浮きルアーといえば基本的に餌を付けるのが当たり前となっているが、正直餌のカツオが臭かったり、餌取りがいる時は交換が面倒だったりとお悩みの方も多いはず。



となると浮かび上がってくるのが
エサ無しじゃダメなの?
という疑問だろう。
そもそも浮きルアーという名前の通り、ルアー(疑似餌)なんだからそこに餌を付けること自体が本来は不思議な話なわけだ。
では実際のところ、鮭はエサ無し浮きルアーで釣れるのか。
鮭はエサなし浮きルアーでも釣れる。
まず結論からいうと鮭はエサ無し浮きルアーでも釣れる。



そもそも産卵前の鮭は餌を食べないのが通説となっているが、これは他の回遊魚と違って産卵場所である川を目指して沖から帰ってきており、沖合ですでに十分な栄養を蓄えているので餌を食べる必要がないためとされている。



だが恐らく鮭釣りを詳しく検索している方は一読されたことがあるかと思うが、「回帰したサケはなぜ釣れるのか?」シリーズで標津サーモン科学学芸員、市村政樹さんが
では、回帰したサケたちはなぜ釣れるか?
結論から先に述べると、成熟までにまだ間がある個体は“捕食”の要素が強く、完全に成熟している個体は、“威嚇”の要素が強いと私は考えている。(回帰したサケはなぜ釣れるのか?=https://www.maruha-nichiro.co.jp/salmon/fishing/04.html)
と発言しているように、鮭は捕食or威嚇の関係でルアーに口を使ってくる。
なので場合によってはルアー単体or浮きルアーにエサなしでも鮭は釣れるのが事実。
実際上の画像もエサを全く付けない状態のスプーンにタコベイトのみ(ダブルフック)で釣り上げた鮭だ。
エサ無し浮きルアー。決め手は泳ぎ。
ちなみに筆者が毎年通っている釣り場でも”エサ無しでバタバタと釣るおじさん”が存在する。
昨年は朝マズメのうちに隣で全く鮭が掛からない筆者を尻目に、フグのようなうるさい餌取りを気にすることもなく短時間の間に手返し良く複数本の鮭を釣り上げていた姿はまさに印象的だった。
しかもエサがないお陰で他の釣り人よりも飛距離が若干アップしている。
そしてそのおじさんに後で聞いたのが
とにかく泳ぐルアーを使えということ。
先ほど記載したように鮭は餌を食べに回帰しているわけではないので、いかに泳ぎの良いスプーンを用いて邪魔な小魚を演出するのが重要になってくるわけだ。
ちなみにそのおじさんが使用していたのはフィールドハンターのノースXシェル。
最小限のリトリーブ速度でも水かみがよく、またアワビ貼りのものを選んでアピール力も気にして釣りをしているようだった。
そのほか、ワームを使う手段も!
ただエサなしでチャレンジしてみたいけれど、いきなりなにも付けずにでやるのはちょっと不安が…という方も多いはず。
そんな方にオススメしたいのがこのような赤いか型のワームを装着する方法だ。
実際ワームをトレーラー代わりに付ける話は巷でも良く聞く話で、このスーパーイカタンは集魚効果抜群のイカゴロまで内蔵している優れものだ。
札幌のノースキャストさんのブログでもこのスーパーイカタンでの鮭の釣果情報が上げられており、実績もバッチリの鮭釣りマル秘ワームといえるだろう。



まとめ!エサなしで鮭は釣れる。
そんなわけで今回はエサなし浮きルアーで鮭は釣れるのかという話について解説してきた。
さすがに臭いという威嚇ポイントに欠けてしまう分、やはり本来のエサあり浮きルアーには勝てないが、マズメ時など活性の高い場合においてはエサなしでも釣れる確率は十分にある。
またエサなし浮きルアーには飛距離を伸ばす、そして面倒なエサ取りを気にしなくていいという大きなメリットも存在する。
まとめ!鮭の反応がいい浮きルアーは?
1位 エサあり
2位 エサ無し(ワームあり)
3位 エサ無し
釣果を出すためには出来る限り泳ぎの良いルアーを使うのは重要なポイント。
先ほど紹介した赤いか型のワームなどを組み合わせながら、先駆者の少ないエサなしでの鮭釣りにチャレンジしてみてはいかがだろうか。