さてもうすぐ本格シーズンを迎える道内の鮭・鱒釣りに向けて少し嬉しいニュースが入ってきた。
というのもNHKの7月8日の報道によると、ロシアの排他的経済水域での引き網を用いたサケマス漁の試験操業が過去最大の水揚げ量となったようだ。
ロシアの排他的経済水域で「引き網」によるサケマス漁の試験操業を行っていた船が8日、根室市の港に戻りました。漁獲量は割り当ての7割に達し、過去最高となりました。
水産庁によりますと、漁獲量は▼カラフトマスが78トン、▼シロザケが7トン、▼ベニザケが3トンのあわせて88トンで、ロシアから割り当てられた125トンの7割に達し、過去最高となりました。
NHK Newsより引用,2021/7/8=https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210708/7000036340.html
2016年に同海域での流し網漁が禁止されて以降では初の快挙。
昨年の漁獲総量は27・6トンとなっており、前年比で320%ほどの水揚げ増となっている。
もちろん北海道沿岸で私たちが釣る鮭やマスとは直接的関係があるかといわれると微妙なところではあるが、少なからず期待の持てるニュースといえるのではないだろうか。
試験操業はカラフトマスが好調!
今回の試験操業において、特にカラフトマスの漁獲量が割り当ての上限に達しそうになったため、予定より10日早く漁を切り上げたとのこと。
なお去年も当ブログで記事にしたが、2020年の網走管内からふとます漁獲状況が昨年比600%アップとなり、昨年は釣り人も豊漁の恩恵を受けた年だった。
さて本日はカラフトマスのお話。というのも、今年は釣りにしろ漁にしろカラフトマスが好調という話題をよく目にしている。そこで調べてみたところ、13日に網走海区漁業調整委員会が発表した令和2年度 網走管内からふとます漁獲状況なるものを[…]
この魚は基本的に2年で回帰することから2021年は通常であれば外れ年とも考えられる。
また今回の増加要因にはロシアとの交渉妥結が順調に進んで操業日数が伸びたこと、引き網を習熟したことなどが主な背景とみられるが、いずれにせよ漁獲量の大幅アップはこれから始まるサケマスシーズンにはポジティブな内容といえそうだ。
今年の7月上旬時点ではまだポツポツと姿を見せ始めたばかりの道内カラフトマス。
また新しい情報が入り次第更新していきたい。