本日はクロマグロの遊漁に関する新しいニュースが16日朝、発表されたので速報的に記事にしていこうと思う。
現在、レジャーなど遊漁による採捕禁止措置が発表されているクロマグロだが、
この度釣り人や遊漁船関係者からの要望を受けて”遊漁船マグロ枠創設案”なるものが浮上していることが明らかになった。
現時点での遊漁(釣り)におけるクロマグロ規制状況は?
本題に入る前に、まず2021年9月現時点での遊漁(釣り)におけるクロマグロの規制状況についてみていきたい。
水産庁HPによると8月21日より全海域でのクロマグロ採捕禁止措置がとられている。
遊漁によるクロマグロ採捕禁止措置を実施中
海域:我が国の全海域
期間:R3.8.21~R4.5.31指導に従わない等の悪質な違反者に対しては、農林水産大臣が指示に従うよう命令(裏付け命令)をし、その命令に従わなかった場合、罰則(1年以下の懲役、50万円以下の罰金等)が適用されます。(漁業法第191条)
水産庁HPより引用=https://www.jfa.maff.go.jp/j/yugyo/y_kuromaguro/kyouryokuirai.html
またもともとクロマグロにおいては6月1日時点で遊漁での小型魚の採取禁止(30キロ未満)、大型魚(30キロ以上)については釣り上げたら要報告という措置が取られていた。
だが大型魚に関しても漁獲枠の上限が迫ったことから、8月21日より全面禁止の措置へと変更されていた。
浮上した遊漁船マグロ枠創設案とは
では新たに浮上した遊漁船マグロ枠創設案とはいかなるものか。
今回のニュースによると
太平洋クロマグロの資源管理をめぐり、遊漁船向けに漁獲枠を創設する案が水産庁で浮上していることが15日、分かった。
同庁は遊漁船業者や釣り人からの再開への要望を踏まえ、漁業者と同じように枠を設けた上で、厳密に管理することを模索している。
青森県などの日本海側では、遊漁が観光資源となっている地域もあり、経済への影響を考慮すると禁止し続けるのが難しい情勢となっている。水産庁内では「枠導入を議論せざるを得ない」(幹部)との見方が強まりつつある。
9/16日,yahooニュース「遊漁船マグロ枠創設案 漁獲量を厳密管理 水産庁」=https://news.yahoo.co.jp/articles/f24f6b9ae0fd058565d43af10d5d155857cbc3c9
つまりクロマグロで生計を立てている、遊漁が観光資源となっている遊漁船関係者、そして釣り人の声を受け、
遊漁船向けの漁獲枠を創設する案が水産庁で浮上しているようだ。
現時点で遊漁におけるクロマグロ採捕は来年5月31日まで全面禁止と非常に強い措置がとられており、マグロで生計を立てている遊漁船関係者には死活問題に違いない。
採捕報告の徹底などを徹底し、厳密に管理したうえで漁獲枠が創設されれば、遊漁関係者、釣り人ともにこれほど嬉しいことはないだろう。
漁業者との対立は必須か。
一方でこの遊漁船マグロ枠創設案は実際にマグロで生計を立てている漁業者(漁師)との対立が避けられない状況になると考えられる。
ただ、「遊漁者に1尾も捕らせたくない」(政府関係者)と考える漁業者と、枠を多く確保したい遊漁者の利害が対立し、調整は難航しそうだ。
9/16日,yahooニュース「遊漁船マグロ枠創設案 漁獲量を厳密管理 水産庁」=https://news.yahoo.co.jp/articles/f24f6b9ae0fd058565d43af10d5d155857cbc3c9
遊漁者そして遊漁船関係者と漁師、両者の折り合いをどう付けるかが今後の焦点となりそうだ。
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