なぜ鮭が釣れなくなっているのか。ピークの3分の一に減少。

さて本日はtwitterのフォロワーさんが鮭に関連する気になるニュースを流していたので釣り師目線で分かりやすく読み解いていこうと思う。

そのタイトルが「放流したサケの稚魚、戻ってこないのはなぜ?」というものだ。

47NEWS

朝食のおかずやすしのネタとして日本人になじみが深いサケ。国内の漁獲量の9割を占める北海道は1980年...…

ぐっどくん
確かに鮭は年々釣れなくなっている気がするよな…。
筆者が年間で釣れる鮭の量も間違いなく減っている。

こちらの記事の見出しにもあるように、国内漁獲量の9割を占める北海道の鮭はピーク時から3分の一しか元の川に帰ってこなくなっている。また以前当ブログでも書いて反響があった秋サケ来遊予想過去最低予想に関連する記事にもある通り、今年もさらに悪い数字が見込まれているのが現状だ。

もちろんこの漁獲量の減少については以前から鮭釣りを楽しんでいる道内の釣り師の皆様もほぼ間違いなく実感していることだろう。

いったいその原因はどこにあるのだろうか。

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第一の原因は水温の上昇

まず前提として道内の鮭来遊量のピークは2004年の6058万匹とされる。それ以降も平均して3000~5000万匹が来遊していたものの、近年では2千万匹を割り込む数字となっており、極めて厳しい状況が続いている。

2004年(来遊ピーク)6058万匹
2020年ほか近年   2000万匹以下ピーク時の3分の一に減少!

まず第一の原因について、同記事では

資源の管理や調査研究などをする道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場によると、沿岸の海水温が以前に比べて上昇するのが早く、放流に適した5~13度の水温の期間が短いことが原因と考えられるという。(©株式会社全国新聞ネット8/28日=https://www.47news.jp/47reporters/6722777.html)

と述べており、放流に適した水温の期間が短いことが原因の一つとなっているようだ。サケのような冷水性の表層魚は高水温を嫌い、稚魚の成育に適さない水温が続いたため、稚魚の生き残る数が少なくなっていると推測される。

この点について、同記事では上田宏北海道大名誉教授(魚類生理学)が

海水温の変動には地球温暖化が影響していると指摘し「130年以上かけて確立した日本のふ化放流技術が、今の環境に適応できなくなりつつあるのかもしれない」(©株式会社全国新聞ネット8/28日=https://www.47news.jp/47reporters/6722777.html)

これまでの鮭の来遊数を支えてきた日本のふ化放流技術が今後の温暖化へ対応出来るのかという点について発言している。

すすむ鮭来遊増に向けての対策

ではそれに関連してどのような対策が取られているのか。

しっかりと帰ってくるための稚魚の生育が重要となりそうだ。

同記事では大きく分けて3つの鮭来遊増に向けての事例を紹介しており、

1.稚魚に与える餌へハーブから抽出した油を練り込み、寄生虫対策を行うもの。
2.一部の放流先を一般的な川から汽水の湖沼に変更したこと。
3.稚魚に与えると飢餓に強くなるとされるDHA(ドコサヘキサエン酸)を餌に混ぜる。

など、少しでも多くの稚魚が生育するための対策が進んでいるようだ。
いずれにしてもこれらの対策の結果が出るのは放流を行って鮭が生まれ育った川に戻ってくる3年後以降となる。

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まとめ。これからも鮭(アキアジ)釣りが続けられるように。

これからも鮭釣りが道内の人気ターゲットとして楽しめるように。

今回は鮭の資源に関する気になったニュースを誰にでも分かりやすくまとめてみた。

結論として来遊量減少の主な要因は”放流に適した水温の期間が短いこと”が一つの要因として挙げられている。

2004年(来遊ピーク)6058万匹
2020年ほか近年   2000万匹以下ピーク時の3分の一に減少!

またその対策として放流場所の変更、稚魚に与える飼料の工夫などの取り組みが進んでいるようだ。ただ同記事では

冒頭で温暖化による海水温上昇の影響も指摘されているが、果たして原因はそれだけだろうか。

と書いているにも関わらず、水温面の話のみしか書いていなかったのが少し残念だった。

我々釣り師に出来ることといえば過度な捕獲を避けること、放流事業への募金活動などしか思いつかないが、年々この鮭釣りも河口規制が増えたり、ルール、マナー違反による資源量減少とは別の理由での問題も起こっているのが事実。

北海道ならではのターゲットを今後も楽しめるよう、釣り師もこの問題について他人事とは考えずに向き合っていきたいものだ。