魚を美味しく持ち帰る方法を考える。鮭をストリンガーに繋いで放置はNG?

さて本日は意外と見落としがちな鮭の持ち帰り方についてのお話。

釣り上げたあとはさっと塩を振ってシンプルに塩焼きにしたり、メスならばイクラを仕込んだり、はたまた大勢で集まってちゃんちゃん焼きにしたりと、帰宅してからのお楽しみが多いこの釣りの魅力でもある。

様々な食べ方が楽しめるのも鮭釣りの魅力。

しかし気付かないうちに間違った持ち帰り方法をしてしまうと、鮭本来の美味しい味を最大限に引き出せていない可能性があることをご存じだろうか。

例えば帰っていざ捌いてみると、身がボロボロだったり、なんだか水っぽいなど・・・

kawaguti
実はこれ、持ち帰り方に問題があるかもしれません。

そんなわけで今回は釣った鮭(アキアジ)を美味しく食べるための後処理についてご紹介していく。

釣った魚の海中放置はNGだった!

本題に入る前に、どうして今この話題を書こうかと思ったかについて。

というのも先日、筆者が道東遠征で自転車にて釣行した際にクーラーを持っていくことが出来なかったため、釣った鮭を締めた後ロープで縛り、しばらく海中に吊るしていた。


こんな感じでロープに縛り、海中にドボン(過去写真)

それを見ていた隣のベテランっぽいおじさまが一言。

おじさん
死んだ魚を今時期の海に入れといたら不味くなるぞ!
kawaguti
ほ、本当ですか!?

理由を簡単に説明してくれたのだが・・・

海水温は意外と高く、身が傷んでしまうから。

今まで気にしたことはなかったが、言われてみれば確かに納得のいく話。鮭釣りの最盛期におけるほっかいどうの平均海水温は恐らく15度から早い時期では20度程度になるだろう。

このような状況で鮭を数時間放置すれば、鮮度を保てなくなるのは当然のことだ。

ただサーフやテトラポッド、磯などクーラーを持ち込めない釣り場が多い鮭釣りでは、釣ってすぐに鮭を仕舞うことが難しい場合がほとんど。

では、どのように持ち帰るのがベストなのだろうか?

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鮭(アキアジ)の理想的な持ち帰り方!

では、実際に鮭を持ち帰るうえで理想的な持ち帰り方についてご紹介していきたい。

~鮭(アキアジ)の理想の持ち帰り方~

①釣ったアキアジを締めて、エラを取る。
締めた後、ロープで海中or大き目の水くみバケツなどに入れてしっかり血抜きをする。

②軽く濡らした新聞紙で魚全体をくむか、ビニールをかけて全体を覆う。
→こうすることで魚の乾燥を防ぐことが可能!

③時合が終わったのを見計らい、車にあるクーラーボックスへ!

こうすることですぐに鮭をクーラーに入れることが出来なくても、鮮度を保つことが可能になる。

なおクーラーに入れた魚は魚が直接氷に触れないように注意。
海水魚は真水に触れると浸透圧の関係で水を吸ってしまい、傷みが早くなってしまう。その場合は海水氷にすれば問題なしだ。

もちろん、すぐにクーラーへ持って行けるならそれがベストだが、朝マズメなどの涼しい時間帯ならこの状態で朝マズメとなる1~2時間は鮮度を維持することが出来る。

鮭にオススメのクーラーボックスは?

また、クーラーも出来れば鮭(アキアジ)を曲げずに入れることが出来る大き目のものを用意することが出来ればベスト。

恐らく、アキアジクラスの大物を入れるのに一番人気・最強なのがこのホエールシリーズ。

筆者も前々から購入を考えてはいるのだが、4万円台となかなか高くて手が出ないのが実情。
なんとクーラー一つで中級クラス以上のリールが買えてしまうが、内寸も広くて釣った鮭を折り曲げること無くそのまま入れることが出来る。

そして筆者が使用しているのがこのホリデーランドクーラー。

この商品は日本製にもかかわらず、価格は1万円を切るお手軽さが売りだ。

内部は通常の発泡なので、保冷力は真空三層構造などのハイエンドクラスと比べるとさすがに劣るが、数時間~1日程度の釣行なら全く問題なく持ち帰ることが出来る。

また安価なので釣りだけでなく、今がブームのキャンプやバーベキューなんかにもガンガン使えてしまうのも嬉しい点だろう。

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まとめ・アキアジを最高の状態で持ち帰ろう!

そんなわけで今回は鮭(アキアジ)を美味しく持ち帰る方法をご紹介してきた。

この魚はもともと刺身で食べるわけではないし、そもそも鮮度を保つことが重要なのかという疑問の声もあるかもしれないが

しっかりと処理をして持ち帰った魚は、そのまま放置した魚よりも美味しいのは間違いない。

POINT

・海水に長時間浸けておかない。
・直接氷に触れないようにクーラボックスで保管する。

以上のポイントを守って持ち帰れば、きっと美味しい魚を食べることが出来るはずだ。